IK Multimedia「iLoud MTM MKII」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

IK Multimediaの「iLoud MTM MKII」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Professional nearfield monitoring with MTM driver design and ARC room correction — built for the rooms engineers actually work in.

—— IK Multimedia公式サイトより(原文)

目次

iLoud MTM MKIIはどんな製品?

iLoud MTM MKIIは、IK Multimediaのアクティブ(アンプ内蔵)スタジオモニターです。2基の3.5インチのミッドウーファーの間に1インチのシルクドームのツイーターを配置する「MTM(ミッドウーファー・ツイーター・ミッドウーファー)」構成で、1台に3つのユニットを持つ2ウェイ機です。

公式は、MTM配置により上下方向の拡散が抑えられ、床や天井の反射による櫛形の干渉(コムフィルタリング)が減り、聴く位置が安定すると説明しています。また、ARCという部屋の音響補正システムを組み合わせて使う点が大きな特徴です。

ウーファー側とツイーター側に独立したクラスDアンプ(合計100W RMS)を備え、内蔵のDSPがクロスオーバー、ユニットの位相合わせ、ARC補正の処理を担います。1台のなかで補正までを完結できる自己完結型のモニターとして紹介されています。

ペア版にはARC用の測定マイクが同梱され、パソコンのARC Xソフトで部屋を測定して補正をかけられます。iLoud Subを足したり、ARC X Immersiveでマルチチャンネルのイマーシブ環境に拡張したりすることも想定されています。

MTM(ミッドウーファー・ツイーター・ミッドウーファー)構成

2基の3.5インチ・セルロース系ファイバーのミッドウーファーが、1インチのシルクドーム・ツイーターを上下からはさみます。クロスオーバー周波数は2.8kHzです。

ARC部屋補正

付属のARCマイクで部屋を測定し、聴く位置での補正プロファイルを作成します。音響処理を行わなくても、部屋の影響を抑えた聞こえ方に近づけることを狙った機能だと公式は説明しています。

バイアンプ+DSP

高域用と低域用に独立したクラスDアンプ(ウーファー70W、ツイーター30W)を備え、内蔵DSPがクロスオーバーと位相の調整を行います。往復の処理遅延は2.44msと記載されています。

調整スイッチ

LF延長スイッチ(40/50/60/80Hz)、LFシェルフ(+2dB/-3dB)、HFシェルフ(+2dB/-3dB)、デスクスイッチ(160Hzで-4dB、1.8kHzで+1dB)が用意されています。机や部屋の条件に合わせて手早く調整できます。

バランス入力とUSB

XLR/TRSのコンボ入力、ARCマイク用の1/8インチ入力、USB-B端子を備えます。USB接続により、ソフトからの設定も行える構成です。

拡張性

iLoud Subと組み合わせたフルレンジ構成や、ARC X Immersiveで校正するマルチチャンネル(2.1、7.1.4など)の構成が、同じ製品ページで案内されています。

仕様

項目内容
タイプ2ウェイ・3ユニット、バイアンプ、DSP制御のアクティブモニター
ユニット3.5インチ ミッドウーファー×2/1インチ シルクドーム・ツイーター
アンプクラスD、合計100W RMS(低域70W/高域30W)
クロスオーバー2.8kHz
周波数特性48Hz〜28kHz ±2dB(36Hz〜32kHz @ -10dB)
最大音圧110.5dB(自由空間・ピーク、1m)
往復遅延2.44ms
入力XLR/TRSコンボ(バランス)、ARCマイク用1/8インチTS、USB-B
電源90〜240V、最大消費電力120W
寸法26.4×16×13cm
重量2.5kg(1台、フット込み)

入っているもの・動作環境

  • iLoud MTM MKII 本体
  • 電源コード
  • チルトスタンド、水平置き用サポートフット、ロックキー
  • USB-B to USB-A ケーブル(2.5m)
  • ARCマイク、マイククランプ、XLR to 1/8インチTSケーブル(2.5m)(ペア版・イマーシブバンドルにのみ同梱)
  • ARC X の動作環境:Mac(Apple M1またはIntel Core i5以上、4GB RAM、macOS 10.15以降。Apple SiliconはmacOS 11以降)、Windows(Core i5相当以上、4GB RAM、Windows 10 64bit以降)/AU・VST3・AAX(Windowsは VST3・AAX)
  • ファンタム電源付きXLRマイク入力と2系統の出力を持つオーディオインターフェース、44.1kHzまたは48kHzでの測定が必要

使い方

  1. 付属のスタンドかサポートフットで、聴く位置に向けて設置します。
  2. オーディオインターフェースの出力を、XLRまたはTRSのバランスケーブルでスピーカーのコンボ入力に接続します。
  3. USBケーブルでパソコンとつなぎ、ARC Xとの連携を準備します。
  4. インターフェースのファンタム電源付きXLR入力にARCマイクを接続し、聴く位置にマイクを置きます。
  5. ARC Xを開いて部屋を測定します(44.1kHzまたは48kHzで行います)。
  6. 測定結果から補正プロファイルを作成し、モニターに適用します。
  7. 必要に応じてLF延長・LFシェルフ・HFシェルフ・デスクスイッチで調整します。
  8. 補正のオン・オフを切り替えて、聞こえ方の違いを確認します。

机の上でのミックス

2.5kgと小型なので、机の上に置いてミックスする環境に合うかもしれません。

音響処理が難しい部屋

賃貸などで壁の処理が難しい部屋で、ARCによる補正を試す選択肢になるかもしれません。

サブウーファーを足したフルレンジ構成

iLoud Subを組み合わせて低域を補う構成を検討できるかもしれません。

イマーシブ制作の試作

複数台をそろえて、ARC X Immersiveで校正する構成を試す場面で使えるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 部屋の影響を測って補正したい人
  • 机の上に置ける小型のモニターを探している人
  • 将来サブウーファーやイマーシブへ拡張したい人
  • MTM配置のモニターに興味がある人

使う前に知っておきたい点

  • ARC用マイクは、ペア版とイマーシブバンドルにだけ含まれます。単品(Single)には含まれません。
  • ARCの測定にはファンタム電源付きXLRマイク入力を持つオーディオインターフェースが必要です。
  • 公式ページのスペックには、型番が『iLoud Precision MKII』と書かれた説明文が混ざっている箇所があります。
  • ペア版・単品版・ホワイト版の販売ページがあります。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

Alpha 65 Evo(Focal)

iLoud MTM MKIIは3.5インチ×2+1インチのMTM構成、48Hz〜28kHz(±2dB)、110.5dB、2.5kg、DSPとARC補正を内蔵。Focal Alpha 65 Evoは6.5インチ1基の2ウェイで、40Hz〜22kHz(±3dB)、104dB、7.6kgです。

価格

約$785(€699.99を換算した目安)(IK Multimedia公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

IK Multimediaの製品ページでiLoud MTM MKIIを見る

出典:ikmultimedia.com focal.com(2026-10-27確認)

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