IK Multimediaのリミッター「Stealth Limiter」の特徴と評価

IK Multimediaのリミッター「Stealth Limiter」の特徴と評価

IK Multimediaのリミッター「Stealth Limiter」は、サンプルの間で起きる音割れ(インターサンプルピーク)を抑えるリミッターです。入力と出力の上限を決めるだけのシンプルな操作で、処理の性格を変えるモードもあります。

リミッターは、音割れを防ぎながら曲全体の音量を上げる道具です。曲を仕上げる最後の段階で使います。

この記事では、リミッター13製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

IK Multimedia T-RackS Stealth Limiter
IK Multimedia / リミッター
Stealth Limiter
BランクB(S・A・B・Cの4段階で上から3番目)
点数 2.8/5点(比べた13製品の平均は3.4点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
安全に音量を上げる
インターサンプル対策
手早さ
標準
音の性格の選択肢
4つのモード
価格(店・確認日)
¥17,420 [PB・10月26日確認]

画像:IK Multimedia公式サイトの製品画像(プレス向け)より

目次

結論

Stealth Limiterは、リミッター13製品の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.8点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

注意したいこと

  • 手早さ(2点):設定は自分で決めていく必要があります。

こんな方にオススメ:少ないつまみで、音割れを抑えながら音量を上げたい人。

Stealth Limiterの主な特徴

音量の波を追いかける独自の方式

Stealth Limiterは、先読みして速いアタックで押さえる一般的な方式ではなく、音量を少しずつ追いかけて上限の下に保つ方式だとメーカーは説明しています。コンプのような押しつぶされた感じを出さずに、音量を上げることをねらっています。曲の強弱の感じを残したい仕上げに向いた製品です。

インターサンプルピークへの対策

デジタルの音が0dBを超えていなくても、再生機で音に戻すときに上限を超えて音割れすることがあります。Stealth Limiterは、音に戻したときの波形を予測して、この音割れがほとんど起きないように制限します。MP3やAACで配信される曲に役立つ機能です。

4つのモード

標準のTightは音色と強弱をいちばん自然に保つモードで、Balancedは少しだけ圧縮感を足します。Harmonics 1と2は、倍音を足してアナログ機材のような厚みを加えるモードです。基本の操作は、入力のつまみで音量を決め、出力の上限のつまみを合わせる2つです。

こんな場面で役立ちます

  • アコースティックな曲で、強弱の感じを残したまま音量を上げる
  • 配信用の音源で、再生機での音割れを防ぐ
  • Harmonicsのモードで、仕上げにアナログらしい厚みを足す

項目ごとの評価

安全に音量を上げる:3点/5点

音割れを防ぎ、配信サービスの音量の基準に合わせるための機能があるかを見ています。

再生機で音に戻したときの波形を予測して、サンプルの間の音割れを抑える仕組みがあります。

手早さ:2点/5点

ちょうどいい設定に早くたどり着ける仕組み(自動・分かりやすいメーターなど)があるかを見ています。

入力と出力の上限を決めるシンプルな操作です。

「手早さ」を重視するなら、smart:limit、pure:limit(5点)が向いています。

音の性格の選択肢:3点/5点

音量を上げるときの音の性格(迫力を残す・透明にするなど)を選べるかを見ています。

Tight・Balanced・Harmonics 1・Harmonics 2の4つのモードで、処理の性格を変えられます。

12345安全に音量を上げる3点手早さ2点音の性格の選択肢3点
Stealth Limiter13製品の平均
安全に音量を上げる
3/5
見ている点音割れを防ぎ、配信の基準に合わせるための機能
この製品インターサンプル対策
手早さ
2/5
見ている点ちょうどいい設定に速くたどり着けるか
この製品標準
音の性格の選択肢
3/5
見ている点リミッターのかかり方や音作りの幅
この製品4つのモード
点数の付け方(リミッター)
項目使う数値5点4点3点2点1点
安全に音量を上げる音割れを防ぎ、配信の基準に合わせるための機能トゥルーピークの制限・ラウドネスの計測・オーバーサンプリングがそろうそのうち2つそのうち1つ—公式ページに記載がない
手早さちょうどいい設定に速くたどり着けるかAIが曲を解析して自動で設定する—プリセットや、音量をそろえて聞き比べる機能がある標準的な操作—
音の性格の選択肢リミッターのかかり方や音作りの幅8種類以上のアルゴリズムから選べるスタイルの選択に加え、音量感やアタックを整える機能があるスタイルを選べる1種類—

歌ってみたや自作曲を、配信向けの音量に安全に仕上げるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「安全に音量を上げる」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

Stealth Limiterの対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降(64ビット)/Mac(macOS 10.15以降)
プラグインの形式Windows:VST3・AAX/Mac:AU・VST3・AAX
そのほか認証にインターネット接続が必要
体験版無料で試せます(TRY FREE)
OBS(配信)そのままでは使えません(VST3のみ)。中継のプラグインを使えば読み込めます

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのリミッターとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点安全に音量を上げる手早さ音の性格の選択肢OBS(配信)価格(店・確認日)
FabFilterPro-L 2S 4.5TP・LUFS・32倍音量をそろえて比較8アルゴリズム○¥34,680 [PB・10月26日確認]
soniblesmart:limitS 4.5TP・LUFS・多段処理AIで自動設定ソフト/ハード○¥22,480 [PB・10月26日確認]
soniblepure:limitA 3.8トゥルーピークAIで自動設定Style+Inflate○¥6,790 [PB・10月26日確認]
SonnoxOxford LimiterB 3.0トゥルーピーク標準Enhance+アタック×(VST3のみ)¥46,010 [PB・10月26日確認]
Tokyo Dawn RecordsTDR Limiter 6 GES 4.3TP・LUFS・処理の精度音量をそろえて比較6つのモジュール○約$67.25 [公式・10月26日確認]
IK MultimediaStealth LimiterB 2.8インターサンプル対策標準4つのモード×(VST3のみ)¥17,420 [PB・10月26日確認]
EventideElevateB 3.3トゥルーピーク音量をそろえて比較アタック・クリッパー○¥33,000 [PB・10月26日確認]
WavesL2 UltramaximizerC 1.5先読みのピーク制限自動リリース1種類△(Waves公式のStudioRack経由)¥6,087(セール中、通常¥22,480) [PB・10月26日確認]
Plugin Alliancebx_limiter True PeakA 4.0TP・LUFS・オーバーサンプリング標準2スタイル+XL○¥10,299 [PB・10月26日確認]
DMG AudioLimitlessS 4.3TP・LUFS・64倍クリッパーSimple・Gain-lockStyle+ラウドネス重み付け○記載なし
VoxengoElephantA 3.8TP・LUFS・オーバーサンプリング標準複数のモード○約$110.00 [公式・10月26日確認]
Slate DigitalFG-X 2C 2.0記載なしEasy画面・自動判断4つのモード○$149 [公式・10月26日確認]
WavesL1 UltramaximizerC 2.5トゥルーピーク自動リリース1種類△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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