FLUX::「Ircam Verb」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

FLUX::の「Ircam Verb」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Halfway between reverberation and a spatialization engine – The state-of-the-art in room acoustics simulation and reverberation.

—— FLUX::公式サイトより(原文)

目次

Ircam Verbはどんな製品?

Ircam Verbは、リバーブと空間配置(スペシャライゼーション)の中間にあたるプラグインです。公式の説明では、部屋の音響シミュレーションとリバーブの最新技術を、ステレオだけでなくクアッド、アンビソニックス、Dolby Atmosといったマルチチャンネルの制作に持ち込むためのものとされています。

IRCAM(フランスの音響研究機関)の研究にもとづく知覚モデルを使い、直感的に操作できることをねらっています。入出力は最大16チャンネルで、Pro Tools HDではDolby Atmosや3次のバスにも対応すると書かれています。

リバーブ音の時間構造は、Early(初期反射)、Cluster、Reverbに分けて表示・調整できます。それぞれに3バンドのフィルターがあり、Room Size、Reverb Start、Reverb Gainなども操作できます。

現在のIrcam Verbのライセンスには、2チャンネル版のIrcam Verb Sessionも含まれます。ステレオ中心の制作でも、2chの軽い版が使えるという構成です。

最大16チャンネルとDolby Atmos対応

クアッド、アンビソニックス、Dolby Atmosなどの制作に対応します。Pro Tools HDではDolby Atmosと3次のバスに対応すると公式にあります。

チャンネル・ルーティング・マトリクス

入出力チャンネルを、コントロールルームのモニター構成に合わせて割り当てられます。サラウンドやマルチチャンネルの環境で役立つ機能です。

Early/Cluster/Reverbの時間構造

Early Shape、Early Min/Max、Early Distribution、Cluster Min/Max/Distributionなどで、初期反射の出方を細かく設計できます。

3バンドフィルターとDecay Time

Room、Early、Cluster、Reverbそれぞれに3バンドのフィルターがあり、Decay Timeも高・中・低域の相対値で調整できます。

クリエイティブなリバーブ・オプション

Infinite(リバーブを「凍結」)、Air Absorption、Modal Density、Panning、Width、Diffusenessなどがあります。

高密度エンジンの切り替え

標準と高密度のリバーブエンジンを切り替えられます。

A/Bモーフィングとオートメーション

AとBの設定の間をスライダーで混ぜ、ホストのオートメーションに記録できます。

仕様

項目内容
種類リバーブ/空間音響シミュレーション
チャンネル数最大16入出力(Dolby Atmos対応)
入出力ゲイン±12 dB
含まれる版Ircam Verb(フル)とIrcam Verb Session(2ch)
プラグイン形式VST、AU、AAX Native(公式の対応表示による)
対応OSWindows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 Mojave以降(Apple Silicon M1〜M3対応)。使用にはiLok.comのアカウントが必要(iLok USBキーは不要)

入っているもの・動作環境

  • Ircam Verb(最大16チャンネル)
  • Ircam Verb Session(2チャンネル版)
  • チャンネル・ルーティング・マトリクス
  • 動作環境:Windows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 Mojave以降(Apple Silicon M1〜M3対応)。使用にはiLok.comのアカウントが必要(iLok USBキーは不要)
  • AとBの2つのプリセット/パラメーター枠と、その間を行き来するモーフィングスライダー(ホストのオートメーション対応)
  • Open Sound Control(OSC)に対応
  • ショップには30日間の無料トライアルの案内があります

使い方

  1. トラックまたはバスにIrcam Verbを挿す。
  2. マルチチャンネルで使う場合は、ルーティング・マトリクスで入出力を割り当てる。
  3. Room Sizeを決め、Decay Timeを調整する。
  4. Early、Cluster、Reverbの表示で、各部の出方を確認する。
  5. 3バンドフィルターで音色を整える。
  6. Dry/Wetで原音とのバランスをとる。
  7. 必要ならInfiniteやDiffusenessなどのオプションを試す。
  8. AとBの設定をスライダーで比べる。

Dolby Atmosなどイマーシブミックス

空間に合わせたリバーブを組み立てたい場面で検討できるかもしれません。

映像のポストプロダクション

セリフや音響に部屋の響きを足す用途が考えられます。

ステレオのミックス

付属の2ch版で、より軽く使えるかもしれません。

サウンドデザイン

Infiniteなどのオプションで、長く続く響きを作る用途が考えられます。

こんな人におすすめ

  • イマーシブ(立体音響)の制作をしている人
  • 部屋の初期反射の出方まで設計したい人
  • 映像向けのリバーブを探している人
  • ステレオ用の2ch版も使いたい人

使う前に知っておきたい点

  • 使用にはiLok.comのユーザーアカウントが必要です(iLok USBキーは不要)。
  • Windowsは64bitのみ、グラフィックはOpenGL 2.0に対応したものが必要です。USB接続のディスプレイは非対応と公式の仕様に書かれています。
  • FLUX::の通常ライセンスにはVS3(Pyramix/Ovation用)は含まれず、Merging Technologiesから別途入手する形です。
  • Pro Tools HDでのDolby Atmos/3次バス対応は、公式ページの記載による。
  • サブスクのAll Plugins PackとComplete Packにも含まれます。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

FLUX:: Ircam Trax

Ircam Verbはリバーブ/空間シミュレーションで最大16チャンネル、価格199ドル。同じIRCAM由来のIrcam Traxは声・音の変形の3本組で、Transformerは最大8チャンネル、価格399ドルです。

価格

$199(FLUX::公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

サブスクのAll Plugins PackやComplete Packにも含まれます。

FLUX::の製品ページでIrcam Verbを見る

出典:flux.audio shop.flux.audio(2026-10-27確認)

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