Eventideのリバーブプラグイン「SP2016 Reverb」は、1982年に登場したEventideのエフェクト機「SP2016」のリバーブを再現した製品です。Room・Stereo Room・Hi-Density Plateの3種類をVintage版とModern版で使え、Positionのスライダーで聞く位置を前後に動かせます。
リバーブは、部屋やホールで鳴っているような響きを音に付ける道具です。歌に広がりを出して、伴奏になじませるのに使います。
この記事では、リバーブプラグイン12製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

- 仕様の最終確認日
- 2026/09/25
- ボーカル向きの響き
- ルーム・ホール・プレート
- なじませやすさ
- プリディレイ+EQ
- 手早さ
- Positionで距離
- 価格(店・確認日)
- ¥16,500 [PB・10月26日確認]
結論
SP2016 Reverbは、リバーブプラグイン12製品の中でランクSです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Sはいちばん上にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると4.3点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
得意なこと
- ボーカル向きの響き(5点):歌でよく使う響きがそろっていて、ボーカルに使いやすいです。
- 手早さ(4点):分かりやすいつまみや自動の設定で、狙った響きに早くたどり着けます。
こんな方にオススメ:80年代のデジタルリバーブらしい、ビンテージな響きを使いたい人。
SP2016 Reverbの主な特徴
3種類の響きを2つの版で
SP2016 Reverbは、1982年のエフェクト機SP2016のRoom・Stereo Room・Hi-Density Plateを再現しています。Stereo Roomは大きなコンサートホールの響き、Hi-Density Plateは大きく重いプレートを思わせる響きです。それぞれに、原機の低いビット数まで再現したVintage版と、より明るく密度の高いModern版があり、合わせて6通りから選べます。
Positionで聞く位置を前後に動かす
Positionは、部屋のどこで聞いているかを、前から後ろまで1本のスライダーで動かす操作です。マニュアルでは、最初の反射と後から続く残響のバランスを変えるものと説明されています。「もう少し奥で鳴らしたい」を、ほかの設定を崩さずに調整できます。
長いプリディレイとシェルビングEQ
プリディレイは残響が始まるまでの間のことで、SP2016 Reverbでは最大999ミリ秒まで伸ばせます。長く取ると、響きをこだまのように使うこともできます。残響の低音と高音を上げ下げするシェルビングEQもあり、こもりやすい響きを整えられます。
公式動画:Eventide Audio公式YouTubeチャンネル「Introducing the SP2016 Reverb Time Machine for your D.A.W.」(英語) YouTubeで見る
こんな場面で役立ちます
- ボーカルにStereo RoomやHi-Density Plateで、定番のデジタルリバーブの響きを足す
- Positionを奥に動かして、コーラスやハモリを主旋律の後ろに置く
- スネアやパーカッションに短めのRoomで、部屋鳴りを加える
項目ごとの評価
ボーカル向きの響き:5点/5点
歌でよく使う響き(プレート・ホール・ルーム)がそろっているかを見ています。
Room、大きなコンサートホールの響きのStereo Room、Hi-Density Plateの3種類があり、それぞれに原機に近いVintage版と明るいModern版があります。
なじませやすさ:3点/5点
響きが歌の邪魔にならないように、伴奏や声になじませる調整ができるかを見ています。
最大999ミリ秒のプリディレイと、残響の低音・高音を持ち上げたり下げたりするシェルビングEQがあります。
手早さ:4点/5点
狙った響きに早くたどり着ける仕組み(自動の設定や、距離感など音の感じで操作できるつまみ)があるかを見ています。
Positionのスライダー1本で、聞く位置を部屋の前から後ろへ動かせます。
点数の付け方(リバーブプラグイン)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ボーカル向きの響き | ボーカルで定番の響き(プレート・ホール・ルーム)をそろえているか | プレートを含む定番の響きを3種類以上選べる | プレートを含む2種類以上、またはプレート専門で複数のモデルがある | プレート以外の定番の響きを2種類以上 | 定番の響きを1種類 | 特殊効果が中心 |
