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Voxengoの「SPAN」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
SPAN is a free real-time 'fast Fourier transform' (FFT) audio frequency spectrum analyzer AAX, AudioUnit, and VST plugin for professional audio and music production applications.
—— Voxengo公式サイトより(原文)
SPANはどんな製品?
SPAN(スパン)は、Voxengo(ボクセンゴ)が無料で配布しているスペクトラムアナライザーのプラグインです。音を周波数ごとに分け、どの帯域がどれくらいの大きさかをリアルタイムでグラフに表示します。
公式の説明では、FFT(高速フーリエ変換)という手法を使ったアナライザーで、プロの音楽制作・オーディオ制作の現場を想定したものとされています。VST、VST3、AU、AAXの各形式があり、Windows・Mac両方の64bit環境で使えます。
スペクトラム表示のほか、レベルメーター、EBU R128とK-systemのメーター、RMSやトゥルーピークの測定、クリップ検出、ステレオ相関メーターなどが1つのプラグインにまとまっています。
ステレオ、モノ、ミッド/サイドの表示に加え、7.1や5.1のサラウンドにも対応します。2つのチャンネル(群)のスペクトラムを同時に重ねて表示できるので、2つの音を見比べる使い方もできます。
Voxengoの公式ページは、SPANをリアルタイムのFFTスペクトラムアナライザーとして紹介しています。開発者はAleksey Vaneevさんで、無料で配布されています。
対応ホストの一覧は幅広く、DAWのほかにOBS、WaveLab、Adobe Audition、Vegas、Sound Forge、GarageBand、Cakewalk、Samplitude、Digital Performer、Mixcraft、Ediusなども名前が挙がっています。録音・編集・動画系のソフトで、音の周波数を確認する場面を想定しています。
FFTスペクトラムアナライザー
音を周波数ごとに分析し、どの帯域が強い・弱いかをグラフで見られます。耳で気づきにくい低域のたまりや、高域の足りなさを目で確かめる助けになります。
ステレオ・モノ・ミッド/サイド表示
左右の信号をまとめて見る、モノにして見る、中央(ミッド)と両側(サイド)に分けて見る、といった切り替えができます。ステレオの広がりの確認に向きます。
サラウンド対応
7.1・5.1のサラウンドのスペクトラムも表示できます。映像向けの音声制作などでも使える仕様です。
モード設定
FFTのブロックサイズ、窓のオーバーラップ率、表示の傾き(スロープ)をまとめて設定する「モードシステム」があります。表示の細かさや見やすさを調整できます。
各種メーター
EBU R128とK-systemのメーター(K-systemの校正を含む)、RMSとトゥルーピーク、ヘッドルームの推定、クリップ検出、ステレオ相関メーターが使えます。
2つのスペクトラムの同時表示
2つのチャンネル(または群)のスペクトラムを同時に表示できます。ミックス前後や2つのトラックを比べる使い方に向きます。
表示の補助機能
リアルタイムや全期間の最大値を示す第2スペクトラム、表示の平滑化、スペクトラム色の変更などがあります。
EBU R128とK-systemのメーター
音量の計測として、EBU R128とK-systemのメータリングに対応し、K-systemのキャリブレーションも行えます。RMS、トゥルーピーク、クリッピングの検出も備えます。
メーターの時間特性と統計
メーターのバリスティクスと積分時間を調整できます。レベルの統計表示とヘッドルームの見積もりもあり、音量の傾向をつかむのに使えます。
ステレオ相関メーター
左右の信号の関係を見るステレオ相関のメーターを備えています。位相の問題がないかを見るときの参考になります。
複数のカラーバリエーション
外観の色は青、グレー、ベージュ、黒、ネイビーなど複数のバリエーションが用意されています。作業環境に合わせて見やすい配色を選べます。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 無料 |
| プラグイン形式 | Windows:VST/VST3/AAX、Mac:AU/VST3/AAX |
| 対応環境 | 64bitのMac OS/Windows |
| 対応ホスト | Ableton Live、Cubase、Logic Pro、REAPER、Pro Tools、FL Studio、Studio One、Bitwig Studio、Nuendo、WaveLabなど |
| バージョン | 3.24(ダウンロードファイル名から確認。ページに明記なし) |
| ユーザーガイド | PDF(英・仏・独・露) |
| チャンネル | マルチチャンネル解析、2つのチャンネル(群)のスペクトラムを同時表示 |
| サラウンド | 5.1/7.1のスペクトラム解析 |
| メーター | EBU R128、K-system、RMS、トゥルーピーク、ステレオ相関 |
| 配色 | 青/グレー/ベージュ/黒/ネイビーほか |
入っているもの・動作環境
- プラグイン本体(無料)
- macOS用インストーラー(.dmg:AU/AAX/VST3)
- Windows用インストーラー(.exe:VST/VST3/AAX)
- ユーザーガイドと操作ガイド(PDF)
- インストールガイド
使い方
- Voxengoの公式ページから、お使いのOS用インストーラーをダウンロードする。
- インストーラーを実行し、使うプラグイン形式(VST3など)を選んでインストールする。
- DAWを再起動してプラグインを再スキャンする。
- マスターバスなど、確認したいトラックの最後にSPANをインサートする。
- ステレオ、モノ、ミッド/サイドの表示を切り替える。
- モード設定で、FFTのブロックサイズや傾きを好みに合わせる。
- 必要ならメーター類(RMS、ピーク、相関など)も合わせて確認する。
ミックスの帯域バランス確認
低域の飽和や特定の帯域の出過ぎを、耳と目の両方で確認する補助になるかもしれません。
マスタリング前のチェック
トゥルーピークやEBU R128のメーターで、書き出し前のレベルを見ておく使い方ができるかもしれません。
2つの音の比較
2チャンネル同時表示を使い、参考曲とミックスの周波数分布を見比べるのに役立つかもしれません。
ステレオの広がり確認
ミッド/サイド表示や相関メーターで、モノにしたときの違いを確かめられるかもしれません。
ミックスの周波数バランス確認
マスターバスやグループバスの最後に置いて、低域や高域の出方を目で確かめるのに使えるかもしれません。
配信やマスタリングでの音量確認
EBU R128のメーターがあるので、配信向けの音量を確認したい場面でも試せるかもしれません。
こんな人におすすめ
- 無料でスペクトラムアナライザーを使い始めたい人かもしれません
- ミックスの帯域を目でも確認したい宅録・DTMの人に向くかもしれません
- ラウドネスやピークのメーターもまとめて使いたい人
- サラウンドを含む音声制作をしている人
使う前に知っておきたい点
- アナライザーは表示の道具で、音そのものを変える機能はありません。
- 64bitのMac OS/Windowsが対象です。
- 形式はOSごとに異なります(WindowsのVST3・AAX・VST、MacのAU・VST3・AAX)。
- ユーザーガイドは英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語のPDFです。
- 細かい設定は、ユーザーガイド(PDF)で確認できます。
価格
無料で使えます(Voxengo公式サイト、2026-10-27確認)。
無料で配布されています。
出典:voxengo.com(2026-10-27確認)

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