Audio-Technicaのモニターヘッドホン「ATH-R70x」の特徴と評価

Audio-Technicaのモニターヘッドホン「ATH-R70x」の特徴と評価

Audio-TechnicaのATH-R70xは、開放型のモニターヘッドホンです。

モニターヘッドホンは、録音やミックスのときに、音をありのままに確認するためのヘッドホンです。

この記事では、メーカーが公表しているスペックだけで5つの項目を採点し、国内で買えるほかのモニターヘッドホン20機種と比べたランクを出しています。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

Audio-Technica / モニターヘッドホン
ATH-R70x
BランクB(S・A・B・Cの4段階で上から3番目)
点数 3.2/5点(比べた20機種の平均は3.6点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
型式
開放
インピーダンス
470Ω
重さ
210g
上限
40,000Hz
価格(店・確認日)
非公表

密閉型と開放型の違いの図
図:SoundBounty

目次

結論

ATH-R70xは、モニターヘッドホン20機種の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.2点です。

得意なこと

  • 低音の範囲(5Hz・5点):低い音までしっかり確認できます。
  • 高音の範囲(40000Hz・5点):高い音の細かいところまで確認できます。
  • 軽さ(210g・4点):軽く、長時間かけても疲れにくいです。

注意したいこと

  • 鳴らしやすさ(470Ω・1点):音量を出すのに力が必要で、つなぐ機器によっては音量が足りないことがあります。
  • 録音向き(音漏れ)(なし・1点):音漏れしやすい形なので、歌の録音よりミックスの確認向きです。

こんな方にオススメ:スペックから見ると、低音の出方をしっかり確認したい人、高音の細かいところまで確認したい人、長時間かけても疲れにくいものがほしい人に向いています。

ATH-R70xの主な特徴

プロ用のオープン型リファレンスモデル

オーディオテクニカのプロ用の開放型(オープン型)ヘッドホンです。開放型専用に設計した45mmのドライバーで、歪みのないリファレンスサウンド(基準にできる音)をめざしたとされています。ハニカム形状のアルミのメッシュで、自然で広がりのある音を再生するとされています。

約210gの軽さ

カーボン繊維入りの樹脂などで、約210gと軽く作られています。通気性の良いイヤーパッドと、頭を支える新3D方式ウイングサポートで、長時間でも疲れにくいとされています。

左右どちらにも付けられるケーブル

ケーブルは着脱式で、左右どちらのイヤーカップにも取り付けられる独自の「デュアルサイド」方式です。

470Ωのハイインピーダンス

インピーダンスは470Ωと高く、プロ用・業務用機器につなぐ前提の仕様です。公式ページでも、つなぐ機器によっては十分な音量が出ない場合があると注意書きがあります。

公式動画:オーディオテクニカ公式YouTubeチャンネル「プロフェッショナルオープンバックリファレンスヘッドホン【ATH-R70x】オーディオテクニカ」 YouTubeで見る

こんな場面で役立ちます

  • ミックスやマスタリングで、音の広がりや位置を確認したいとき
  • 長時間の作業で、軽くて蒸れにくいヘッドホンがほしいとき
  • ヘッドホンアンプやパワーのあるオーディオインターフェースを持っている人

項目ごとの評価

鳴らしやすさ:1点/5点

ヘッドホンアンプを使わなくても音量を出しやすいか(インピーダンス)を見ています。数字が小さいほど鳴らしやすいです。

ATH-R70xは「470Ω」で、比べた機種の中では評価が控えめです。音量を出すのに力が必要で、つなぐ機器によっては音量が足りないことがあります。

低音の範囲:5点/5点

どれだけ低い音まで出せるか(再生周波数の下限)を見ています。

ATH-R70xは「5Hz」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。低い音までしっかり確認できます。

高音の範囲:5点/5点

どれだけ高い音まで出せるか(再生周波数の上限)を見ています。

ATH-R70xは「40000Hz」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。高い音の細かいところまで確認できます。

軽さ:4点/5点

ヘッドホンの重さを見ています。軽いほど長時間でも疲れにくいです。

ATH-R70xは「210g」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。軽く、長時間かけても疲れにくいです。

