スペック評価の付け方

SoundBountyの「スペック評価」は、機材やプラグインをメーカーが公表している仕様だけで比べるための点数です。運営者が実際に使っている機材のレビューは、今後掲載する予定です。

点数とランクの決め方

  • ジャンルごとに、性能にかかわる項目を5つ決めて、項目ごとに1〜5点を付けます。
  • 5つの項目の平均点から、ランクを決めます。S:4.2点以上/A:3.4点以上/B:2.6点以上/C:2.6点未満
  • しきい値(何点になるかの境目)は、そのジャンルで国内で買える主な機種の数値を集め、分布を見て決めています。真ん中あたりの機種が3点前後になるようにしています。
  • ランクは同じジャンルの中だけで比べます。マイクのSとヘッドホンのSは比べられません。

点数に含めないもの

  • 価格:価格は点数に含めません。価格は、予算別のおすすめ・選び方ガイドなどのまとめ記事とセール記事でだけ、確認した日付と販売店を書いて載せています。製品ごとの記事では、購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
  • 付属品:本体の性能だけで比べるため、付属のケーブルやソフトは点数に入れません。
  • 評判:販売店や専門誌の評価は、記事の中で「参考」として文章で紹介することがありますが、点数には入れません。Amazonのカスタマーレビューは利用していません。

評価する項目の選び方

項目は、読者が実際に知りたいことと、ほとんどのメーカーが公表している情報の両方を満たすものから選んでいます。読者が知りたいことは、検索でよく調べられている言葉(「配信に使える?」「プリアンプは必要?」「ギターも録れる?」など)から調べました。一部のメーカーしか出していない数値は、点数ではなく表の参考として載せています。

数値が公表されていない項目

それでもメーカーが数値を公表していない項目は採点せず、「非公表」と表示します。平均点は、残りの項目だけで計算します。単位や測定条件が書かれていない数値も、ほかの機種と同じ条件で比べられないため採点しません。数値は、製品ページのほか、取扱説明書や仕様書(メーカーが公開しているもの)でも確認しています。

ジャンルごとの項目

コンデンサーマイク

点数の付け方(マイク)
項目使う数値5点4点3点2点1点
静かさ自己ノイズ dB(A)≤7≤12≤16≤20>20
感度感度 mV/Pa≥25≥20≥15≥10<10
大音量への強さ最大SPL dB(PADなし)≥148≥144≥140≥135<135
機能3つのうちいくつあるか3つ2つ1つ—なし
軽さ重さ g≤300≤350≤400≤450>450

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。非公表の項目は採点せず、残りの項目の平均でランクを出します。自己ノイズを公表せずS/N比だけの機種は「94−S/N比」で換算しています。

ダイナミックマイク

点数の付け方(ダイナミックマイク)
項目使う数値5点4点3点2点1点
ゲインの足りやすさ感度 mV/Pa(USB接続できる機種は5点)≥2.5≥2≥1.6≥1.3<1.3
高音の範囲上限 Hz≥20000≥18000≥16000≥15000<15000
周りの音の拾いにくさ指向性スーパーカーディオイド・ハイパーカーディオイド—カーディオイド(単一指向性)——
機能5つのうちいくつあるか4〜5つ3つ2つ1つなし

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。「ゲインの足りやすさ」は、よく聞かれる「プリアンプ(ブースター)は必要?」に答える項目です。XLRでつなぐときは感度(mV/Pa)が大きいほどオーディオインターフェースのゲインを上げずに済みます。USBでもつなげる機種はマイクの中にプリアンプがあり、ゲイン不足の心配がないため5点にしています。周りの音の拾いにくさは指向性で決め、正面以外の音を拾いにくいスーパー/ハイパーカーディオイドを高くしています。重さは表に参考として載せています。

USBマイク

点数の付け方(USBマイク)
項目使う数値5点4点3点2点1点
録音の細かさ最大サンプリング周波数 kHz192kHz96kHz48kHz44.1kHzそれ未満
指向性の切り替え指向性の数4つ以上3つ2つ—1つ(切り替えなし)
手元の操作5つのうちいくつあるか4〜5つ3つ2つ1つなし
つなぎ方の広さ2つのうちいくつあるか2つ—1つ—なし

メーカー公表の仕様だけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。USBマイクは、普通のマイクの感度や自己ノイズを公表しないことが多いため、パソコンに直接つないで使うときに違いが出る「録音の細かさ」「指向性の切り替え」「手元の操作」「つなぎ方の広さ」で比べています。スマホ対応は、メーカーがiOS・Androidへの対応を明記しているものだけを数えています。重さは表に参考として載せています。

