FLUX::「Solera」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

FLUX::の「Solera」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Solera is a comprehensive full band dynamics processor combining the power of a compressor, expander, de-compressor and de-expander, all four processing in parallel.

—— FLUX::公式サイトより(原文)

目次

Soleraはどんな製品?

Soleraは、コンプレッサー、エキスパンダー、デ・コンプレッサー、デ・エキスパンダーの4つを並列に動かせる、フルバンドのダイナミクス・プロセッサーです。公式の説明では、どんな難しい状況でも、素材本来の質を保ったり取り戻したりしながら、余計な副作用を足さない処理をねらったものとされています。

4つの処理はすべて画面から直接操作できます。デ・コンプレッサーとデ・エキスパンダーは、一般的なコンプ/エキスパンダーと逆向きにダイナミクスを動かす処理で、潰れた音の抑揚を戻したい場面などに使える可能性があります。

サイドチェイン部には3バンドのEQがあり、特定の周波数帯に反応する処理を作れます。各バンドのフィルタータイプはハイパス(12 dB/oct)、ローシェルフ、パラメトリック、ハイシェルフ、ローパス(12 dB/oct)の5種類から選べます。

入出力は最大8チャンネルで、ステレオだけでなくマルチチャンネルにも対応します。FLUX::のPureシリーズに通じる検出の考え方(Dynamics RatioやLevel Independent Detection)も各処理部に備わっています。

4つの処理を並列に

コンプレッサー、エキスパンダー、デ・コンプレッサー、デ・エキスパンダーが並列で動き、画面から直接設定できます。1つのプラグインで複数のダイナミクス処理を組み合わせたいときに使えるかもしれません。

3バンドEQ付きサイドチェイン

各バンドにGain、Frequency、Qがあり、5種類のフィルターから選べます。低域に反応しすぎる場合などの調整に使えるかもしれません。

外部サイドチェイン

AUとAAX(Native・DSP)で、モノラル/ステレオの外部サイドチェインが使えます。

エンベロープと検出の設定

Attack・Hold・ReleaseにManual/Auto/Advancedのリリースモードがあり、8種類の検出モード(Feed Backwardを含む)を選べます。

Dynamics RatioとL.I.D

処理部ごとに、信号のダイナミクスでレシオやしきい値を自動調整するパラメーターがあり、レベルが違う素材でも同じ設定を使いやすくなる考え方です。

M/SモードとWidth

M/Sエンコード/デコードを入出力に入れ、ステレオ幅を-6〜+6 dBで調整できます。+6 dB側では位相の問題が出る場合があると公式にあります。

パラレル処理・ゲイン±48 dB・8チャンネル

Dry/Wetで真のパラレル処理ができ、入出力ゲインは±48 dB、チャンネルは最大8です。ピークを丸めるリミッターも備えます。

仕様

項目内容
種類フルバンド・ダイナミクス
処理コンプレッサー/エキスパンダー/デ・コンプレッサー/デ・エキスパンダー(並列)
チャンネル数最大8入出力
入出力ゲイン±48 dB
サイドチェインEQ3バンド(ハイパス12 dB/oct、ローシェルフ、パラメトリック、ハイシェルフ、ローパス12 dB/oct)
外部サイドチェインAU・AAX(Native/DSP)
プラグイン形式VST、AU、AAX Native、AAX DSP(公式の対応表示による)
対応OSWindows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 Mojave以降(Apple Silicon M1〜M3対応)。使用にはiLok.comのアカウントが必要(iLok USBキーは不要)

入っているもの・動作環境

  • Solera本体(フルバンド・ダイナミクス)
  • サイドチェイン用3バンドEQ
  • M/Sエンコーダー/デコーダー
  • 離散ピークリミッター
  • 動作環境:Windows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 Mojave以降(Apple Silicon M1〜M3対応)。使用にはiLok.comのアカウントが必要(iLok USBキーは不要)
  • AとBの2つのプリセット/パラメーター枠と、その間を行き来するモーフィングスライダー(ホストのオートメーション対応)
  • Open Sound Control(OSC)に対応
  • ショップには30日間の無料トライアルの案内があります

使い方

  1. トラックまたはバスにSoleraを挿す。
  2. まずコンプレッサー部だけを使い、基本の動作を確認する。
  3. 必要に応じてエキスパンダーやデ・コンプレッサーなどの部を足す。
  4. サイドチェインEQで、反応させたい(または避けたい)帯域を設定する。
  5. Attack・Hold・Releaseと検出モードを調整する。
  6. Dry/Wetで原音との比率を決める。
  7. M/Sモードを使う場合は、Width(-6〜+6 dB)を確認する。
  8. A/Bで設定を比べ、出力ゲインを整える。

潰れた音の立て直し

デ・コンプレッサーやデ・エキスパンダーで抑揚を戻す使い方が試せるかもしれません。

ミックスバス

並列の4処理でバスの動きを整える用途が考えられます。

マスタリング

フルバンド処理として、M/Sと合わせて使えるかもしれません。

ポストプロダクション

セリフや音楽のダイナミクスを整えたい場面で検討できるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • デ・コンプレッサーなど逆方向の処理にも興味がある人
  • サイドチェインEQで反応帯域を決めたい人
  • マルチバンドではなくフルバンドで処理したい人
  • 最大8チャンネルで使えるダイナミクスを探している人

使う前に知っておきたい点

  • 使用にはiLok.comのユーザーアカウントが必要です(iLok USBキーは不要)。
  • Windowsは64bitのみ、グラフィックはOpenGL 2.0に対応したものが必要です。USB接続のディスプレイは非対応と公式の仕様に書かれています。
  • FLUX::の通常ライセンスにはVS3(Pyramix/Ovation用)は含まれず、Merging Technologiesから別途入手する形です。
  • 外部サイドチェインはAUとAAXで利用できます。
  • サブスクのAll Plugins PackとComplete Packにも含まれます。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

FLUX:: Alchemist

Soleraはフルバンドで4つの処理を並列に動かし、最大8チャンネル、価格149ドル。Alchemistは最大5バンドのマルチバンドで最大16チャンネル、価格199ドルです。

価格

$149(FLUX::公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

サブスクのAll Plugins PackやComplete Packにも含まれます。

FLUX::の製品ページでSoleraを見る

出典:flux.audio shop.flux.audio(2026-10-27確認)

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