Eventideのリバーブプラグイン「Blackhole(ブラックホール)」の特徴と評価

Eventideのリバーブプラグイン「Blackhole(ブラックホール)」の特徴と評価

Eventideのリバーブプラグイン「Blackhole」は、現実にはありえない巨大な空間を作れる、Eventideの特殊効果系リバーブです。ドローンや空間系の効果から、控えめな響きまで作れるとメーカーは説明しています。

リバーブは、部屋やホールで鳴っているような響きを音に付ける道具です。歌に広がりを出して、伴奏になじませるのに使います。

この記事では、リバーブプラグイン12製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

Eventide Blackhole
Eventide / リバーブプラグイン
Blackhole
CランクC(S・A・B・Cの4段階でいちばん下)
点数 1.8/5点(比べた12製品の平均は3.6点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
ボーカル向きの響き
特殊効果
なじませやすさ
プリディレイ+EQ
手早さ
標準
価格(店・確認日)
¥8,380(セール中、通常¥16,500) [PB・10月26日確認]
目次

結論

Blackholeは、リバーブプラグイン12製品の中でランクCです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Cはいちばん下にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると1.8点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

注意したいこと

  • ボーカル向きの響き(1点):歌で定番の響きは少なく、特殊な響き向けです。
  • 手早さ(2点):響きは、つまみを1つずつ調整して作る標準的な操作です。

こんな方にオススメ:普通の部屋鳴りではなく、幻想的で大きな空間の効果を作りたい人。

Blackholeの主な特徴

現実にない大きさの空間

Blackholeは、Eventideのラック機材DSP4000のアルゴリズムから生まれた、巨大な空間を作るリバーブです。Sizeは「漫画のように小さい」から「宇宙のように大きい」までと説明されています。サイズを大きくするとギター・ストリングス・パッドに長く柔らかな響きを、小さくすると声やドラムに独特のきらめきを足せるとメーカーは説明しています。

残響を逆向きにするGravity

Gravityは残響の長さを決めるつまみで、右側では普通の残響、左側では残響が逆再生のように盛り上がる設定になります。1つのつまみで、通常の響きと特殊な響きを行き来できます。Feedbackを上げると、響きが消えずに続く設定も作れます。

つまみをまとめて動かすRibbonとHotswitch

Ribbonは、あらかじめ決めた複数のつまみを、1本のバーを動かすだけで同時に変化させる機能です。Hotswitchを押すと、登録しておいた別の設定へ一瞬で切り替わります。曲の途中で響きを大きく変える演出を、オートメーションで作りやすくなっています。

公式動画:Eventide Audio公式YouTubeチャンネル「Eventide Blackhole Hollywood’s Secret Weapon for Reverb」(英語) YouTubeで見る

こんな場面で役立ちます

  • ギターやシンセのパッドに、長く広がる背景の響きを足す
  • 曲のつなぎや終わりで、Freezeを使って響きを伸ばし続ける
  • サイズを小さくして、ボーカルやドラムに普通とは違う質感を加える

