FLUX::「Pure DExpander」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

FLUX::の「Pure DExpander」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Preserve and restore the natural character of the audio material on a track or a mix, or in a mastering situation, where the dynamics of the material is overtreated.

—— FLUX::公式サイトより(原文)

目次

Pure DExpanderはどんな製品?

Pure DExpander は、FLUX:: の「ディ・エキスパンダー」です。普通のエキスパンダーが小さな音を下げるのに対して、こちらはしきい値より小さい信号を持ち上げて、空間の情報や小さな音を強調する方向に働きます。公式は、粗い印象の処理音にならずに、音を太く大きくできると説明しています。

国内代理店の Media Integration は、ミックスに埋もれた音やアンビエンスを増強するプロセッサーとして紹介しています。同社の Solera II にあるディ・エキスパンダー部を単体のプラグインにしたものです。

機能一覧は Pure DCompressor や Pure Expander と近く、オート・レシオを調整する Angel's Share 機能と、オート・スレッショルドを調整する Hysteresis 機能、8 種類の検出モード、外部サイドチェイン、M/S 幅、最大 16 チャンネルなどがあります。

トラックやミックス、特にダイナミクスを処理しすぎたマスタリングの素材を自然な状態に戻したいときに使う、と公式は説明しています。A/B スロットとモーフィングスライダーも備え、価格は 79 ドルです。

しきい値以下を持ち上げる

小さな音を下げる代わりに持ち上げるので、アンビエンスや余韻、細かなニュアンスを前に出す方向に働きます。ノイズも一緒に持ち上がる可能性があるので、素材に合わせて試すのが無難かもしれません。

Dynamics Ratio と Level Independent Detection

ダイナミクスに応じたオート・レシオとオート・スレッショルドを、手動の設定と合わせて使えます。音量に左右されにくい処理の考え方です。

8 種類の検出モード

Feed Backward 型を含む 8 つのモードで、ヴィンテージ機材にならった効き方も選べます。

アタック・ホールド・リリース

Manual/Auto/Advanced のリリースモードと、オート・ディレイによるアタック 0 の設定が使えます。

M/S 幅とチャンネルリンク

M/S モードで処理後のステレオ幅を調整できます。リンクのオン/オフも選べます。

ドライ/ウェットとピークリミッター

ドライ/ウェットでパラレル処理ができ、最終段にピークリミッターがあります。

マルチチャンネルと A/B スロット

最大 16 チャンネルまで処理でき、A/B の2つの設定とモーフィングスライダーを備えます。

仕様

項目内容
対応OSWindows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 以降(Apple Silicon 対応)
ライセンスiLok.com のアカウントが必要(iLok USB キーは不要)
グラフィックWindows は OpenGL 2.0 に対応したグラフィックカードが必要
種類ディ・エキスパンダー
チャンネル数最大 16 入出力
入出力ゲイン±48 dB
検出モード8 種類
リリースモードManual/Auto/Advanced
M/S 幅-6 dB〜+6 dB
外部サイドチェインAU、VST3、AAX で対応

入っているもの・動作環境

  • Windows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 以降
  • iLok.com アカウントによるライセンス認証
  • A/B スロット、モーフィング、プリセットマネージャー

使い方

  1. 公式ショップの体験版を入れ、iLok で認証します。
  2. 整えたいトラックかバスに Pure DExpander を挿します。
  3. 入出力ゲインを使って、処理前後の音量を合わせます。
  4. しきい値を下げて、持ち上げたい小さな音がどのあたりか探します。
  5. Dynamics Ratio などで、自然な持ち上がり方に調整します。
  6. 検出モードを切り替えて聴き比べます。
  7. ドライ/ウェットで元の音と混ぜます。
  8. マスタリング用途では、控えめな設定から始めます。

アンビエンスを持ち上げる

部屋の響きや余韻が引っ込んでいる録音で、小さな音を少し持ち上げる用途を試せるかもしれません。

ダイナミクスを処理しすぎた素材

コンプやリミッターで押さえすぎた素材に、自然な起伏を戻す用途が考えられます。

マスタリングでの微調整

ミックス全体の小さな音を少し持ち上げて、空間の感じを整える用途を試せるかもしれません。

ドラムのルームマイク

ルームマイクの余韻を少し強めたい場面で試せるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 埋もれた小さな音や空間を引き出したい人
  • ダイナミクスを処理しすぎた素材を扱う人
  • ダイナミクスを基準にした処理に関心がある人
  • マスタリング寄りの微調整をしたい人

使う前に知っておきたい点

  • ライセンス認証に iLok.com のアカウントが必要です(iLok USB キーは不要)。
  • USB接続のディスプレイは非対応です。Windows では OpenGL 2.0 対応のグラフィックカードとドライバーが必要です。
  • 30日間の無料体験が公式ショップで案内されています。
  • 学生・教員・学校向けに定価の 50% の割引があります。
  • 公式ショップにはサブスクもあり、All Plugins Pack は月額 14.95 ドル、Complete Pack は月額 79.95 ドルです。
  • 小さな音を持ち上げる処理なので、素材のノイズも一緒に上がる可能性があります。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

Pure Expander(FLUX::)

Pure DExpander は、しきい値以下を持ち上げてアンビエンスを引き出す処理(79 ドル)、Pure Expander は、しきい値以下を下げて、ノイズやかぶりを抑える処理(79 ドル)です。機能一覧はほぼ共通で、向きが逆です。

価格

$79(FLUX::公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

サブスクでは All Plugins Pack(月額14.95ドル)や Complete Pack(月額79.95ドル)の中でも使えます。

FLUX::の製品ページでPure DExpanderを見る

出典:flux.audio shop.flux.audio minet.jp(2026-10-27確認)

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