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McDSPの「SPC2000 Serial/Parallel Compressor Native v7」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
The SPC2000 Compressor features multiple parallel and serial compression combinations.
—— McDSP公式サイトより(原文)
SPC2000 Serial/Parallel Compressor Native v7はどんな製品?
SPC2000 は、McDSP(マクドウェル・シグナル・プロセッシング)が出しているコンプレッサー・プラグインです。同社の CompressorBank の考え方を土台に、複数のコンプレッサーを直列(シリアル)や並列(パラレル)につなぐ構成を一つのプラグインの中で組めるのが特徴です。ここで紹介するのはネイティブ版(v7)です。
プラグインは 2段構成の SPC202、3段構成の SPC203、4段構成の SPC204 の3種類で成り立っています。各段のコンプレッサーは CompressorBank 系のアルゴリズムで動き、出力(メイクアップゲイン)、スレッショルド、コンプレッション(レシオ)、アタック、リリースに加えて、Knee と BITE という独自のつまみを備えています。
時定数の回路には、Pure Peak Detection(ピーク検出)と Adaptive Release の2つのタイプが用意されています。公式は、他のコンプレッサーの時定数の反応を再現するための仕組みだと説明しています。複数のピーク検出回路を切り替えられるため、1台のプラグインでさまざまなタイプのコンプレッサーの挙動を試せるという位置づけです。
v7 では Apple シリコンと最新の Intel プロセッサーに最適化され、ゼロレイテンシーのアルゴリズムと倍精度処理を採用しています。ライセンスごとに2台までのコンピューターで認証でき、プリセットには受賞歴のあるミックスエンジニアによるものが含まれると案内されています。ネイティブ版は AAX Native、AU、VST3 に対応します。
2段・3段・4段の構成を選べる
SPC202(2段)、SPC203(3段)、SPC204(4段)の3つが入っています。段数が増えるほど、軽くかけるコンプと強くかけるコンプを重ねるような組み方がしやすくなります。ボーカルやドラムバスで、1台では作りにくい動きを試したいときに役立つかもしれません。
シリアルとパラレルの組み合わせ
各段をつなぐ順序を直列にしたり並列にしたりできます。直列では段ごとに少しずつ抑え、並列では原音に近い成分を残しながら圧縮した成分を混ぜる、といった使い分けができます。
Knee と BITE
Knee は3つの範囲(アンダーシュート、オーバーシュート、尾を引くコンプ付きのオーバーシュート)を持ちます。BITE を上げると、圧縮量は同じまま速い音の変化(トランジェント)が通りやすくなります。ドラムのアタックを残したいときに調整の手がかりになりそうです。
2種類の時定数回路
Type-1 の Pure Peak Detection と Type-2 の Adaptive Release を選べます。反応の仕方が変わるので、同じスレッショルドでも掛かり方の質感を切り替えて探れます。
圧縮カーブの表示とメーター
各段のスレッショルド、レシオ、Knee で決まる入出力の関係(dB)がグラフで表示されます。段ごとのゲインリダクションメーターと、入力または出力を選べるメーター、全体の出力メーターも備えます。設定の結果を目で確かめながら調整できます。
コントロールのリンク
複数のコンプレッサーのコントロールをリンクして一緒に動かせます。ステレオ素材の左右や、複数段の設定を揃えたいときの手間を減らせます。モノラル版とステレオ版の両方が入っています。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | コンプレッサー(SPC202/SPC203/SPC204の3種) |
| 対応フォーマット(ネイティブ版) | AAX Native、AU、VST3 |
| 対応OS | macOS 10.13以上(64ビットのみ)、Windows 7/8/10(64ビットのみ) |
| 認証 | iLok2/iLok3、またはiLok License Manager(無料アカウント)とiLok Cloud |
| アクティベーション数 | 1ライセンスにつき2台 |
| 処理 | 倍精度、ゼロレイテンシー |
| チャンネル | モノラル版・ステレオ版 |
入っているもの・動作環境
- SPC202(2段)、SPC203(3段)、SPC204(4段)の3つのプラグイン
