ノイズ除去・音声修復ソフトのおすすめ13選|歌ってみた向けに目的別で比較【2026年】

ノイズ除去・音声修復ソフトは、録音に入ってしまったノイズ(エアコンの音、ハム音、リップノイズ、部屋の響きなど)をあとから減らすためのソフトです。自宅録音の歌ってみたでは、録り直しをせずに済む場面が多くあります。

ここでは、定番のiZotope RX 12の3つのエディションに加えて、SpectraLayers・Acon Digital・Antinodeの製品を、歌の録音を整えるという目的で比べています。

この一覧は、ノイズ除去・音声修復ソフト13製品を歌の録音のノイズ対策・音の分離・手早さ・配信・リアルタイムの4項目で比べたものです。点は「目的に対してどれだけ優れているか」を項目ごとの条件に当てはめて決めていて、根拠はメーカー公式の情報です。価格は点数に含めていません。

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

目的別のおすすめ

  • 歌ってみたの録音を一通り整えるなら:RX 12 Standard(ランクS)— リップノイズ・息・歯擦音まで対処でき、ボーカルとオケの分離もできます。
  • 部屋鳴りや生活音を手早く減らすなら:Clear(ランクB)— つまみ3つで、ノイズと部屋の響きを減らせます。
  • ボーカルと伴奏を分けたいなら:SpectraLayers Pro 13(ランクA)— 曲のパートを細かく分離でき、画面で見ながらの修復もできます。
  • 基本のノイズだけ手ごろに直すなら:RX 12 Elements(ランクB)— 背景ノイズ・ハム・クリック・部屋の響きに対処できます。

ランクのティアリスト

ランクは、メーカー公式の機能・仕様をもとにした評価で、音質の優劣ではありません。同じ段の中は、点数の高い順です。根拠は評価の付け方にあります。

評価項目ごとのティア表

総合のランクが同じでも、項目ごとに強みは違います。表の見出しを押すと、その項目のランクが高い順に並べ替えられるので、ほしい機能で選ぶときに使ってください。

製品総合歌の録音のノイズ対策自宅録音でよく入るノイズへの対応音の分離声とオケ、パートごとに分ける機能手早さ修復を速く進める仕組み配信・リアルタイム配信や録音中に、声のノイズをリアルタイムで減らせるか
iZotopeRX 12 AdvancedS4.8Sリップ・息までS場面の分離までS空気感・EQも合わせるAVoice De-noise(遅れなし)
iZotopeRX 12 StandardS4.4Sリップ・息までA声の抽出・分離A提案+スペクトル編集AVoice De-noise(遅れなし)
SteinbergSpectraLayers Pro 13A4.0A響き・歯擦音もS曲の全パート分離S自動処理+一括C録音後の編集が中心
Antinode AudioClearB3.0Cノイズ+響きB声の分離Bつまみ3つS配信向けと明記
iZotopeRX 12 ElementsB2.8B基本のノイズCなしB自動提案AVoice De-noise(遅れなし)
WavesClarity VxB2.6C背景ノイズB声の分離Bつまみ1つBリアルタイム
WavesNS1B2.6C背景ノイズB声の分離Bフェーダー1本Bリアルタイム
WavesClarity Vx ProB2.6C背景ノイズ+反射B声の分離Bつまみ1つ+詳細Bリアルタイム
SteinbergSpectraLayers Elements 13C2.4Cノイズ・ハム・クリックBボーカルの分離Bスペクトル編集C録音後の編集が中心
Acon DigitalRestoration Suite 2C2.2Cノイズ・ハム・クリックCなしB自動モードBプラグイン(DeNoise など)
WavesWNSC2.2C背景ノイズ+響きCなしB設定を提案Bリアルタイム
WavesZ-NoiseC2.2Cノイズ・ハムCなしB自動追従モードBプラグイン
Bertom AudioDenoiser ClassicC2.2CノイズCなしC手動の調整Aゼロレイテンシー

