モニター補正ソフトのおすすめ8選|宅録・DTM向けに目的別で比較【2026年】

モニター補正ソフトは、スピーカーやヘッドホンのくせ、部屋の響きによる音のゆがみを打ち消して、正確なバランスで音を聞けるようにするソフトです。

宅録の部屋は響きが整っていないことが多く、低音が大きく聞こえたり小さく聞こえたりしがちです。聞こえ方が正しくないと、ほかの環境で聞いたときにバランスが崩れた曲になってしまいます。

この一覧は、モニター補正ソフト8製品を補正できる対象・補正の調整・聞こえ方の確認の3項目で比べたものです。点は「目的に対してどれだけ優れているか」を項目ごとの条件に当てはめて決めていて、根拠はメーカー公式の情報です。価格は点数に含めていません。

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目的別のおすすめ

  • スピーカーとヘッドホンの両方を整えたいなら:SoundID Reference(ランクA)— 1つのソフトで両方を補正でき、パソコン全体の音にも使えます。
  • スピーカーの部屋鳴りを細かく直したいなら:ARC X(ランクA)— 最大21点の測定と、位相まで含めた補正ができます。
  • ヘッドホンでスピーカーの聞こえ方も確かめたいなら:Realphones 2(ランクA)— 40を超える機器や環境を再現できます。
  • 手ごろにヘッドホンを補正したいなら:Morphit(ランクB)— 666機種以上のヘッドホンに対応しています。

ランクのティアリスト

ランクは、メーカー公式の機能・仕様をもとにした評価で、音質の優劣ではありません。同じ段の中は、点数の高い順です。根拠は評価の付け方にあります。

評価項目ごとのティア表

総合のランクが同じでも、項目ごとに強みは違います。表の見出しを押すと、その項目のランクが高い順に並べ替えられるので、ほしい機能で選ぶときに使ってください。

製品総合補正できる対象スピーカーとヘッドホンのどちらを補正できるか補正の調整補正の方式(位相など)・目標カーブ・補正の量のうち、選んだり調整したりできるもの聞こえ方の確認ほかのスピーカーや身近な機器での聞こえ方を再現できるか
SonarworksSoundID ReferenceA4.0Sスピーカー・ヘッドホンA方式・目標カーブB車・スマホなど
IK MultimediaARC XA3.7BスピーカーA位相の方式・9つの目標カーブA20以上
dSONIQRealphones 2A3.7BヘッドホンB補正の量S40以上
ToneboostersMorphitB3.3BヘッドホンA補正の量・目標カーブBほかのヘッドホン・スピーカー
EmbodyImmerse Virtual StudioB3.0BヘッドホンBヘッドホン補正の量B複数のスタジオ
WavesNx Virtual Mix RoomB2.7BヘッドホンC部屋の設定のみB仮想のミックスルーム
WavesAbbey Road Studio 3B2.7BヘッドホンCモニターの距離のみB3種類のモニター
SonarworksSoundID Reference Virtual MonitoringB2.7BヘッドホンC公式ページで確認できずB13種類の環境

列の見出しを押すと、その項目で並べ替えられます(もう一度押すと逆順)。各マスは、その項目の点(1〜5点)を、5点=S・4点=A・3点=B・2点以下=Cで表したものです。「—」は点のない項目です。メーカー公式の機能・仕様での評価で、音質の優劣ではありません。点の付け方は評価の付け方にあります。

点数順の主な製品

この比較で点数が高い順に、最大9製品(シリーズは1つにまとめています)を並べています。画像はメーカー公式のプレス用画像で、ない製品は製品名のカードを表示しています。全体の順位とランクの根拠は、下のティア表と各製品のページにあります。

S4.2点以上A3.4点以上B2.6点以上C2.6点未満点数の付け方

モニター補正ソフトの選び方

モニター補正ソフトでできることの図
図:SoundBounty

スピーカーで聞くか、ヘッドホンで聞くか

スピーカー用は部屋の響きを測って補正し、ヘッドホン用はヘッドホンのくせを補正します。普段どちらで作業しているかで選んでください。両方を1本で補正できる製品もあります。

自分のヘッドホンに対応しているか

ヘッドホン用の補正ソフトは、対応している機種の補正データを使います。買う前に、自分のヘッドホンが対応機種に入っているかを公式サイトで確認してください。

ほかの環境での聞こえ方を確認できるか

スマホや車、有名なスピーカーでの聞こえ方を再現できると、ほかの人の環境でどう聞こえるかを確かめやすくなります。

製品ごとのひとこと

SoundID Reference(ランクA)

スピーカーとヘッドホンの両方を補正して、正確な基準の音で聞けるようにするソフトです。スピーカーは部屋で測って補正し、ヘッドホンは500機種以上の補正データを使えます。DAWのプラグインとしても、パソコン全体の音を補正するアプリとしても使えます。スピーカーとヘッドホンの両方を、1つのソフトで整えたい人に向いています。

