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IK Multimediaの「iLoud Precision MKII」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
Reference-grade monitoring designed for today's studios and built for evolving workflows.
—— IK Multimedia公式サイトより(原文)
iLoud Precision MKIIはどんな製品?
iLoud Precision MKII は、IK Multimedia が出している2ウェイのアクティブ(アンプ内蔵)スタジオモニターのシリーズです。5インチの「5 MKII」、6.5インチの「6 MKII」、ミッドウーファーを2基縦に並べた「MTM MKII」の3つのサイズがあり、いずれも1本ずつ(シングル)でも、左右2本のペアでも選べます。
最大の特長は、部屋の響きを測って補正する「ARC」(Advanced Room Correction)が最初から組み込まれている点です。付属の測定マイクで部屋の特性を測ると、スピーカー側のDSP(デジタル信号処理)に補正がかかる仕組みで、別売りの補正ソフトや外付け機器を足さずに始められます。
ドライバーは、軽量コーティングの紙コーン・ミッドウーファーと、グラフェン強化テキスタイルの1.5インチ・ドームツイーターの組み合わせです。クロスオーバーは6次のリニアフェーズで、サンプリング周波数96kHzのDSPで制御されると公式に説明されています。
ステレオだけでなく、別売りのサブウーファー「iLoud Sub」を足した構成や、Atmosなどのイマーシブ(立体音響)環境の土台としても使える設計とされています。自宅の制作部屋を少しずつ拡張していきたい人が、段階的に組み立てる前提の製品です。
ARC補正が本体に内蔵
付属のARC測定マイクで部屋の特性を測り、補正をスピーカーのDSPで処理します。ARC Xという技術で、専用の制御ソフト(macOS・Windows)とリモコン(別売り)から測定や補正カーブの選択ができます。未処理の部屋で聞こえ方の偏りを減らしたいときに役立つかもしれません。
5・6・MTMの3サイズ
5 MKII は5インチ・135W、6 MKII は6.5インチ・150W、MTM MKII は5インチ×2・175W(いずれもRMS)です。部屋の広さと予算に合わせて選べます。小さめの部屋なら5、低域の余裕がほしいなら6やMTM、という考え方ができるかもしれません。
リニアフェーズのクロスオーバーとDSP
クロスオーバーは6次のリニアフェーズで、位相特性は150Hz以上で0/+20°以内とされています。2基のドライバーのつながりを自然にそろえる狙いで、ミックスの定位や奥行きを確かめたいときに関係してくる部分です。
設置に合わせる調整機能
ハイパスフィルター(オフ・35・50・65・80Hz)、低域・デスク・中域・高域のコンターなどの調整があります。デスクの上に置く、壁際に置くといった条件に合わせて、低域のたまりを抑える使い方ができるかもしれません。
低歪みの内蔵アンプ
Class-Dのカスタムアンプを内蔵し、定格出力時の歪みは0.005%と公式に記載されています。外部のパワーアンプを用意する必要がないので、オーディオインターフェースにつなぐだけで鳴らせます。
サブウーファー・イマーシブへの拡張
別売りのiLoud Subと組み合わせてステレオ環境を拡張したり、ARC X Immersiveで複数本のマルチチャンネル環境を最適化したりできると公式に説明されています。後から本数を増やす計画がある人は、最初からこのシリーズで揃える理由になるかもしれません。
ファームウェア更新
ファームウェア更新やARC関連の機能拡張で、使いながら機能が増えていく設計だと説明されています。購入後も更新を確認しておくとよいでしょう。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ展開 | 5 MKII / 6 MKII / MTM MKII(各シングル・ペア) |
| 5 MKII | 5インチミッドウーファー、135W RMS、46Hz〜22.5kHz(±1dB)、6.4kg |
| 6 MKII | 6.5インチミッドウーファー、150W RMS、45Hz〜22.5kHz(±1dB)、7.9kg、クロスオーバー1.35kHz |
| MTM MKII | 5インチ×2、175W RMS、45Hz〜22.5kHz(±1dB)、9.9kg |
| ツイーター | 1.5インチ グラフェン強化テキスタイルドーム |
| DSP | 96kHz サンプリング、リニアフェーズ6次クロスオーバー |
| 遅延 | 全体のレイテンシー2.46ms、追加ディレイ0〜10ms |
| ハイパスフィルター | オフ / 35 / 50 / 65 / 80Hz |
| 最大SPL(6 MKII・自由空間1m・ピーク) | 115.2dB |
| 寸法(6 MKII・高さ×幅×奥行) | 35.3 × 20.1 × 28.2cm |
入っているもの・動作環境
- モニター本体(購入したサイズ・本数)
- 電源コード
- ARC測定マイク
- マイククランプ
- USB-B to USB-A ケーブル(2.5m)
- iLoud アイソレーションポッド 4個セット
- 別売り:iLoud Precision リモートコントローラー(ARC X の測定・カーブ選択用)
- ARC X制御ソフトはmacOS・Windows用
使い方
- 置き場所を決め、左右のスピーカーと自分の頭が正三角形になるように並べます。
- 付属のアイソレーションポッドをスピーカーの下に入れ、机への振動を減らします。
- 電源コードをつなぎ、オーディオインターフェースの出力からスピーカーへ接続します。
- USBケーブルでパソコンとつなぎ、ARC X の制御ソフトをインストールします。
- ARC測定マイクをクランプで固定し、聴く位置(頭の高さ)に置きます。
- ソフトの案内に従って測定を行い、補正カーブを選びます。
- 補正あり・なしを切り替えながら、ハイパスフィルターやコンターで置き場所に合わせた微調整をします。
自宅の制作部屋でのミックス
壁や家具の影響を受けやすい部屋でも、測定と補正を行ってから作業を始められるかもしれません。測り直せるので、機材の配置を変えたあとの確認にも使えそうです。
サブウーファーを足す将来プラン
最初はステレオ2本から始め、あとで iLoud Sub を追加する、という段階的な組み方ができるかもしれません。
イマーシブ制作の土台
Atmos向けのマルチチャンネル環境を作る際に、同じシリーズで揃えると設定が分かりやすくなるかもしれません。
編集・トラッキングの確認用
録音や編集の場面でも、同じ補正を使い続けることで聞こえ方を一定に保ちやすいかもしれません。
こんな人におすすめ
- 部屋の響きの影響を減らして、ミックスの確認をしたい人
- 最初はステレオで始め、将来サブやイマーシブに広げたい人
- 補正ソフトを別に買わず、スピーカー単体で完結させたい人
- サイズ違いのモデルから、部屋の広さに合うものを選びたい人
使う前に知っておきたい点
- サイズが3種類(5・6・MTM)、本数がシングルとペアで販売されます。ペアか1本かを間違えないよう注意してください。
- ARC X の制御ソフトはmacOSとWindows用です。リモコンは別売りです。
- 公式ページの価格は税別表示で、セール中の場合は通常価格より安く表示されます。
- 重さは5 MKIIで約6.4kg、6 MKIIで約7.9kg、MTM MKIIで約9.9kgあります。置く場所の耐荷重を確認してください。
似た製品との違い
どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。
iLoud Precision 5 MKII(同シリーズ)
6 MKII は6.5インチ・150W・45Hz〜22.5kHz(±1dB)・7.9kg、5 MKII は5インチ・135W・46Hz〜22.5kHz(±1dB)・6.4kgと公式に記載されています。
価格
価格は、公式ページでご確認ください。
IK Multimediaの製品ページでiLoud Precision MKIIを見る
出典:ikmultimedia.com(2026-10-27確認)

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