Austrian AudioのOC818は、無指向性(マイクがどの向きの音を拾うか)・単一指向性・超単一指向性・双指向性とプログラム可能な1つの、XLR接続のコンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクは、小さな音まで細かく録れるマイクです。歌やナレーションの録音でよく使われます。
この記事では、メーカーが公表しているスペックだけで5つの項目を採点し、国内で買えるほかのマイク32機種と比べたランクを出しています。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

図:SoundBounty
結論
OC818は、マイク32機種の中でランクAです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Aは上から2番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.8点です。
得意なこと
- 静かさ(9dB(A)・4点):マイク自体の雑音が少なく、ささやき声や静かな曲もきれいに録れます。
- 大音量への強さ(148dB・5点):大きな声や楽器を近くで録っても、音割れしにくいです。
- 機能(5点):本体のスイッチで、録る音に合わせた調整ができます。
注意したいこと
- 感度(13mV/Pa・2点):感度は低めで、オーディオインターフェースのつまみを大きく上げる必要があります。
こんな方にオススメ:スペックから見ると、小さな声やささやき声まで静かに録りたい人、大きな声や楽器を近くで録る人、PADやローカットなど、本体のスイッチで録音を調整したい人に向いています。
OC818の主な特徴
指向特性を切り替えられる大口径マイク
無指向性、単一指向性、超単一指向性、双指向性に加えて、自分で設定したものを1つ登録できます。別売のリモコン OCR8 とアプリ PolarPilot で、ワイヤレスでの操作もできます。
パッドとローカットを3段階ずつ
パッドは−10dBと−20dB、ローカットは40Hz・80Hz・160Hzから選べます。最大SPLは148dBで、パッドを使うと158dB SPLまで対応します。
自己ノイズ9dB SPL(A)、感度13mV/Pa
公式スペックシートでは、等価ノイズレベルは9dB SPL(A)、感度は13mV/Paです。背面の振動板用に、ミニXLR 5ピンの端子もあります。
公式動画:Austrian Audio公式YouTubeチャンネル「OC818 Dual Set Plus | Austrian Audio」(英語) YouTubeで見る
こんな場面で役立ちます
- ボーカルの録音で、指向特性を変えて比べたいとき
- 楽器や、部屋の響きも一緒に録りたいとき
項目ごとの評価
静かさ:4点/5点
マイク自体が出す「サー」という小さな雑音(自己ノイズ)の少なさを見ています。数字が小さいほど静かです。
OC818は「9dB(A)」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。マイク自体の雑音が少なく、ささやき声や静かな曲もきれいに録れます。
感度:2点/5点
同じ声でどれだけ大きな信号になるか(感度)を見ています。数字が大きいほど、小さな声でも音量を取りやすいです。
OC818は「13mV/Pa」で、比べた機種の中では評価が控えめです。感度は低めで、オーディオインターフェースのつまみを大きく上げる必要があります。
大音量への強さ:5点/5点
どれだけ大きな音まで音割れせずに録れるか(最大SPL)を見ています。
OC818は「148dB」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。大きな声や楽器を近くで録っても、音割れしにくいです。
機能:5点/5点
PAD(大きな音を小さくする)・ローカット(低い雑音を減らす)・指向性の切り替えのスイッチがいくつあるかを見ています。
OC818は比べた機種の中で評価が高いほうです。本体のスイッチで、録る音に合わせた調整ができます。
軽さ:3点/5点
マイクの重さを見ています。軽いほどマイクスタンドへの負担が少なくなります。
OC818は「360g」で、比べた機種の中では標準的な評価です。
下の図の灰色の印(五角形では点線)は、比較した32機種の平均です。価格は点数に含めていません。
点数の付け方(マイク)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 静かさ | 自己ノイズ dB(A) | ≤7 | ≤12 | ≤16 | ≤20 | >20 |
| 感度 | 感度 mV/Pa | ≥25 | ≥20 | ≥15 | ≥10 | <10 |
| 大音量への強さ | 最大SPL dB(PADなし) | ≥148 | ≥144 | ≥140 | ≥135 | <135 |
| 機能 | 3つのうちいくつあるか | 3つ | 2つ | 1つ | — | なし |
| 軽さ | 重さ g | ≤300 | ≤350 | ≤400 | ≤450 | >450 |
メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。非公表の項目は採点せず、残りの項目の平均でランクを出します。自己ノイズを公表せずS/N比だけの機種は「94−S/N比」で換算しています。
OC818の対応環境と始め方
| つなぎ方 | XLR端子(3ピン)。オーディオインターフェースやミキサーのマイク入力につなぎます(USBでパソコンに直接はつなげません) |
|---|---|
| 電源 | ファントム電源(48V、4mA未満)が必要です |
| 付属品 | Studio Setはスパイダーマウント OCS、ウインドシールド OCW8、マイククリップ OCH8、ミニXLRケーブル、キャリングケース(XLRケーブルは付属しません) |
| そのほか | Studio SetとLive Setがあり、付属品が異なります |
メーカー公式ページで2026年10月18日に確認しました。
ほかのマイクとのスペック比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | 自己ノイズdB(A) | 感度mV/Pa | 最大SPLdB | 重さg | ショックマウント | PAD | ローカット | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Audio-TechnicaAT2020 | B 2.6 | 20 | 14.1 | 144 | 345 | — | — | — | ¥13,200 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT2035 | A 3.8 | 12 | 22.4 | 148 | 403 | ● | ● | ● | ¥19,800 [楽天・10月19日確認] |
