sonibleのコンプレッサープラグイン「smart:comp 3」の特徴と評価

sonibleのコンプレッサープラグイン「smart:comp 3」の特徴と評価

sonibleのコンプレッサープラグイン「smart:comp 3」は、AIが音を解析して、使える圧縮の設定を「マップ」として示してくれるコンプレッサーです。複数トラックをまとめて調整するGroupモード、ゼロレイテンシーモード、スペクトラル処理も備えています。

コンプレッサー(コンプ)は、大きすぎる音を抑えて音量のばらつきをそろえる道具です。歌の音量を聞きやすく安定させたり、音に迫力を出したりするのに使います。

この記事では、コンプレッサープラグイン16製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

sonible smart:comp 3
sonible / コンプレッサープラグイン
smart:comp 3
SランクS(S・A・B・Cの4段階でいちばん上)
点数 4.5/5点(比べた16製品の平均は3.2点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
かかり方の選択肢
3スタイル+Custom+スペクトル
手早さ
AIで提案
ミックスでの応用
SC・SC EQ・M/S
価格(店・確認日)
¥22,480 [PB・10月26日確認]

画像:sonible公式プレスキットより

目次

結論

smart:comp 3は、コンプレッサープラグイン16製品の中でランクSです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Sはいちばん上にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると4.5点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

得意なこと

  • かかり方の選択肢(4点):素材や好みに合わせて、かかり方の性格をいくつも選べます。
  • 手早さ(5点):自動の補助機能があり、コンプに慣れていなくても設定しやすいです。
  • ミックスでの応用(5点):ほかの音に合わせて動かす、元の音と混ぜるなど、ミックスでの応用が広いです。

こんな方にオススメ:コンプの数値の意味がまだよく分からず、音の変化を見ながら設定を選びたい人。

smart:comp 3の主な特徴

AIがかけられる範囲を地図のように示すCompression Matrix

smart:comp 3は、AIが音を分析して、その素材に合う圧縮の設定の範囲を「地図(Compression Matrix)」として表示します。地図の上で点を動かすだけで、控えめなかかり方から強いかかり方まで、なめらかに切り替えられます。数値の意味が分からなくても、音を聞きながら選べるのが特長です。公式ページでは、使っている間に各つまみが音にどう効くかも表示されると説明しています。

帯域ごとに必要なところだけ圧縮するスペクトル処理

Spectral Compressionは、音の高さ(周波数)ごとに、出すぎている部分だけを圧縮する仕組みです。ふつうのコンプのように全体をまとめて押さえないので、自然な抑揚を残しやすくなります。

外部サイドチェインとSpectral Ducking

マニュアルによると、ほかのトラックの音をきっかけにする外部サイドチェインと、その反応を調整するサイドチェインのEQがあります。外部サイドチェインを使うと、Spectral Duckingで、きっかけの音とぶつかる帯域だけを下げられます。たとえばボーカルとぶつかるギターの帯域だけを、歌っている間だけ下げる、といった使い方ができます。

最大7トラックをまとめて操作するGroupモードと、遅れのないモード

Groupモードでは、最大7つのsmart:comp 3をつないで、しきい値・比率・アタック・リリース・ミックスを1つの画面からまとめて調整できます。ドラムのパートや複数のボーカルのかかり方をそろえたいときに便利です。音の遅れが出ないZero-latencyモードもあり、録音やライブでも使えます。

公式動画:sonible公式YouTubeチャンネル「smart:comp 3 by sonible | The spectro-dynamic compressor」(英語) YouTubeで見る

こんな場面で役立ちます

  • コンプの数値に慣れていなくても、AIの地図を見ながらボーカルのかかり方を決める
  • ギターやシンセを、歌っている間だけ歌とぶつかる帯域だけ下げる(Spectral Ducking)
  • ドラムの各パートのかかり方を、まとめてそろえる(Groupモード)

項目ごとの評価

かかり方の選択肢:4点/5点

透明で自然なかかり方から、色の付いたビンテージ風まで、かかり方を選べるかを見ています。

Clean・Smooth・Aggressiveの3つのスタイルと、アタックやリリースの形・サチュレーション(アナログ機材を通したような、うっすらとした歪み)まで作り込めるCustomスタイル、周波数ごとに圧縮するスペクトル処理があります。

手早さ:5点/5点

ちょうどいい設定に早くたどり着ける仕組み(自動の設定・分かりやすいプリセットなど)があるかを見ています。

AIが音を解析して、使える圧縮の設定を「マップ」として示します。

ミックスでの応用:5点/5点

ほかの音に合わせてかかる(サイドチェイン)、元の音と混ぜる(パラレル)など、ミックスでの応用ができるかを見ています。

外部サイドチェインとサイドチェインのEQ、Mid-Sideモード、原音と混ぜるミックスがあります。外部サイドチェインを使うと、ぶつかる帯域だけを下げるSpectral Duckingも使えます(マニュアルで確認)。

