Solid State Logic「Native X-Phase」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

Solid State Logicの「Native X-Phase」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

X-Phase is an All-pass Filter plug-in that offers the user manual control and high quality response.

—— Solid State Logic公式サイトより(原文)

目次

Native X-Phaseはどんな製品?

SSL Native X-Phaseは、Solid State Logic(SSL)のオールパスフィルター型のプラグインで、位相のズレを手動で直すためのツールです。特定の周波数で位相をずらす(位相シフト)ことができます。

オールパスフィルターは、イコライザーのように音量を変えるのではなく、全体の音量を変えずに位相だけを変えるフィルターです。公式は、たとえばドラムのオーバーヘッドマイクがクローズマイクと混ぜたときに起こす位相の問題の修正に便利だと紹介しています。

操作はシンプルで、位相を動かしたい周波数を選ぶFrequency、補正カーブの傾きを決めるQ、位相を180度反転するボタンがあります。さらに、信号全体に対する別のDelayセクションもあり、秒・ミリ秒・サンプル・メートル・フィートで表示と調整ができます。

L、R、またはL&Rのどちらに効かせるか選べ、DAWのオートメーションにも対応します。A/Bの2つの設定を比べられるスロット、入力と出力のメーターとレベルコントロールも付いています。

周波数ごとの位相制御

Frequencyで位相を動かしたい帯域を選び、その付近だけ位相を調整します。全体の音量バランスは変わらないため、位相の問題のある帯域にピンポイントで対処したいときに役立ちます。

Qで補正カーブの傾きを決める

Qは、位相補正のカーブの傾きを決めるつまみです。広い帯域をゆるやかに直したいときと、狭い帯域だけ急に直したいときで使い分けられます。

位相反転ボタン

フィルターの位相を180度反転させるボタンです。位相がずれて弱くなった音を、逆位相にして強める調整に使えるかもしれません。

Delayセクション

信号全体に別途かけられるディレイで、広い範囲のタイムアライメントに使います。表示単位は秒、ミリ秒、サンプル、メートル、フィートから選べ、微調整ボタンもあります。マイクの距離の差を合わせたいときに役立ちます。

L / R / L&R

左だけ、右だけ、または両方に処理をかけるか選べます。ステレオのオーバーヘッドの片側だけ調整するといった使い方ができます。

A/B比較とオートメーション

2つの設定を切り替えて聴き比べるA/Bスロットがあり、すべてのコントロールをDAWのオートメーションで動かせます。M1ネイティブ対応のユニバーサルバイナリです。

仕様

項目内容
種類オールパスフィルター(位相調整)
コントロールFrequency、Q、位相反転、Delay、チャンネル選択(L/R/L&R)、A/B、入出力レベルとメーター
形式AU、VST2、VST3、AAX Native
MacmacOS 11 Big Sur〜macOS 13 Ventura(64bitのみ、M1対応)、RAM 4GB以上(8GB推奨)
WindowsWindows 10〜11(64bitのみ)、RAM 4GB以上(8GB推奨)
認証無料のiLokアカウントが必要

入っているもの・動作環境

  • SSL Native X-Phaseプラグイン本体
  • X-Phaseユーザーガイド(PDF)
  • iLokアカウントへのライセンス

使い方

  1. SSLのストアまたはPlugin Boutiqueで購入します。
  2. 無料のiLokアカウントを用意し、ライセンスをアクティベートします。
  3. 位相の問題があるトラックにインサートします。
  4. 他のマイクと混ぜた状態で、Frequencyを動かして音が自然になる位置を探します。
  5. Qを調整して、補正する帯域の広さを決めます。
  6. 音が弱くなるときは、位相反転ボタンも試します。
  7. 必要ならDelayを加えて、マイクの距離の差を合わせます。
  8. A/Bを切り替えて、前後を聴き比べます。

ドラムのオーバーヘッドとクローズマイクの位相合わせ

公式の例のとおり、オーバーヘッドとクローズマイクを混ぜたときに起きる位相の問題を直すのに使えるかもしれません。

ギターアンプの複数マイクの調整

複数のマイクで録った音を重ねたときの位相のズレを整えるのに役立つかもしれません。

コムフィルター効果

公式は、処理した信号と元の信号を混ぜるとコムフィルターができると説明しています。独特の音色づくりにも試せるかもしれません。

ステレオの片側だけ調整

L、Rのどちらか一方だけに処理をかけて、ステレオ録音の左右のずれを調整できるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 複数のマイクで録音して、位相のズレに悩んでいる人
  • ドラムやギターアンプの録音で位相を手動で整えたい人
  • 位相の仕組みを学びたい宅録の人
  • SSLのプラグインをそろえている人

使う前に知っておきたい点

  • ライセンス認証に無料のiLokアカウントが必要です。
  • 公式の動作環境は、macOSがVenturaまでと記載されています。新しいOSに対応するかは公式で確認してください。
  • SSLのサブスクリプション(月額14.99ドルからと案内)でも使えるプラグインです。
  • ストアの価格は税別表示です。

価格

$99(Solid State Logic公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

Solid State Logicの製品ページでNative X-Phaseを見る

出典:store.solidstatelogic.com pluginboutique.com(2026-10-27確認)

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