- 受賞歴のあるミックスエンジニアによるプリセット集
- 更新された高解像度対応のユーザーインターフェース
- モノラル版・ステレオ版
- 対応DAW:Pro Tools、Logic Pro、Cubase、Nuendo、Ableton Live、LUNA、Reaper、Sonar、Studio One など(AAX/AU/VST3対応のもの)
- v7 から VST(VST2)形式は非対応
使い方
- 無料の iLok アカウントを作り、iLok License Manager をインストールします。
- 購入後、Plugin Boutique のアカウントに表示される30桁のコードを iLok License Manager の「Redeem Activation Code」に入力します。
- iLok Cloud のセッションを開き(またはiLok USBキーを使い)、新しいライセンスをドラッグして割り当てます。
- アカウントからインストーラーをダウンロードし、macOS は .pkg、Windows は .exe を実行して画面の案内に従います。
- DAW を起動し、ボーカルやドラムバスなどのトラックのインサートに SPC202/SPC203/SPC204 のいずれかを読み込みます。
- まず段数の少ない SPC202 で、各段のスレッショルドとレシオを控えめにして、直列と並列の違いを聴き比べます。
- Knee、BITE、時定数のタイプを切り替え、圧縮カーブとゲインリダクションメーターで掛かり方を確かめます。
ドラムバスのまとめ
ドラム全体を1本にまとめたバスで、並列にして原音の勢いを残しつつ圧縮した成分を足す、という使い方が考えられます。BITE でアタックの通り方を調整できるので、キックやスネアの立ち上がりを活かしやすいかもしれません。
ボーカルの二段がけ
1段目で大きな山を抑え、2段目で細かいばらつきをならす、といった二段がけを1つのプラグインで組めるかもしれません。複数のプラグインを並べるより、設定の見通しがよくなる場合があります。
ベースやシンセの質感づくり
ベースやシンセで、時定数のタイプやKneeを変えながら音の粘りや押し出しを探る使い方が向くかもしれません。圧縮カーブのグラフを見ながら調整できるため、どこから掛かっているかを把握しやすくなります。
こんな人におすすめ
- コンプレッサーを直列や並列で組み合わせて試してみたい方
- 1つのプラグインで段数を変えながら、いろいろなコンプの挙動を探りたい方
- ドラムバスやボーカルのダイナミクス処理を細かく調整したい方
- Pro Tools や Logic Pro など、AAX/AU/VST3 の DAW を使っている方
使う前に知っておきたい点
- 認証には iLok2/iLok3 のUSBキー、または無料の iLok License Manager アカウントと iLok Cloud が必要です。
- 1ライセンスにつき2台まで認証できます。
- v7 では VST(VST2)形式は非対応です。VST3 版を使います。
- このページの製品はネイティブ版です。AAX DSP を使う方向けの HD 版も別に販売されています。
- McDSP は全プラグインを使えるサブスクリプションも案内しています。
- 14日間のデモ版が公式サイトで案内されています。
似た製品との違い
どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。
McDSP 6060 Ultimate Module Collection
SPC2000 は2〜4段のコンプレッサーを直列・並列に組む構成です。6060 は30種類以上のモジュール(EQ、コンプ、サチュレーションなど)から最大6つを同時に使う構成で、コンプレッサーのモジュールは10種類とされています。
価格
$129(Plugin Boutique、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。
McDSPの製品ページでSPC2000 Serial/Parallel Compressor Native v7を見る
同じ種類の製品を探すときは
同じ種類の紹介記事です。
- McDSP 4020 Retro EQ Native v7
- McDSP ML4000 Mastering Limiter
- McDSP 6020 Ultimate EQ
- McDSP EC-300 Echo Collection Native v7
- McDSP MC2000 Multi-Band Compressor
- McDSP FutzVerb
掲載している製品の一覧は 製品データベース:エフェクト にあります。
出典:mcdsp.com pluginboutique.com(2026-10-27確認)

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