録音向き(音漏れ):1点/5点

音漏れしにくい形(密閉型)かを見ています。音漏れしにくいと、歌の録音中にヘッドホンの音がマイクに入りません。

ATH-R70xは「なし」で、比べた機種の中では評価が控えめです。音漏れしやすい形なので、歌の録音よりミックスの確認向きです。

下の図の灰色の印(五角形では点線)は、比較した20機種の平均です。価格は点数に含めていません。

12345鳴らしやすさ1点低音の範囲5点高音の範囲5点軽さ4点録音向き(音漏れ)1点
ATH-R70x20機種の平均
鳴らしやすさ
1/5
見ている点インピーダンス(低いほど小さなアンプでも音量を出しやすい)
この製品470 Ω
低音の範囲
5/5
見ている点再生周波数の下限
この製品5 Hz
高音の範囲
5/5
見ている点再生周波数の上限
この製品40,000 Hz
軽さ
4/5
見ている点重さ(ケーブル除く)
この製品210 g
録音向き(音漏れ)
1/5
見ている点密閉型か開放型か(密閉型は歌の録音中に音がマイクに入りにくい)
この製品なし
点数の付け方(モニターヘッドホン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
鳴らしやすさインピーダンス Ω≤32≤40≤55≤100>100
低音の範囲下限 Hz≤5≤8≤15≤20>20
高音の範囲上限 Hz≥40000≥30000≥25000≥22000<22000
軽さ重さ g≤200≤220≤250≤290>290
録音向き(音漏れ)密閉型=5点/開放型=1点密閉型———開放型

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。鳴らしやすさは、全メーカーが公表しているインピーダンス(Ω)で比べます。数値が低いほど、オーディオインターフェースやスマホのヘッドホン端子でも音量を出しやすく、ヘッドホンアンプがなくても困りにくい目安です(感度は表に参考として載せています)。「録音向き」は、歌の録音中にヘッドホンの音がマイクに入りにくい密閉型を高くしています。ミックス用に開放型を選ぶ場合はこの項目を気にしなくて大丈夫です。

ATH-R70xの対応環境と始め方

つなぎ方3.5mmのミニプラグ(6.3mmの標準プラグとの2ウェイ)、ケーブル着脱式(3m)
付属品ポーチ
そのほか開放型なので、歌の録音中は音がマイクに入りやすい点に注意

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。

ほかのモニターヘッドホンとのスペック比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点型式インピーダンスΩ感度dB/V下限Hz上限Hz重さg価格(店・確認日)
Audio-TechnicaATH-M20xA 3.4密閉47109.31520,000190¥7,000 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaATH-M30xA 3.4密閉47109.31522,000220¥13,310 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaATH-M40xA 3.4密閉35112.61524,000240¥16,940 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaATH-M50xA 3.4密閉38113.21528,000285¥24,200 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaATH-M70xS 4.2密閉35111.6540,000280¥48,400 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaATH-R70xB 3.2開放470101.3540,000210非公表
SONYMDR-M1S 4.4密閉50115580,000216¥39,900 [楽天・10月19日確認]
SONYMDR-M1STS 4.8密閉24119.2580,000215¥32,800 [楽天・10月19日確認]
SONYMDR-CD900STS 4.2密閉63118530,000200¥23,650 [楽天・10月19日確認]
YAMAHAHPH-MT8B 3.2密閉37116.31528,000350¥29,100 [楽天・10月19日確認]
YAMAHAHPH-MT5B 2.8密閉51112.92020,000245¥19,800 [楽天・10月19日確認]
beyerdynamicDT 770 PRO 80ΩA 4.0密閉80非公表535,000非公表¥28,611 [楽天・10月19日確認]
beyerdynamicDT 990 PRO 80ΩB 3.0開放80非公表535,000250¥30,700 [楽天・10月19日確認]
SennheiserHD 280 PROB 3.2密閉64非公表825,000285¥13,016 [楽天・10月19日確認]
SennheiserHD 25B 3.2密閉70非公表1622,000140¥12,375 [楽天・10月19日確認]
ShureSRH440AB 3.2密閉401111022,000268¥14,080 [楽天・10月19日確認]
ShureSRH840AA 3.8密閉40111525,000273¥26,730 [楽天・10月19日確認]
AKGK371S 4.4密閉32114540,000255¥23,800 [楽天・10月19日確認]
beyerdynamicDT 770 PRO XA 3.8密閉48非公表540,000305¥35,640 [楽天・10月19日確認]
SONYMDR-7506B 2.8密閉631181020,000230¥14,687 [楽天・10月19日確認]

仕様はメーカー公表値。感度はメーカーにより表記が違うため参考として載せ、beyerdynamicとSennheiser HD 280 PROは感度が公表されていません。

買う前に確認したいこと

  • 開放型です。 音漏れしやすいので、歌の録音よりミックスや確認向きです。
  • インピーダンスは470Ωです。 インピーダンスが高めなので、つなぐ機器によっては音量が足りないことがあります。ヘッドホン出力の強いオーディオインターフェースを使うと安心です。鳴らしやすさは1点です。参考までに、感度(1Vあたりの音の大きさ)は101.3dB/Vです。

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