12345かかり方の選択肢4点手早さ5点ミックスでの応用5点
smart:comp 316製品の平均
かかり方の選択肢
4/5
見ている点素材や好みに合わせて圧縮の性格を選べるか
この製品3スタイル+Custom+スペクトル
手早さ
5/5
見ている点ちょうどいい設定に速くたどり着けるか
この製品AIで提案
ミックスでの応用
5/5
見ている点サイドチェイン・パラレル・M/Sなどの使い道
この製品SC・SC EQ・M/S
点数の付け方(コンプレッサープラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
かかり方の選択肢素材や好みに合わせて圧縮の性格を選べるか多くの圧縮スタイルと色付けを選べ、先読みなど細かい制御もある複数のスタイルに加え、色付けかスペクトル処理がある複数のスタイル、またはビンテージ機の再現のどちらか1種類だが、色付けや圧縮カーブの調整がある1種類
手早さちょうどいい設定に速くたどり着けるかAIが音を解析して設定を提案するオートゲイン・オートリリースなど自動の補助が複数あるつまみが少なく、ほぼ1つで調整できる標準的な操作—
ミックスでの応用サイドチェイン・パラレル・M/Sなどの使い道外部サイドチェイン・サイドチェインのEQ・M/Sかパラレルがそろう外部サイドチェインと、パラレルかM/S外部サイドチェイン・M/S・パラレルのどれか1つ—公式ページに記載がない

ボーカルの音量をそろえてオケになじませるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「かかり方の選択肢」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

smart:comp 3の画面・イメージ

smart:comp 3
画像:sonible公式プレスキットより

smart:comp 3
画像:sonible公式プレスキットより

smart:comp 3
画像:sonible公式プレスキットより

smart:comp 3
画像:sonible公式プレスキットより

smart:comp 3の対応環境と始め方

対応OSWindows 10(64bit)/Mac
プラグインの形式VST・VST3・AAX(Windows)、VST・VST3・AU・AAX(Mac)
そのほか学生・教員は40%割引あり
体験版30日間の体験版あり(登録が必要)
OBS(配信)そのまま使えます(VST2の記載あり)

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのコンプレッサープラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点かかり方の選択肢手早さミックスでの応用無料OBS(配信)価格(店・確認日)
FabFilterPro-C 3S 4.814スタイル+色付け自動の補助SC・SC EQ・M/S—○¥34,680 [PB・10月26日確認]
soniblesmart:comp 3S 4.53スタイル+Custom+スペクトルAIで提案SC・SC EQ・M/S—○¥22,480 [PB・10月26日確認]
Native InstrumentsVintage CompressorsA 3.5ビンテージ3機種標準SC+パラレル—○$99 [公式・10月26日確認]
Native InstrumentsSuperchargerC 2.5色付け1種ほぼ1つまみ外部SC無料○記載なし
MeldaProductionMCompressorC 2.3カーブを自作標準M/S無料○記載なし
KlanghelmDC8CS 4.8多数のスタイル+色付け自動の補助SC・SC EQ・パラレル—○約$25.78 [公式・10月26日確認]
KlanghelmMJUCB 3.33モデル+色付け標準パラレル—○約$26.90 [公式・10月26日確認]
KlanghelmDC1AC 2.51種類+切り替え2つのつまみパラレル無料○記載なし
Universal Audio1176 Classic Limiter CollectionB 3.3ビンテージ3機種+色付け標準パラレル—×(VST3のみ)¥5,067(セール中、通常¥34,680) [PB・10月26日確認]
Universal AudioLA-2A Leveler CollectionB 2.8ビンテージ3機種標準記載なし—×(VST3のみ)¥6,780(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認]
WavesCLA-76B 3.32モデル+色付け標準パラレル—△(Waves公式のStudioRack経由)¥6,087(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認]
Tokyo Dawn RecordsTDR KotelnikovC 2.31種類+ピーク/RMS別リリース標準パラレル無料○記載なし
CytomicThe GlueB 3.0SSLバスコンプの再現標準外部SC+パラレル—○$99 [公式・10月26日確認]
SoftubeCL 1B mk IIB 3.3Mk I/Mk IIの切替+オプト標準パラレル—○約$223.06 [公式・10月26日確認]
WavesCLA-2AB 2.8LA-2A再現標準パラレル—△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし
Solid State LogicSSL Native Bus Compressor 2B 3.0SSLバスコンプの再現標準外部SC+パラレル—○$99 [公式・10月26日確認]

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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