| なじませやすさ | オケや声になじませるための調整 | ダッキング・周波数ごとの残響の長さ・残響のEQがそろう | そのうち2つ、または音に合わせて自動で整える機能がある | プリディレイやEQなど調整が1〜2つ | — | 公式ページに記載がない |
| 手早さ | 狙った響きに速くたどり着けるか | AIが音に合わせて響きを自動で作る | 距離感など、分かりやすいつまみや操作で決められる | モードを切り替えて選ぶだけで使える | 標準的な操作 | — |
ボーカルに自然な広がりを足してオケになじませるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「ボーカル向きの響き」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。
SP2016 Reverbの対応環境と始め方
| 対応OS | Windows 10以降/Mac(macOS 10.14以降) |
|---|---|
| プラグインの形式 | Windows:VST2・VST3・AAX/Mac:AU・VST2・VST3・AAX |
| そのほか | iLokのアカウントが必要(USBの鍵は不要) |
| 体験版 | 14日間の体験版あり |
| OBS(配信) | そのまま使えます(VST2の記載あり) |
メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。
ほかのリバーブプラグインとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | ボーカル向きの響き | なじませやすさ | 手早さ | 無料 | OBS(配信) | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FabFilterPro-R 2 | S 4.8 | ルーム〜プレート | ダッキング+残響EQ | 分かりやすいつまみ | — | ○ | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| soniblesmart:reverb 2 | S 4.8 | 4種類を行き来 | 自動+ダッキング | AIで自動 | — | ○ | ¥22,480 [PB・10月26日確認] |
| EventideBlackhole | C 1.8 | 特殊効果 | プリディレイ+EQ | 標準 | — | ○ | ¥8,380(セール中、通常¥16,500) [PB・10月26日確認] |
| EventideSP2016 Reverb | S 4.3 | ルーム・ホール・プレート | プリディレイ+EQ | Positionで距離 | — | ○ | ¥16,500 [PB・10月26日確認] |
| Native InstrumentsRAUM | B 3.0 | ルーム+ホール | プリディレイ+フィルター | 3モードから選ぶ | 無料 | ○ | 記載なし |
| MeldaProductionMReverb | A 3.5 | ホール+ルーム | 帯域ごとの減衰+EQ | 位置をドラッグ | — | ○ | ¥7,490 [PB・10月26日確認] |
| SoundtoysSuperPlate | A 3.8 | プレート5機種 | ダッキング+EQ | 5機種から選ぶ | — | ○ | ¥25,970 [PB・10月26日確認] |
| Valhalla DSPVintageVerb | A 4.0 | 22種類の響き | ダンピング | モードを選ぶ | — | ○ | $50 [公式・10月26日確認] |
| Valhalla DSPValhallaRoom | A 3.8 | ルーム・ホール・チェンバー | 帯域別の減衰+カット | モードを選ぶ | — | ○ | $50 [公式・10月26日確認] |
| Valhalla DSPValhallaPlate | A 3.5 | プレート専門12モード | EQ+プリディレイ | モードを選ぶ | — | ○ | $50 [公式・10月26日確認] |
| Valhalla DSPValhallaSupermassive | C 2.5 | 広がり重視の22モード | High Cut・Low Cut | モードを選ぶ | 無料 | ○ | 記載なし |
| ArturiaRev PLATE-140 | A 3.5 | EMT 140など3種のプレート | プリフィルター+EQ | プレートを選ぶ | — | 未確認 | $79 [公式・10月26日確認] |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
あわせて読みたい
- リバーブプラグイン 比較一覧
- Pro-R 2の特徴と評価(同じリバーブプラグイン・ランクS)
- smart:reverb 2の特徴と評価(同じリバーブプラグイン・ランクS)
- VintageVerbの特徴と評価(同じリバーブプラグイン・ランクA)
- SoundBountyの評価の付け方


コメント