列の見出しを押すと、その項目で並べ替えられます(もう一度押すと逆順)。各マスは、その項目の点(1〜5点)を、5点=S・4点=A・3点=B・2点以下=Cで表したものです。「—」は点のない項目です。メーカー公式の機能・仕様での評価で、音質の優劣ではありません。点の付け方は評価の付け方にあります。

点数順の主な製品

この比較で点数が高い順に、最大9製品(シリーズは1つにまとめています)を並べています。画像はメーカー公式のプレス用画像で、ない製品は製品名のカードを表示しています。全体の順位とランクの根拠は、下のティア表と各製品のページにあります。

無料ではじめるノイズ除去・音声修復ソフト

お金をかけずに試したい方や、はじめての1本を探している方は、無料で使える製品から始められます。無料の範囲や条件は、各製品のページで確認してください。

  • Denoiser Classic(ランクC・無料):無料で、ノイズ除去をまず試したい人。ライブや配信でも、遅れの少ないノイズ除去を使いたい人。
S4.2点以上A3.4点以上B2.6点以上C2.6点未満点数の付け方

ノイズ除去・音声修復ソフトの選び方

ノイズ除去ソフトでできることの図
図:SoundBounty

どんなノイズを消したいか

エアコンやパソコンの「サー」という音、電源の「ブーン」というハム音、部屋の響き、口の中のリップノイズなど、ノイズの種類によって得意な製品が違います。自分の録音で困っているノイズを消す機能があるかを最初に確認してください。

自動で手早く済ませるか、細かく直すか

AIが声と雑音を分けてつまみ数個で済ませるタイプと、音を周波数の絵で見ながら1か所ずつ消せるタイプがあります。手早さを取るなら前者、クリックや咳など特定の音を狙って消したいなら後者が向いています。

プラグインで使うか、単体ソフトで使うか

DAWの中でプラグインとして使えるものと、単体のソフトで編集するものがあります。歌ってみたの録音を1本ずつ仕上げるなら、どちらでも作業できます。DAWとの行き来が多い人はARA対応かどうかも見ておくと便利です。

使い方は「歌ってみたMIXのプラグインの順番」で解説しています。

製品ごとのひとこと

iZotope RX 12(RX 12 Elements B・RX 12 Standard S・RX 12 Advanced S)

iZotopeの「RX 12」は、録音に入ったノイズや部屋の響き、クリックなどを取り除く音声修復ソフトです。Elements・Standard・Advancedの3つのエディションがあり、使える修復の種類が違います。

iZotope RX 12 Elementsの画面
画像:iZotope公式プレスキットより

SpectraLayers 13(SpectraLayers Elements 13 C・SpectraLayers Pro 13 A)

Steinbergの「SpectraLayers 13」は、音を周波数の絵(スペクトル)で見ながら、ノイズや不要な音を消したり、音を分離したりできる編集ソフトです。ElementsとProの2つのエディションがあります。

Steinberg SpectraLayers Elements 13の画面

Clear(ランクB)

声・周りの音・声の響きの3つのつまみで、ノイズと部屋の響きを減らせるプラグインです(旧Supertone Clear)。AIの声の分離で、声だけを残したり、逆に声を消したりできます。自宅で録った歌の部屋鳴りや生活音を、つまみ3つで手早く減らしたい人に向いています。

Clarity Vx(ランクB)

AI(ニューラルネットワーク)で声と背景ノイズを見分け、つまみ1つでノイズを減らすWavesのプラグインです。音楽の歌にも、動画・ポッドキャストの声にも使えます。エアコンや車の音、周りの話し声などを、手早く減らしたい人に向いています。

Waves Clarity Vxの画面

NS1(ランクB)

声とノイズを自動で見分けて、フェーダー1本でノイズを減らすWavesのリアルタイム・プラグインです。動画の声や歌にも、音楽のトラックにも使えるとメーカーは説明しています。とにかく簡単に、声の背景ノイズを減らしたい人に向いています。

Clarity Vx Pro(ランクB)

AI(ニューラルネットワーク)で声と背景ノイズを分けて、声のノイズを減らすWavesのプラグインです。Clarity Vxに、6バンドの調整、4つのネットワークの切り替え、部屋の反射の調整、声の合間を静かにするアンビエンスゲートを足した上位版です。Clarity Vxより細かく、ノイズや部屋の反射の減らし方を調整したい人に向いています。