オーディオインターフェース

点数の付け方(オーディオインターフェース)
項目使う数値5点4点3点2点1点
マイク入力の性能3つの数値をそれぞれ採点した平均(公表されている2つ以上で採点)平均4.5以上3.5以上2.5以上1.5以上1.5未満
配信のしやすさループバックがあるかあり———なし
ギター・楽器の録りやすさHi-Z入力の数3つ以上2つ1つ—なし
入出力の数アナログ入力+出力≥8≥6≥4≥3<3
制作向けの機能3つのうちいくつあるか3つ2つ1つ—なし

メーカー公表の本体スペックと、製品ページに記載された機能だけで採点します。価格と付属ソフトは点数に含めません。「マイク入力の性能」は、静かさ(EIN。−130dBu以下で5点、−129以下4点、−128以下3点、−127以下2点)・ゲイン幅(72dB以上5点、65以上4点、57以上3点、54以上2点)・ダイナミックレンジ(118dB以上5点、116以上4点、112以上3点、108以上2点)をそれぞれ採点した平均です。公表されている数値が2つ以上あれば採点します。「配信のしやすさ」は、パソコンで流しているBGMやゲームの音をマイクの声と一緒に配信ソフトへ送れる「ループバック」があるかで決めています。

モニターヘッドホン

点数の付け方(モニターヘッドホン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
鳴らしやすさインピーダンス Ω≤32≤40≤55≤100>100
低音の範囲下限 Hz≤5≤8≤15≤20>20
高音の範囲上限 Hz≥40000≥30000≥25000≥22000<22000
軽さ重さ g≤200≤220≤250≤290>290
録音向き(音漏れ)密閉型=5点/開放型=1点密閉型———開放型

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。鳴らしやすさは、全メーカーが公表しているインピーダンス(Ω)で比べます。数値が低いほど、オーディオインターフェースやスマホのヘッドホン端子でも音量を出しやすく、ヘッドホンアンプがなくても困りにくい目安です(感度は表に参考として載せています)。「録音向き」は、歌の録音中にヘッドホンの音がマイクに入りにくい密閉型を高くしています。ミックス用に開放型を選ぶ場合はこの項目を気にしなくて大丈夫です。

モニタースピーカー

点数の付け方(モニタースピーカー)
項目使う数値5点4点3点2点1点
低音の余裕ウーファー インチ≥8≥6.5≥5≥4<4
部屋に合わせる調整3つのうちいくつあるか3つ2つ1つ—なし
つなぎやすさ7つのうちいくつあるか5〜7つ4つ3つ2つ1つ以下
置きやすさ横幅 mm≤140≤160≤190≤220>220

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格は点数に含めません。低音の出方はメーカーごとに測り方(-3dB・-6dB・-10dBなど)が違って横並びで比べにくいため、点数にはウーファー(低音用のスピーカー)の大きさを使い、公表されている低音の下限は条件付きで表に載せています。アンプ出力もメーカーによって定格・RMSなど表記が違うため、目安として見てください。置きやすさは、机の上に置くことを考えて横幅で決めています。 アンプの出力(W)は表に参考として載せ、点数には含めていません(メーカーによって最大値・連続値など表記がそろっていないため)。

プラグイン・ソフト音源

プラグインは、機能の数ではなく、同じ目的のプラグイン同士で「その目的に対してどれだけ優れているか」で比べます。ジャンルごとに目的(たとえばピッチ補正なら「歌ってみたのボーカルを自然に直す」)を決め、目的に効く項目ごとに「何ができれば5点か」という条件を文章で決めて、そこに当てはめて点を付けます。いちばん大事な項目は、ランクを出す平均で2倍の重さにしています。

根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷(パソコンへの重さ)は実際に測っていないため点数には含めず、海外の専門誌(Sound On Soundなど)のレビューの要点を、記事の中で参考として紹介しています。各ジャンルの条件は、それぞれの比較一覧ページに載せています。

比較表には、点数とは別に「無料」「無料版あり」(同じシリーズに無料の版があるもの)と、コンプ・EQ・ディエッサー・リミッター・ノイズ除去では「OBS(配信)」の欄があります。「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているかです(OBSはVST3形式に対応していません)。どちらも点数には含めていません。

基準を変えるとき

基準を変えた場合は、このページと、各ジャンルの一覧ページ・記事の点数を同時に更新し、変更した日付をこのページに書きます。

最終更新:2026年9月26日(ノイズ除去に「配信・リアルタイム」、ギターアンプに「ベースにも使える」を追加。比較表に「無料」「OBS(配信)」の欄を追加。機材の項目を、読者が知りたいこととメーカーの公表状況から見直し。USBマイクを別の比較に分け、オーディオインターフェースに「配信のしやすさ」「ギター・楽器の録りやすさ」を追加)

2026年9月25日:プラグインの評価方法を、目的に対する優れ方で比べる形に変更