Sonarworks SoundID Referenceの画面
画像:Sonarworks公式のリソースキット(報道・販売向け素材)より

ARC X(ランクA)

測定マイクで部屋の音を測り、部屋の響きによる音のゆがみを補正するソフトです。1・3・7点の簡単な測定と21点の細かい測定を選べ、補正は周波数と時間(位相)の両方で行います。20以上の有名モニターや再生機器の聞こえ方も再現できます。スピーカーで作業していて、部屋の響きのせいで低音などが正しく聞こえないと感じる人に向いています。

IK Multimedia ARC Xの画面
画像:IK Multimedia公式サイトの製品画像(プレス向け)より

Realphones 2(ランクA)

ヘッドホンの音を補正し、スタジオや身近な機器で聞いたときの様子を再現するソフトです。200機種以上のヘッドホンに対応し、再現できるスピーカーや環境はスマホからコンサートホールまで40を超えます。ヘッドホンだけで作業していて、スピーカーで聞いたときの様子も確かめたい人に向いています。

dSONIQ Realphones 2の画面

Morphit(ランクB)

666機種以上のヘッドホンに対応した補正ソフトです。補正の量をその場で変えられ、Harmanなどの目標カーブを選べます。ほかのヘッドホンでの聞こえ方や、スピーカーで聞いたような聞こえ方も再現できます。手ごろな価格で、ヘッドホンの補正を始めたい人に向いています。

Toneboosters Morphitの画面
画像:Toneboosters公式サイトの製品画像より

Immerse Virtual Studio(ランクB)

世界の有名なスタジオのコントロールルームを、ヘッドホンの中に再現するプラグインです。耳の写真から、自分に合わせた聞こえ方の設定(HRTF)をAIで作る機能があります。(All Access版)ヘッドホンで、いくつかのスタジオの環境を切り替えて聞き比べたい人に向いています。

Nx Virtual Mix Room(ランクB)

ヘッドホンで、3Dの音響空間のミックスルームを再現するプラグインです。270機種のヘッドホン用の補正EQカーブが入っていて、スピーカーで聞いたときの様子を確かめられます。ヘッドホンだけで作業していて、スピーカーで聞いたときの様子も確かめたい人に向いています。

Abbey Road Studio 3(ランクB)

アビー・ロード・スタジオのStudio 3のコントロールルームを、ヘッドホンの中に再現するプラグインです。270機種のヘッドホン用の補正EQカーブが入っています。ヘッドホンで作業しながら、有名なスタジオの環境で聞いたときの様子を確かめたい人に向いています。

SoundID Reference Virtual Monitoring(ランクB)

ヘッドホンで、近い・中間・遠いスピーカーや、車・ノートパソコン・テレビ・スマホなどの聞こえ方を再現するSonarworksのソフトです。SoundID Reference for Headphonesの永久ライセンスを含みます。ヘッドホンで作業しながら、車やスマホなど身近な環境での聞こえ方を確かめたい人に向いています。

よくある質問

Q. 補正ソフトがあれば吸音はいらない?

補正ソフトは音のバランスを整えますが、部屋の響きそのものをなくすわけではありません。吸音と組み合わせると、より正確に聞けるようになります。

Q. 測定マイクは必要?

スピーカーの補正には、部屋の音を測るための測定マイクが必要です。ヘッドホンの補正には必要ありません。

Q. 録音のときも補正をかけたままでいい?

補正によって音が少し遅れる場合があるので、録音のときは遅れの少ない設定にするか、補正を切るのがおすすめです。

点数の付け方

点数の付け方(モニター補正ソフト)
項目使う数値5点4点3点2点1点
補正できる対象スピーカーとヘッドホンのどちらを補正できるかスピーカーとヘッドホンの両方—どちらか一方——
補正の調整補正の方式(位相など)・目標カーブ・補正の量のうち、選んだり調整したりできるもの3つすべて3つのうち2つ3つのうち1つなし—
聞こえ方の確認ほかのスピーカーや身近な機器での聞こえ方を再現できるか40以上の機器・環境20以上の機器・環境再現できるが、数の記載なし—再現できない

宅録の部屋やヘッドホンで、正しいバランスの音を聞けるようにするという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付けます。スピーカー用とヘッドホン用の製品を同じ基準で比べられるよう、「補正できる対象」「補正の調整」「聞こえ方の確認」の3つにしています。対応ヘッドホンの数は表に参考として載せています。根拠はメーカー公式の情報です。補正の効き目は実際に測っていないため点数には含めず、価格や付属の測定マイクも点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。

点数とランクの考え方は「評価の付け方」にまとめています。製品は順に追加していきます。

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