DOTEC-AUDIO「DeeCompressor」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

DOTEC-AUDIOの「DeeCompressor」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

The newly developed algorithm allows you to enjoy even higher quality, powerful, and comfortable compression.

—— DOTEC-AUDIO公式サイトより(原文)

目次

DeeCompressorはどんな製品?

DeeCompressor は、日本のプラグインメーカー DOTEC-AUDIO が作るコンプレッサーです。以前の旗艦コンプ「DeeComp」を新しい圧縮アルゴリズムで作り直したもので、2022年4月に初版が出ています。音量の大きい部分を抑えて音量差をそろえる、という基本の働きを一台にまとめた製品です。

アタック(効き始めの速さ)とリリース(効きが戻る速さ)を、どちらも 0 ミリ秒から設定できます。処理による遅延(レイテンシー)はゼロとされているので、録音しながらのモニターや、ミックス中に何度も切り替えて聴き比べる場面でも扱いやすい設計です。

レシオは 0.5:1 という、1 より小さい値まで設定できます。これは音量を抑えるのではなく、アタックの立ち上がりを強調する方向にも使えるという意味で、通常のコンプとは違う使い方の入口になります。ニー(効き始めの曲がり具合)の幅も広く設定できます。

ほかに、ステレオを中央と左右に分けて処理する M/S モード、チャンネル同士のリンク量の調整、リリースを自動で調整するオート・リリース、内蔵リミッター、サイドチェイン、HPF/LPF によるフィルター、64bit 倍精度処理に対応します。Windows・Mac の VST2/VST3/AAX(Mac は AU も)で使えます。

アタックとリリースが 0 ms から

両方とも 0 ミリ秒から設定でき、レイテンシーはゼロとされています。極端に速い設定で音の頭を強く押さえる使い方も、ゆっくり効かせる使い方も、同じ画面で試せるかもしれません。

0.5:1 までのレシオ

レシオを 1 より小さくすると、音量を抑える代わりにアタックを強調する方向に働かせられます。パンチを足したいドラムなどで試す価値があるかもしれません。

M/S モードとチャンネルリンク

ステレオ信号を中央(M)と左右の広がり(S)に分けて圧縮できます。リンクの量も調整できるので、広がりを保ちたいミックスで役立つかもしれません。

オート・リリースと内蔵リミッター

リリースを信号に合わせて自動で調整する機能と、ピークを受け止めるリミッターを内蔵しています。細かい設定が苦手な人でも扱いやすい作りです。

検出用の HPF/LPF

レベルを検出する帯域をフィルターで絞れます。クリックや歯擦音(サ行)に反応しにくくしたり、狙った帯域にだけ効かせたりする使い方ができます。

サイドチェインと 64bit 倍精度

外部信号でコンプを動かすサイドチェインに対応し、内部処理は 64bit 倍精度です。キックに合わせてベースを抑えるような使い方に向きます。

無料デモで事前に確認

購入前に、全製品の無料デモをダウンロードして使うデモ版があります。デモ版は 30 秒ごとに 1 秒の無音が入る制限つきで、お使いの DAW で動くか確認できます。

仕様

項目内容
種類コンプレッサー
フォーマットWindows: VST2/VST3/AAX(64bit)、Mac: VST2/VST3/AU/AAX(64bit)
Mac の対応OSOS 10.12 以降
最新バージョン1.0.4(2026年1月13日)
レイテンシーゼロ
処理精度64bit 倍精度
レシオ0.5:1 から
アタック/リリース0 ms から設定可能
ライセンス認証シリアルキーの登録(インターネット接続が必要)

入っているもの・動作環境

  • Windows 版: VST2/VST3/AAX(ZIP、64bit、約13MB)
  • Mac 版: VST2/VST3/AU/AAX(ZIP、64bit、約24MB)
  • マニュアル(英語・日本語)がダウンロードした ZIP に含まれます
  • 購入するとシリアルキーが発行され、登録すると制限なしで使えます

使い方

  1. 公式ページからお使いの OS 用のデモをダウンロードして、インストールします。
  2. DAW でプラグインを再スキャンし、コンプをかけたいトラックのインサートに DeeCompressor を立ち上げます。
  3. まず Threshold(効き始めの音量)を下げて、音量の大きい部分にだけ効くようにします。
  4. Ratio で効きの強さを決め、Attack と Release で音の頭と余韻の効き方を合わせます。
  5. オート・リリースやリミッターを必要に応じて入れ、聴きながら調整します。
  6. クリックやサ行が気になるときは、検出用の HPF/LPF で反応する帯域を絞ります。
  7. ステレオ素材では M/S モードとチャンネルリンクを試し、広がりの出方を確認します。
  8. デモ版で動作を確かめてから、購入してシリアルキーを登録します。

歌のダイナミクスをそろえる

歌の音量差をなだらかにしたいとき、速いアタックとオート・リリースの組み合わせを試せるかもしれません。サ行が強いときは検出フィルターが役に立つかもしれません。

ドラムにパンチを足す

レシオを 1 より小さくして、アタックを強調する使い方を試せるかもしれません。ドラムバスなどで、押さえるだけではない圧縮の選択肢になります。

ステレオバスで広がりを調整

M/S モードで中央と左右を別々に圧縮すると、広がりを保ちながら音量をそろえられるかもしれません。

サイドチェインで音を譲らせる

キックの信号をサイドチェインに入れ、ベースやシンセの音量を一瞬下げるような処理ができるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 日本のメーカーのコンプを試してみたい人
  • 遅延のないコンプで、録音しながらモニターしたい人
  • ドラムのアタックを強調する圧縮も試したい人
  • 購入前にデモ版でじっくり確かめたい人

使う前に知っておきたい点

  • デモ版は 30 秒ごとに 1 秒の無音が入ります。購入後にシリアルキーを登録すると制限がなくなります。
  • ライセンスの登録にはインターネット接続が必要です。
  • 購入メールが届かない場合、GMX・AOL・msn・hotmail・live.com のアドレスは避け、Gmail などを使うよう公式が案内しています。
  • 旧製品 DeeComp のシリアルキーやクーポンがあると割引になります。
  • Mac は OS 10.12 以降の 64bit が対象です。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

Pure DCompressor(FLUX::)

DeeCompressor はレシオを 0.5:1 から、アタック/リリースを 0 ms から設定できる一般的なコンプです。Pure DCompressor は、潰れた素材のダイナミクスを取り戻す方向のプロセッサーで、価格は 79 ドルです(DeeCompressor は 120 ドル)。目的が違うため、どちらが上かは言えません。

価格

$120(DOTEC-AUDIO公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

DOTEC-AUDIOの製品ページでDeeCompressorを見る

出典:dotec-audio.com flux.audio(2026-10-27確認)

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