リバーブプラグインのおすすめ12選|歌ってみた向けに目的別で比較【2026年】

リバーブは、音に部屋やホールの響きを加えるプラグインです。歌ってみたでは、自宅で録った乾いた声に広がりを足して、オケになじませるのに欠かせません。

自然な部屋鳴り、ボーカルで定番のプレート、ビンテージ機材の再現、特殊効果など、得意な響きは製品によって大きく違います。ここでは、選べる響きの種類と機能を公式情報で比べています。

この一覧は、リバーブプラグイン12製品をボーカル向きの響き・なじませやすさ・手早さの3項目で比べたものです。点は「目的に対してどれだけ優れているか」を項目ごとの条件に当てはめて決めていて、根拠はメーカー公式の情報です。価格は点数に含めていません。

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

目的別のおすすめ

  • 1本で何でもこなしたいなら:Pro-R 2(ランクS)— 定番の響きがそろい、ダッキングや残響のEQでなじませやすくなっています。
  • リバーブ選びに迷うなら:smart:reverb 2(ランクS)— AIが音に合わせて響きを作ってくれます。
  • ボーカルに定番のプレートなら:SuperPlate(ランクA)— 5種類の名機のプレートを再現しています。
  • 手ごろにビンテージの響きなら:VintageVerb(ランクA)— 22種類の響きを手ごろな価格で使えます。
  • 無料で試すなら:RAUM(ランクB)— 部屋・ホール・特殊効果の3モードを無料で使えます。

ランクのティアリスト

ランクは、メーカー公式の機能・仕様をもとにした評価で、音質の優劣ではありません。同じ段の中は、点数の高い順です。根拠は評価の付け方にあります。

評価項目ごとのティア表

総合のランクが同じでも、項目ごとに強みは違います。表の見出しを押すと、その項目のランクが高い順に並べ替えられるので、ほしい機能で選ぶときに使ってください。

製品総合ボーカル向きの響きボーカルで定番の響き(プレート・ホール・ルーム)をそろえているかなじませやすさオケや声になじませるための調整手早さ狙った響きに速くたどり着けるか
FabFilterPro-R 2S4.8Sルーム〜プレートSダッキング+残響EQA分かりやすいつまみ
soniblesmart:reverb 2S4.8S4種類を行き来A自動+ダッキングSAIで自動
EventideSP2016 ReverbS4.3Sルーム・ホール・プレートBプリディレイ+EQAPositionで距離
Valhalla DSPVintageVerbA4.0S22種類の響きBダンピングBモードを選ぶ
SoundtoysSuperPlateA3.8Aプレート5機種Aダッキング+EQB5機種から選ぶ
Valhalla DSPValhallaRoomA3.8Aルーム・ホール・チェンバーA帯域別の減衰+カットBモードを選ぶ
MeldaProductionMReverbA3.5Bホール+ルームA帯域ごとの減衰+EQA位置をドラッグ
Valhalla DSPValhallaPlateA3.5Aプレート専門12モードBEQ+プリディレイBモードを選ぶ
ArturiaRev PLATE-140A3.5AEMT 140など3種のプレートBプリフィルター+EQBプレートを選ぶ
Native InstrumentsRAUMB3.0Bルーム+ホールBプリディレイ+フィルターB3モードから選ぶ
Valhalla DSPValhallaSupermassiveC2.5C広がり重視の22モードBHigh Cut・Low CutBモードを選ぶ
EventideBlackholeC1.8C特殊効果Bプリディレイ+EQC標準

列の見出しを押すと、その項目で並べ替えられます(もう一度押すと逆順)。各マスは、その項目の点(1〜5点)を、5点=S・4点=A・3点=B・2点以下=Cで表したものです。「—」は点のない項目です。メーカー公式の機能・仕様での評価で、音質の優劣ではありません。点の付け方は評価の付け方にあります。

