コンプレッサープラグインのおすすめ16選|歌ってみた向けに目的別で比較【2026年】

コンプレッサーは、大きい音を抑えて音量のばらつきを小さくするプラグインです。歌ってみたでは、声の大小をそろえて聞き取りやすくしたり、オケになじませたりするのに使います。

同じ「コンプ」でも、ビンテージ機材の色付けを楽しむもの、細かい制御ができるもの、AIが設定を提案するものなど性格が違います。ここでは機能の有無を公式情報で比べています。

この一覧は、コンプレッサープラグイン16製品をかかり方の選択肢・手早さ・ミックスでの応用の3項目で比べたものです。点は「目的に対してどれだけ優れているか」を項目ごとの条件に当てはめて決めていて、根拠はメーカー公式の情報です。価格は点数に含めていません。

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

目的別のおすすめ

  • 1本で何でもこなしたいなら:Pro-C 3(ランクS)— スタイル・色付け・細かい制御・サイドチェインまでそろっています。
  • 1本で幅広く使える多機能なコンプなら:DC8C(ランクS)— クリーンな圧縮から強い圧縮、外部サイドチェインやパラレル圧縮までそろっています。
  • コンプの設定に自信がないなら:smart:comp 3(ランクS)— AIが使える設定を示してくれます。
  • ビンテージの色付けを楽しみたいなら:Vintage Compressors(ランクA)— 定番の3機種の再現をまとめて使えます。
  • 無料で試すなら:Supercharger(ランクC)— ほぼつまみ1つで使える無料のコンプです。

ランクのティアリスト

ランクは、メーカー公式の機能・仕様をもとにした評価で、音質の優劣ではありません。同じ段の中は、点数の高い順です。根拠は評価の付け方にあります。

評価項目ごとのティア表

総合のランクが同じでも、項目ごとに強みは違います。表の見出しを押すと、その項目のランクが高い順に並べ替えられるので、ほしい機能で選ぶときに使ってください。

製品総合かかり方の選択肢素材や好みに合わせて圧縮の性格を選べるか手早さちょうどいい設定に速くたどり着けるかミックスでの応用サイドチェイン・パラレル・M/Sなどの使い道
FabFilterPro-C 3S4.8S14スタイル+色付けA自動の補助SSC・SC EQ・M/S
KlanghelmDC8CS4.8S多数のスタイル+色付けA自動の補助SSC・SC EQ・パラレル
soniblesmart:comp 3S4.5A3スタイル+Custom+スペクトルSAIで提案SSC・SC EQ・M/S
Native InstrumentsVintage CompressorsA3.5Aビンテージ3機種C標準ASC+パラレル
KlanghelmMJUCB3.3A3モデル+色付けC標準Bパラレル
Universal Audio1176 Classic Limiter CollectionB3.3Aビンテージ3機種+色付けC標準Bパラレル
WavesCLA-76B3.3A2モデル+色付けC標準Bパラレル
SoftubeCL 1B mk IIB3.3AMk I/Mk IIの切替+オプトC標準Bパラレル
CytomicThe GlueB3.0BSSLバスコンプの再現C標準A外部SC+パラレル
Solid State LogicSSL Native Bus Compressor 2B3.0BSSLバスコンプの再現C標準A外部SC+パラレル
Universal AudioLA-2A Leveler CollectionB2.8Aビンテージ3機種C標準C記載なし
WavesCLA-2AB2.8BLA-2A再現C標準Bパラレル
Native InstrumentsSuperchargerC2.5C色付け1種Bほぼ1つまみB外部SC
KlanghelmDC1AC2.5C1種類+切り替えB2つのつまみBパラレル
MeldaProductionMCompressorC2.3Cカーブを自作C標準BM/S
Tokyo Dawn RecordsTDR KotelnikovC2.3C1種類+ピーク/RMS別リリースC標準Bパラレル

列の見出しを押すと、その項目で並べ替えられます(もう一度押すと逆順)。各マスは、その項目の点(1〜5点)を、5点=S・4点=A・3点=B・2点以下=Cで表したものです。「—」は点のない項目です。メーカー公式の機能・仕様での評価で、音質の優劣ではありません。点の付け方は評価の付け方にあります。

点数順の主な製品

この比較で点数が高い順に、最大9製品(シリーズは1つにまとめています)を並べています。画像はメーカー公式のプレス用画像で、ない製品は製品名のカードを表示しています。全体の順位とランクの根拠は、下のティア表と各製品のページにあります。