| AKGP120 | B 2.8 | 19 | 24 | 非公表 | 453 | — | ● | ● | ¥10,450 [楽天・10月19日確認] |
| BehringerC-1 | C 2.3 | 非公表 | 22.4 | 136 | 450 | — | — | — | ¥9,900 [楽天・10月19日確認] |
| RØDENT1 5th Gen | A 4.0 | 4 | 25 | 142 | 308 | ● | — | ● | ¥44,000 [楽天・10月19日確認] |
| sE ElectronicsX1 A | B 3.0 | 16 | 20 | 130 | 390 | — | ● | ● | ¥20,900 [楽天・10月19日確認] |
| MXL990 | C 1.6 | 20 | 15 | 130 | 544 | ● | — | — | ¥18,322 [楽天・9月25日確認] |
| Austrian AudioOC16 | A 3.4 | 14 | 11 | 148 | 335 | ● | — | ● | ¥36,300 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT4040 | A 4.0 | 12 | 25.1 | 145 | 360 | ● | ● | ● | ¥39,600 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT2050 | B 3.0 | 17 | 7.9 | 149 | 412 | ● | ● | ● | ¥28,600 [楽天・10月19日確認] |
| NeumannTLM 102 | B 3.2 | 12 | 11 | 144 | 210 | — | — | — | ¥112,860 [楽天・10月19日確認] |
| sE ElectronicsX1 S | A 3.6 | 9 | 30 | 140 | 445 | — | ● | ● | ¥26,400 [楽天・10月19日確認] |
| NeumannTLM 103 | B 2.8 | 7 | 23 | 138 | 450 | — | — | — | ¥201,960 [楽天・10月19日確認] |
| sE ElectronicssE2200 | B 2.8 | 8 | 24 | 125 | 611 | ● | ● | ● | ¥49,368 [楽天・10月19日確認] |
| RODENT1 Signature | A 3.6 | 4 | 25 | 142 | 313 | ● | — | — | ¥23,980 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT4050 | B 3.2 | 17 | 15.8 | 149 | 510 | ● | ● | ● | ¥84,700 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT4033a | A 3.6 | 17 | 25.1 | 145 | 380 | ● | ● | ● | ¥49,500 [楽天・10月19日確認] |
| AKGC214 | A 3.6 | 13 | 20 | 136 | 280 | ● | ● | ● | ¥49,326 [楽天・10月19日確認] |
| AKGC414 XLII | S 4.4 | 6 | 23 | 140 | 300 | ● | ● | ● | ¥138,976 [楽天・10月19日確認] |
| AKGC414 XLS | S 4.4 | 6 | 23 | 140 | 300 | ● | ● | ● | ¥128,000 [楽天・10月19日確認] |
| AKGP220 | B 3.0 | 16 | 20 | 非公表 | 514 | ● | ● | ● | ¥17,800 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT5040 | B 3.0 | 5 | 56.2 | 142 | 582 | ● | — | — | ¥352,000 [楽天・10月19日確認] |
| Audio-TechnicaAT4047/SV | A 3.6 | 9 | 17.7 | 149 | 410 | ● | ● | ● | ¥96,800 [楽天・10月19日確認] |
| RODENT2-A | A 3.6 | 7 | 16 | 147 | 860 | ● | ● | ● | 非公表 |
| LEWITTLCT 440 PURE | A 3.6 | 7 | 27.4 | 140 | 310 | ● | — | — | ¥44,000 [楽天・10月19日確認] |
| LEWITTLCT 240 PRO | B 2.6 | 19 | 16.7 | 142 | 310 | — | — | — | ¥18,920 [楽天・10月19日確認] |
| LEWITTLCT 540 S | A 3.8 | 4 | 41 | 136 | 371 | ● | ● | ● | ¥132,000 [楽天・10月19日確認] |
| Aston MicrophonesAston Origin | B 2.8 | 18 | 23.7 | 127 | 非公表 | — | ● | ● | 非公表 |
| Austrian AudioOC18 | A 3.8 | 9 | 13 | 148 | 335 | — | ● | ● | ¥99,000 [楽天・10月19日確認] |
| Austrian AudioOC818 | A 3.8 | 9 | 13 | 148 | 360 | — | ● | ● | ¥198,000 [楽天・10月19日確認] |
| SennheiserMK 4 | B 2.8 | 10 | 25 | 140 | 485 | — | — | — | ¥58,454 [楽天・10月19日確認] |
| NeumannTLM 107 | B 3.2 | 10 | 11 | 141 | 445 | — | ● | ● | ¥236,610 [楽天・10月19日確認] |
仕様はメーカー公表値。AT2035の自己ノイズはS/N比からの換算、最大SPLはPADなしの値で、AKG P120・P220はPADなしの値が非公表です。AT5040の感度は公表のdB値からの換算です。Aston Originは質量が非公表です。USBマイクは「USBマイクのおすすめ比較」で別に比べています。
買う前に確認したいこと
- ファンタム電源(+48V)が必要です。 XLR接続のコンデンサーマイクなので、ファンタム電源(コンデンサーマイクを動かすための電気)を出せるオーディオインターフェースやミキサーにつなぎます。
- PAD・ローカットのスイッチがあります。 大きな音で音が割れそうなときや、低い音のノイズ(エアコンの音など)を減らしたいときに、本体で調整できます。


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