点数順の主な製品

この比較で点数が高い順に、最大9製品(シリーズは1つにまとめています)を並べています。画像はメーカー公式のプレス用画像で、ない製品は製品名のカードを表示しています。全体の順位とランクの根拠は、下のティア表と各製品のページにあります。

無料ではじめるリバーブプラグイン

お金をかけずに試したい方や、はじめての1本を探している方は、無料で使える製品から始められます。無料の範囲や条件は、各製品のページで確認してください。

  • RAUM(ランクB・無料):まずは無料で、普通の響きから特殊な効果まで試したい人。
  • ValhallaSupermassive(ランクC・無料):無料で、広大な空間や幻想的な残響を試したい人。
S4.2点以上A3.4点以上B2.6点以上C2.6点未満点数の付け方

リバーブプラグインの選び方

リバーブとディレイの違いの図
図:SoundBounty

どんな響きがほしいか

部屋・ホール・プレート(鉄板の響き)など、リバーブには種類があります。ボーカルには、自然になじむ部屋やプレートの響きがよく使われます。雰囲気を大きく変える特殊な響きがほしい場合は、それが得意な製品を選んでください。

声が埋もれない工夫

リバーブをかけると声が遠くなり、歌詞が聞き取りにくくなることがあります。声が鳴っている間は響きを小さくする機能(ダッキング)などがあると、響きを付けても声が埋もれにくくなります。

設定の手軽さ

AIが曲に合わせて響きを提案するものなら、どのくらいかければいいか分からない人でも使いやすくなります。

使い方は「ボーカルのリバーブ・ディレイのかけ方」で解説しています。

製品ごとのひとこと

Pro-R 2(ランクS)

小さな部屋から大聖堂までのルームモデルを「Space」つまみでなめらかに切り替えられるリバーブです。周波数ごとに残響の長さを変えるDecay Rate EQ、Vintage・Plateのアルゴリズム、IRファイルの読み込み、Dolby Atmos対応を備えています。1本のリバーブで、自然な部屋鳴りからプレートまで幅広く、分かりやすいつまみで作りたい人に向いています。

FabFilter Pro-R 2の画面
画像:FabFilter公式プレスキットより

smart:reverb 2(ランクS)

入力された音をAIが解析して、その音に合ったリバーブを作る製品です。ルーム・ホール・スプリング・プレートの間を行き来できる「リバーブマトリクス」と、音源の前後の距離感を変えるDistanceパラメーターがあります。リバーブの設定に迷いやすく、音に合った響きをまず自動で作ってほしい人に向いています。

sonible smart:reverb 2の画面
画像:sonible公式プレスキットより

SP2016 Reverb(ランクS)

1982年に登場したEventideのエフェクト機「SP2016」のリバーブを再現した製品です。Room・Stereo Room・Hi-Density Plateの3種類をVintage版とModern版で使え、Positionのスライダーで聞く位置を前後に動かせます。80年代のデジタルリバーブらしい、ビンテージな響きを使いたい人に向いています。

Eventide SP2016 Reverbの画面

VintageVerb(ランクA)

1970〜80年代のデジタルリバーブをもとにした22種類の響き(ホール・プレート・ルーム・チェンバーなど)と、1970s・1980s・Nowの3つのカラーモードを持つリバーブです。手ごろな価格で、ボーカルに合うビンテージ系のホールやプレートを使いたい人に向いています。

Valhalla VintageVerbの画面
画像:Valhalla DSP公式サイトの製品画像より

SuperPlate(ランクA)

EMT 140・EMT 240・Audicon・Stocktronics RX4000・EcoPlate IIIの5種類のプレートリバーブを再現した製品です。チューブ・ソリッドステート・クリーンの3種類のプリアンプモードと、入力が大きい間だけ残響を短くするAuto-Decayがあります。ボーカルやスネアに、ビンテージのプレートリバーブの響きを使いたい人に向いています。

Soundtoys SuperPlateの画面

ValhallaRoom(ランクA)