項目ごとの評価

ボーカル向きの響き:1点/5点

歌でよく使う響き(プレート・ホール・ルーム)がそろっているかを見ています。

現実にない巨大な空間を作る特殊効果系のリバーブです。サイズを小さくすれば、声にきらめきを足す使い方もできるとメーカーは説明しています。

「ボーカル向きの響き」を重視するなら、Pro-R 2、smart:reverb 2(5点)が向いています。

なじませやすさ:3点/5点

響きが歌の邪魔にならないように、伴奏や声になじませる調整ができるかを見ています。

最大2,000ミリ秒のプリディレイ(テンポに合わせることも可)と、残響の低音・高音の量を調整するLow・Highのフィルターがあります。

手早さ:2点/5点

狙った響きに早くたどり着ける仕組み(自動の設定や、距離感など音の感じで操作できるつまみ)があるかを見ています。

50種類以上のプリセット(あらかじめ用意された設定)から始められます。響きは、つまみを1つずつ調整して作る標準的な操作です。

「手早さ」を重視するなら、smart:reverb 2(5点)が向いています。

12345ボーカル向きの響き1点なじませやすさ3点手早さ2点
Blackhole12製品の平均
ボーカル向きの響き
1/5
見ている点ボーカルで定番の響き(プレート・ホール・ルーム)をそろえているか
この製品特殊効果
なじませやすさ
3/5
見ている点オケや声になじませるための調整
この製品プリディレイ+EQ
手早さ
2/5
見ている点狙った響きに速くたどり着けるか
この製品標準
点数の付け方(リバーブプラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
ボーカル向きの響きボーカルで定番の響き(プレート・ホール・ルーム)をそろえているかプレートを含む定番の響きを3種類以上選べるプレートを含む2種類以上、またはプレート専門で複数のモデルがあるプレート以外の定番の響きを2種類以上定番の響きを1種類特殊効果が中心
なじませやすさオケや声になじませるための調整ダッキング・周波数ごとの残響の長さ・残響のEQがそろうそのうち2つ、または音に合わせて自動で整える機能があるプリディレイやEQなど調整が1〜2つ—公式ページに記載がない
手早さ狙った響きに速くたどり着けるかAIが音に合わせて響きを自動で作る距離感など、分かりやすいつまみや操作で決められるモードを切り替えて選ぶだけで使える標準的な操作—

ボーカルに自然な広がりを足してオケになじませるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「ボーカル向きの響き」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

専門誌の評価(参考・点数には含めていません)

海外の音楽制作誌のレビューで挙げられていた主な点を、編集部が要約しました。

Sound On Sound(2012年9月)

  • 珍しい効果を幅広く作れると評価
  • リアルな部屋やプレートの再現を期待する人には向かないと指摘
  • 普通のスタジオ用リバーブとは考えないほうがよい、特殊効果のツールとまとめている

出典:Sound On Soundのレビュー(英語)

Blackholeの対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降/Mac(macOS 10.14以降、iOS版もあり)
プラグインの形式Windows:VST2・VST3・AAX/Mac:AU・VST2・VST3・AAX
そのほかiLokのアカウントが必要(USBの鍵は不要)
体験版14日間の体験版あり
OBS(配信)そのまま使えます(VST2の記載あり)

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのリバーブプラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点ボーカル向きの響きなじませやすさ手早さ無料OBS(配信)価格(店・確認日)
FabFilterPro-R 2S 4.8ルーム〜プレートダッキング+残響EQ分かりやすいつまみ—○¥34,680 [PB・10月26日確認]
soniblesmart:reverb 2S 4.84種類を行き来自動+ダッキングAIで自動—○¥22,480 [PB・10月26日確認]
EventideBlackholeC 1.8特殊効果プリディレイ+EQ標準—○¥8,380(セール中、通常¥16,500) [PB・10月26日確認]
EventideSP2016 ReverbS 4.3ルーム・ホール・プレートプリディレイ+EQPositionで距離—○¥16,500 [PB・10月26日確認]
Native InstrumentsRAUMB 3.0ルーム+ホールプリディレイ+フィルター3モードから選ぶ無料○記載なし
MeldaProductionMReverbA 3.5ホール+ルーム帯域ごとの減衰+EQ位置をドラッグ—○¥7,490 [PB・10月26日確認]
SoundtoysSuperPlateA 3.8プレート5機種ダッキング+EQ5機種から選ぶ—○¥25,970 [PB・10月26日確認]
Valhalla DSPVintageVerbA 4.022種類の響きダンピングモードを選ぶ—○$50 [公式・10月26日確認]
Valhalla DSPValhallaRoomA 3.8ルーム・ホール・チェンバー帯域別の減衰+カットモードを選ぶ—○$50 [公式・10月26日確認]
Valhalla DSPValhallaPlateA 3.5プレート専門12モードEQ+プリディレイモードを選ぶ—○$50 [公式・10月26日確認]
Valhalla DSPValhallaSupermassiveC 2.5広がり重視の22モードHigh Cut・Low Cutモードを選ぶ無料○記載なし
ArturiaRev PLATE-140A 3.5EMT 140など3種のプレートプリフィルター+EQプレートを選ぶ—未確認$79 [公式・10月26日確認]

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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