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Pulsar Audioの「MP-EQ」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
Pulsar MP-EQ is an emulation of a legendary analog EQ found in almost every mastering studio worldwide.
—— Pulsar Audio公式サイトより(原文)
MP-EQはどんな製品?
MP-EQは、Pulsar Audioが提供するアナログのパッシブEQ(受動型イコライザー)のエミュレーションです。以前は「Pulsar Massive」という名前でしたが、現在はMP-EQの名称で案内され、Massiveの購入者には無料アップデートが提供されると公式に書かれています。
元になったのは、世界中のマスタリングスタジオで見られるアナログEQです。過去70年のパッシブEQの良い点を集めた設計と説明され、並列(パラレル)の回路構成のため、各バンドが互いに影響し合い、デジタルEQで同じ設定にしたときとは違う周波数特性になるとされています。
手巻きのインダクター、真空管、トランスを含むパッシブ回路を再現し、そこにカーブエディター、スペクトラムアナライザー、ドライブ、オートゲイン、リニアフェーズ(位相を補正する)モードなどの現代的な機能が加えられています。
ミックスにもマスタリングにも使えると公式は紹介しています。通常価格は149ドルで、無料トライアルが用意されています。ライセンスの保護にはPACE iLokが使われます。
並列(パラレル)トポロジー
バンドのゲインが加算されるのではなく合成される構造で、自然な補正になるとされています。低域のシェルフは大きくブーストしても引き締まった低音を保つ、と公式は説明しています。
カーブエディターとスペクトラムアナライザー
画面でカーブを動かして調整でき、フィルターの名前も付けられます。独特なアナログの形のカーブを、直感的に扱える画面が用意されています。
ドライブ(アナログ的な歪み)
トランス、真空管、インダクターのモデルが倍音と非線形性を生み、低域のゆるやかな圧縮感につながるとされています。ドライブ量は下げることも可能です。
リニアフェーズ補正
EQ後に位相を整える機能で、アナログ式のEQをリニアフェーズEQとして使えるとされています。位相のずれが気になる低域や、M/S処理にも役立ちます。
ミッド/サイド処理とオートゲイン
M/Sエンコード・デコードを内蔵し、ミッドとサイドを個別に調整できます。オートゲインはC特性のアルゴリズムでEQによる音量変化を補正します。
トランスの選択とオーバーサンプリング
出力トランスは3種類から選べます(オリジナル、より色付けの強い設定、トランスなし)。オーバーサンプリングは最大384kHzで、書き出し時に高い設定にもできます。
メーターとリサイズ可能な画面
スペクトラムの表示(速い・遅い・無限)、ピークとRMSのメーターを備えます。画面の大きさも変えられ、CPUへの負荷も抑えた作りと説明されています。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | アナログ・パッシブEQ(パラレル)エミュレーション |
| フォーマット | AAX Native、Audio Unit、VST 2.4、VST 3(すべて64bit) |
| 動作環境(Windows) | Windows 10/11(64bit)、Intel Core i3以上またはAMD クアッドコア、RAM 4GB、空き容量1GB、OpenGL 2.0対応GPU |
| 動作環境(Mac) | macOS 10.11以降、Intel Core i3以上またはApple Silicon(M1〜M5)、RAM 4GB、空き容量1GB |
| モニター | 1024×768以上、1920×1080推奨 |
| ライセンス | PACE iLok |
| 旧名称 | Pulsar Massive |
入っているもの・動作環境
- MP-EQ プラグイン本体
- 無料トライアルあり
- 対応フォーマット:AAX Native・AU・VST2.4・VST3(64bit)
- Analog EQs Bundle・Mastering Bundleなどのバンドルにも含まれる
- 旧Pulsar Massive購入者は無料でアップデート
使い方
- Pulsar Audioのアカウントを作り、iLokアカウントも用意します。
- 公式サイトで無料トライアルまたは購入を選び、インストーラーを入手します。
- DAWのトラックまたはマスターバスにMP-EQを挿します。
- カーブエディターで、低域・高域のシェルフなどを動かして調整します。
- Driveで、アナログ的な色づけの量を決めます。
- 必要ならオートゲインで音量をそろえ、リニアフェーズ補正やM/Sも試します。
- 元の音と聴き比べて、やり過ぎていないか確かめます。
マスタリングで低域や高域を整える
公式は、47Hzや68Hzで低域に力を加えたり、16kHzのハイシェルフで空気感を足したりする使い方を紹介しています。M/Sで試すこともできます。
ボーカルの存在感と温かみ
3.3kHzや4.7kHzのベルで存在感を、220Hzのローシェルフで温かみを足す例が公式で挙げられています。
ドラムバスの調整
180Hz付近のカットでこもりを減らす、オーバーヘッドの2.2kHzを抑える、8.2kHzを持ち上げるなどの例が紹介されています。
シンセやベースの音づくり
電子音楽では、パッドやシンセベースの音色づくりに強めのカーブやドライブを試す使い方が提案されています。
こんな人におすすめ
- アナログのパッシブEQの質感を試したい人
- マスタリングやマスターバスで使うEQを探している人
- リニアフェーズや位相に敏感な人
- Pulsar Massiveを持っている人(無料更新の対象)
使う前に知っておきたい点
- PACE iLokのアカウントが必要です。Windowsではインストーラーが自動でiLok License Managerを入れます。
- 公式サイトでは現在セール(Black Friday)の表示があり、価格は変わることがあります。通常価格は149ドルです。
- 旧Pulsar Massiveの購入者は、無料で更新できます。
- 動作環境の記載はOpenGL 2.0対応のGPUを求めています。
似た製品との違い
どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。
Pulsar Audio 8200 Analog Parallel Equalizer
MP-EQはパッシブEQ(インダクター・真空管・トランス)を再現した色づけ向きのEQ、8200はGML 8200型のClass-A設計で透明感が特徴とされるEQです。どちらも通常価格は149ドルです。
価格
$149(Pulsar Audio公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。
出典:pulsar.audio(2026-10-27確認)

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