小さな部屋から大きなホールや広大な空間まで、12種類のアルゴリズムで自然な響きを作れるリバーブです。初期反射(Early)と残響(Late)を別々に調整でき、残響の長さを3つの帯域で変えられます。手ごろな価格で、ボーカルやドラムの部屋鳴りを細かく作りたい人に向いています。

Valhalla Roomの画面
画像:Valhalla DSP公式サイトの製品画像より

MReverb(ランクA)

画面上で音源の位置をドラッグすると、その部屋で鳴っているように設定してくれるリバーブです。パラメトリックEQ・ゲート・4つのモジュレーターを内蔵しています。手ごろな価格で、部屋の中の音源の位置を見ながらリバーブを作りたい人に向いています。

MeldaProduction MReverbの画面

ValhallaPlate(ランクA)

1960〜70年代のスタジオで使われた鉄板(プレート)リバーブの音を、12種類のアルゴリズムで再現するリバーブです。DECAY・SIZE・WIDTHなど少ないつまみで、温かく密度の高い響きを作れます。手ごろな価格で、ボーカルに定番のプレートの響きを足したい人に向いています。

Rev PLATE-140(ランクA)

プレートリバーブの名機EMT 140を、真空管プリアンプまで含めて再現したリバーブです。3種類のプレートから選べ、プリディレイ・入力のフィルター・コーラス・3バンドの残響後EQを備えています。定番のプレートの響きを、ボーカルに足したい人に向いています。

RAUM(ランクB)

部屋系(GROUNDED)・ホール系(AIRY)・特殊効果系(COSMIC)の3つのモードを持つ無料のリバーブです。音を伸ばし続けるFreezeモード、プリディレイとモジュレーションのセクションもあります。まずは無料で、普通の響きから特殊な効果まで試したい人に向いています。

Native Instruments RAUMの画面
画像:Native Instruments公式サイトの製品画像より

ValhallaSupermassive(ランクC)

巨大なリバーブや、だんだん増えるエコーを作るための無料のプラグインです。22種類のリバーブ/エコーのモードがあり、WARPやDENSITYで、エコーから濃密なリバーブまで連続して変えられます。無料で、広大な空間や幻想的な残響を試したい人に向いています。

Blackhole(ランクC)

現実にはありえない巨大な空間を作れる、Eventideの特殊効果系リバーブです。ドローンや空間系の効果から、控えめな響きまで作れるとメーカーは説明しています。普通の部屋鳴りではなく、幻想的で大きな空間の効果を作りたい人に向いています。

Eventide Blackholeの画面

よくある質問

Q. 無料のリバーブはありますか?

この比較ではRAUMが無料です。まずは無料のもので、響きの付け方に慣れるのもおすすめです。

Q. リバーブはどれくらいかけるもの?

かけているのが分かるか分からないか、くらいから始めるのが基本です。サビだけ少し増やすなど、場面で変えると効果的です。

Q. ディレイとの違いは?

ディレイは、やまびこのように音をくり返す効果です。リバーブは部屋の響きのように音を広げる効果です。ボーカルでは両方を少しずつ使うこともよくあります。

点数の付け方

点数の付け方(リバーブプラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
ボーカル向きの響きボーカルで定番の響き(プレート・ホール・ルーム)をそろえているかプレートを含む定番の響きを3種類以上選べるプレートを含む2種類以上、またはプレート専門で複数のモデルがあるプレート以外の定番の響きを2種類以上定番の響きを1種類特殊効果が中心
なじませやすさオケや声になじませるための調整ダッキング・周波数ごとの残響の長さ・残響のEQがそろうそのうち2つ、または音に合わせて自動で整える機能があるプリディレイやEQなど調整が1〜2つ—公式ページに記載がない
手早さ狙った響きに速くたどり着けるかAIが音に合わせて響きを自動で作る距離感など、分かりやすいつまみや操作で決められるモードを切り替えて選ぶだけで使える標準的な操作—

ボーカルに自然な広がりを足してオケになじませるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「ボーカル向きの響き」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

点数とランクの考え方は「評価の付け方」にまとめています。製品は順に追加していきます。

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