Restoration Suite 2(ランクC)

DeNoise(ヒスや風などのノイズ)・DeHum(ハム)・DeClick(クリック)・DeClip(音割れ)の4つのプラグインのセットです。時間とともに変わるノイズに合わせるダイナミック・ノイズプロファイルが特徴です。ギターのアンプノイズやハム、音割れなど、録音時のノイズを手ごろな価格で直したい人に向いています。

Acon Digital Restoration Suite 2の画面
画像:Acon Digital公式プレスキットより

WNS(ランクC)

6バンドのダイナミックEQで、声の背景ノイズや部屋の反射、ルームトーンを自然に下げるWavesのプラグインです。メーカーは、「Suggest」ボタンが出だしの設定を提案すると説明しています。部屋の響きや背景ノイズが気になる声を、不自然にならない程度に整えたい人に向いています。

Z-Noise(ランクC)

音楽向けのノイズ除去プラグインです。ノイズのプロファイル(特徴)を取り込んで、マイクプリのヒスやハム、パソコンの音などを減らします。変化するノイズに追従するAdaptiveモードもあります。ギターやマイクのヒスなど、楽器や録音のノイズを、音の勢いを残したまま減らしたい人に向いています。

Denoiser Classic(ランクC)

遅れのないノイズ除去のプラグインです。FFT(周波数に分けて処理する方式)を使わない従来型の操作で、CPU負荷は低く、声に限らず音楽にも使えるとメーカーは説明しています。支払う金額を自分で決める方式で、0円でも入手できます。無料で、ノイズ除去をまず試したい人。ライブや配信でも、遅れの少ないノイズ除去を使いたい人に向いています。

よくある質問

Q. ノイズ除去で声が悪くなることはありますか?

強くかけすぎると、声がこもったり、金属的な響きが残ったりします。まずは弱めにかけて、元の声と聞き比べながら少しずつ強めるのが基本です。

Q. 録音の時点でできる対策は?

エアコンや換気扇を止める、マイクを口に近づける、部屋の響きを吸音材や布で減らすなど、録音前の対策でノイズはかなり減らせます。ソフトは最後の仕上げと考えると、音質を保ちやすくなります。

Q. エディションはどれを選べばいい?

よく使うノイズ除去(サー音・ハム・響き)が入っているかで選んでください。上位エディションには、映像や放送向けの機能など、歌ってみたではあまり使わないものも含まれます。

点数の付け方

点数の付け方(ノイズ除去・音声修復ソフト)
項目使う数値5点4点3点2点1点
歌の録音のノイズ対策自宅録音でよく入るノイズへの対応背景ノイズ・ハム・クリック・響きに加え、リップノイズ・息・歯擦音・吹かれまで対処できるそのうち大部分に対処できる背景ノイズ・ハム・クリック・部屋の響きなど基本に対処できる一部のみ—
音の分離声とオケ、パートごとに分ける機能声の抽出・パート分離・かぶり除去・場面の分離がそろうそのうち3つそのうち1〜2つ—分離の機能がない
手早さ修復を速く進める仕組み自動提案・スペクトル編集・まとめて処理に加え、空気感やEQを合わせる機能がある自動提案・スペクトル編集・まとめて処理自動で修復の設定を提案する機能がある自動の提案はなく、つまみなどを手で調整する—
配信・リアルタイム配信や録音中に、声のノイズをリアルタイムで減らせるかリアルタイムで使え、配信での利用が公式に書かれている声のノイズ除去を、遅れのない(ゼロレイテンシー)リアルタイムのプラグインで使えるプラグインとして使える(遅れの大きさの記載なし)録音後の編集が中心(処理の試聴だけリアルタイム)リアルタイムでは使えない

自宅で録った歌のノイズを減らすという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「歌の録音のノイズ対策」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。 「配信・リアルタイム」は、検索で多い「配信で使えるノイズ除去」に答えるための項目です。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

点数とランクの考え方は「評価の付け方」にまとめています。製品は順に追加していきます。

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