無料ではじめるコンプレッサープラグイン

お金をかけずに試したい方や、はじめての1本を探している方は、無料で使える製品から始められます。無料の範囲や条件は、各製品のページで確認してください。

  • Supercharger(ランクC・無料):まずは無料で、つまみ1つで分かりやすくコンプの色付けを試したい人。
  • DC1A(ランクC・無料):難しい設定なしで、まず無料のコンプを試してみたい人。
  • MCompressor(ランクC・無料):無料で、圧縮カーブまで自分で作れるコンプを試したい人。
  • TDR Kotelnikov(ランクC・無料):色付けを抑え、音の質感を保ったまま音量のばらつきを整えたい人。
S4.2点以上A3.4点以上B2.6点以上C2.6点未満点数の付け方

コンプレッサープラグインの選び方

コンプレッサーでできることの図
図:SoundBounty

音量をそろえたいのか、音に色を付けたいのか

コンプは大きい音を抑えて、音量の差を小さくする道具です。ボーカルを聞き取りやすくそろえたいならクセの少ないもの、ビンテージ機材のような音の太さがほしいならモデリング系が向いています。

設定の手助けがあるか

コンプはつまみが多く、設定が難しい道具です。AIが設定を提案するものや、つまみを減らしたものなら、初めてでも使いやすくなります。

ドライとのミックス

コンプをかけた音と元の音を混ぜられる(Mixつまみ)と、自然さを保ちながら音量をそろえられます。ボーカルに使うなら、この機能があると便利です。

使い方は「ボーカルのコンプの使い方」で解説しています。

製品ごとのひとこと

Pro-C 3(ランクS)

14種類の圧縮スタイルとアナログ風の色付け(キャラクター)を選べるコンプレッサーです。最大6バンドのサイドチェインEQ、最大20msのルックアヘッド、最大32倍のオーバーサンプリングなどを備えています。ボーカル・ドラム・マスターまで、1本のコンプでかかり方を細かく作り込みたい人に向いています。

FabFilter Pro-C 3の画面
画像:FabFilter公式プレスキットより

DC8C(ランクS)

ドイツのKlanghelmが作る、多機能なコンプレッサーです。色付けの少ないクリーンな圧縮から、オプト風・ピーク・RMS、潰すような強い圧縮まで1本で作れます。色付け用のサチュレーションも2種類入っています。1本のコンプで、透明なかかり方から個性的なかかり方まで幅広く試したい人に向いています。

Klanghelm DC8Cの画面
画像:Klanghelm公式サイトの製品画像より

smart:comp 3(ランクS)

AIが音を解析して、使える圧縮の設定を「マップ」として示してくれるコンプレッサーです。複数トラックをまとめて調整するGroupモード、ゼロレイテンシーモード、スペクトラル処理も備えています。コンプの数値の意味がまだよく分からず、音の変化を見ながら設定を選びたい人に向いています。

sonible smart:comp 3の画面
画像:sonible公式プレスキットより

Vintage Compressors(ランクA)

VC 76・VC 2A・VC 160の3種類のビンテージ系コンプレッサーのセットです(Softubeとの共同開発)。どれにもサイドチェイン入力とパラレルコンプレッションが追加されています。定番のビンテージコンプの色付けを、手ごろな価格でまとめてそろえたい人に向いています。

Native Instruments Vintage Compressorsの画面
画像:Native Instruments公式サイトの製品画像より

MJUC(ランクB)

真空管を使った「バリアブルミュー」型コンプレッサーを再現したプラグインです。1950年代〜現代風まで性格の違う3つのモデルがあり、DRIVEとTIMBREのつまみで色付けを調整できます。真空管コンプらしい、太く温かい質感をボーカルやバスに足したい人に向いています。

Klanghelm MJUCの画面
画像:Klanghelm公式サイトの製品画像より

1176 Classic Limiter Collection(ランクB)

1176(FETコンプレッサー)の3つの版(Rev A・Rev E・AE)を再現したUAのプラグインです。「All-Button」などの定番の使い方に加え、原機にないドライ/ウェットのミックスとサイドチェインのフィルターがあります。ボーカルやドラムに、速くて前に出るビンテージのコンプの色を付けたい人に向いています。

Universal Audio 1176 Classic Limiter Collectionの画面
画像:Universal Audio公式プレス素材より

CLA-76(ランクB)

エンジニアのクリス・ロード=アルジが持つ2台の1176(通称BlueyとBlacky)をもとにしたWavesのFETコンプレッサーです。プリアンプの歪みやALLレシオのモード、ミックスのつまみがあります。ドラムや歌を、速く攻めた音でまとめたい人に向いています。

Waves CLA-76 Compressor / Limiterの画面

CL 1B mk II(ランクB)

デンマークのTube-Techの光学式(オプト)コンプレッサー「CL 1B」を再現した、ボーカル向けのプラグインです。Mk IとMk IIの2つの版を1つの画面に収め、Generation Switchで切り替えられます。ボーカルやベースを、あたたかく音楽的にならしたい人に向いています。

The Glue(ランクB)

80年代の英国の大型コンソールのバスコンプをもとにした、アナログモデリングのコンプレッサーです。Mix・Range・サイドチェインのハイパスのつまみ、外部サイドチェイン、ピーククリップ、オーバーサンプリングを備えています。ミックス全体やドラムのバスを、まとまりよくまとめたい人に向いています。

SSL Native Bus Compressor 2(ランクB)

SSLのGシリーズ・アナログコンソールのセンターセクションにあるステレオバスコンプを再現した、SSL設計のプラグインです。新しいアタック・リリース・レシオ、外部サイドチェイン、サイドチェインのハイパス、Mixのつまみ、2倍・4倍のオーバーサンプリングがあります。ミックスやサブグループを「レコードらしく」まとめたい人に向いています。

LA-2A Leveler Collection(ランクB)

光学式のコンプレッサーの定番「LA-2A」の3つの版(Silver・Gray・LA-2)を再現したUAのプラグインです。版ごとにかかる速さや歪み方が違います。歌やベースを、自然になめらかにそろえる定番のコンプがほしい人に向いています。

Universal Audio Teletronix LA-2A Leveler Collectionの画面
画像:Universal Audio公式プレス素材より

CLA-2A(ランクB)

ミックスエンジニアのクリス・ロード=アルジが愛用する実機をもとにした、光学式のチューブコンプレッサー/リミッターを再現したWavesのプラグインです。Limiterモード、Mixのつまみ、サイドチェインの周波数フィルターがあり、遅れはありません。ボーカルやベースを、なめらかに自然にならしたい人に向いています。

Supercharger(ランクC)

チューブコンプをもとにした、ほぼ1つのつまみで使える無料のコンプレッサーです。Punch(アタックを強調)とDirt(歪みを追加)のボタンがあります。まずは無料で、つまみ1つで分かりやすくコンプの色付けを試したい人に向いています。

Native Instruments Superchargerの画面
画像:Native Instruments公式サイトの製品画像より

DC1A(ランクC)

入力と出力の2つのつまみだけで使える無料のコンプレッサーです。DC8Cの設定をもとに作られていて、パラレル(原音と混ぜる)圧縮、ピーク/RMSの切り替え、左右別々の圧縮などのスイッチがあります。難しい設定なしで、まず無料のコンプを試してみたい人に向いています。

Klanghelm DC1Aの画面
画像:Klanghelm公式サイトの製品画像より

MCompressor(ランクC)

圧縮のカーブ(形)を自由に作れる無料のコンプレッサーです。アップサンプリング(オーバーサンプリング)の設定もあります。無料で、圧縮カーブまで自分で作れるコンプを試したい人に向いています。

MeldaProduction MCompressorの画面

TDR Kotelnikov(ランクC)

実在の機材をまねない「デジタルならではの設計」の、無料のコンプレッサーです。ピークとRMSで別々のリリースを調整でき、サイドチェインのハイパスフィルターとDry Mixのつまみがあります。色付けを抑え、音の質感を保ったまま音量のばらつきを整えたい人に向いています。

よくある質問

Q. 無料のコンプはありますか?

この比較では、Supercharger・MCompressor・DC1Aが無料です。まずは無料のもので、音量がそろう感覚をつかむのがおすすめです。

Q. コンプをかけると何が変わりますか?

小さい声と大きい声の差が縮まり、歌詞が聞き取りやすくなります。かけすぎると、息づかいまで大きくなったり、声が平たく聞こえたりするので注意してください。

Q. ボーカルにはどれくらいかけるもの?

曲や声によって違いますが、まずは大きい音が少し抑えられる程度から始め、聞き比べながら調整するのが基本です。

点数の付け方

点数の付け方(コンプレッサープラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
かかり方の選択肢素材や好みに合わせて圧縮の性格を選べるか多くの圧縮スタイルと色付けを選べ、先読みなど細かい制御もある複数のスタイルに加え、色付けかスペクトル処理がある複数のスタイル、またはビンテージ機の再現のどちらか1種類だが、色付けや圧縮カーブの調整がある1種類
手早さちょうどいい設定に速くたどり着けるかAIが音を解析して設定を提案するオートゲイン・オートリリースなど自動の補助が複数あるつまみが少なく、ほぼ1つで調整できる標準的な操作—
ミックスでの応用サイドチェイン・パラレル・M/Sなどの使い道外部サイドチェイン・サイドチェインのEQ・M/Sかパラレルがそろう外部サイドチェインと、パラレルかM/S外部サイドチェイン・M/S・パラレルのどれか1つ—公式ページに記載がない

ボーカルの音量をそろえてオケになじませるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「かかり方の選択肢」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

点数とランクの考え方は「評価の付け方」にまとめています。製品は順に追加していきます。

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