ハモリ・ダブリングプラグインのおすすめ10選|歌ってみた向けに目的別で比較【2026年】

ハモリ・ダブリングプラグインは、1本のボーカルからハモリのパートを作ったり、重ね録りしたような厚みを出したりするプラグインです。

歌ってみたでは、ハモリや重ね録りを全部自分で歌うのは大変です。プラグインで作れば、録音の手間を減らしながら、サビを華やかにできます。

この一覧は、ハモリ・ダブリングプラグイン10製品を作れる効果の幅・手早さ・声ごとの調整の3項目で比べたものです。点は「目的に対してどれだけ優れているか」を項目ごとの条件に当てはめて決めていて、根拠はメーカー公式の情報です。価格は点数に含めていません。

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目的別のおすすめ

  • 1人でハモリを作りたいなら:Harmony Engine(ランクS)— コード・MIDI・手動の3つの方法で最大4声のハモリを作れ、合唱のように人数も増やせます。
  • サビを大人数の合唱のようにしたいなら:Choir(ランクA)— 1本の声を最大32人のユニゾンに増やせます。
  • 手ごろにハモリを試したいなら:Quadravox(ランクB)— キーに合わせた4声のハモリを作れます。
  • 重ね録りの手間を省きたいなら:Duo(ランクA)— 録った声から、ダブリングのパートを自動で作ります。

ランクのティアリスト

ランクは、メーカー公式の機能・仕様をもとにした評価で、音質の優劣ではありません。同じ段の中は、点数の高い順です。根拠は評価の付け方にあります。

評価項目ごとのティア表

総合のランクが同じでも、項目ごとに強みは違います。表の見出しを押すと、その項目のランクが高い順に並べ替えられるので、ほしい機能で選ぶときに使ってください。

製品総合作れる効果の幅ハモリ・同じ音程の声の重ね(ダブリング・合唱)・ステレオの広がりのうち、公式に書かれているもの手早さすぐに効果を出せるか(自動で作れる・選ぶだけ・プリセット)声ごとの調整作った声の自然さを整える機能
AntaresHarmony EngineS5.0Sハモリ・合唱・広がりSコードを選んで自動S声ごとに音色・揺れ・パン
WavesWaves HarmonyS4.3Bハモリ・厚みSコードを選んで自動S声ごとに音色・パン・揺れ
AntaresDuoA4.0Bダブリング・ステレオS自動でダブリングA声ごとの音量・パン・音色
AntaresChoirA3.7B合唱・広がりA人数を選ぶだけAばらつきの量
EventideQuadravoxB3.3Bハモリ・広がりB60以上のプリセットA声ごとの音量・パン・ずれ
WavesWaves DoublerB3.3Bダブリング・広がりB50以上のプリセットA声ごとのディレイ・揺れ・パン
EventideOctavoxB3.3Bハモリ・広がりB70以上のプリセットA声ごとのパン・ディレイ・デチューン
EventideMicroPitchB3.0B厚み・広がりBプリセットB音色・揺れ
SoundtoysMicroShiftB3.0C広がりA3種類から選ぶだけBFocus・ずれの量
EventideH910 HarmonizerB3.0Bハモリ・ダブリングB多数のプリセットBディレイ出力とフィードバック

列の見出しを押すと、その項目で並べ替えられます(もう一度押すと逆順)。各マスは、その項目の点(1〜5点)を、5点=S・4点=A・3点=B・2点以下=Cで表したものです。「—」は点のない項目です。メーカー公式の機能・仕様での評価で、音質の優劣ではありません。点の付け方は評価の付け方にあります。

点数順の主な製品

この比較で点数が高い順に、最大9製品(シリーズは1つにまとめています)を並べています。画像はメーカー公式のプレス用画像で、ない製品は製品名のカードを表示しています。全体の順位とランクの根拠は、下のティア表と各製品のページにあります。

S4.2点以上A3.4点以上B2.6点以上C2.6点未満点数の付け方

ハモリ・ダブリングプラグインの選び方

ハモリとダブリングの違いの図
図:SoundBounty

ハモリを作りたいか、厚みを出したいか

違う音程のハモリのパートを作る製品と、同じ音程の声を重ねて厚みや広がりを出す製品があります。サビにハモリを足したいなら前者、声を太く・広く聞かせたいなら後者を選んでください。

ハモリの音をどう決めるか

キーやコードを選ぶと自動でハモリを作るもの、MIDIキーボードで弾いて決めるもの、1音ずつ置いていくものがあります。音楽の知識に自信がなければ、キーやコードで自動に作れるものが便利です。

自然に聞こえる工夫

人が歌ったように聞こえるかは、声ごとに音色やビブラート、タイミングを少しずつ変えられるかで変わります。ばらつきを付ける機能があるものを選ぶと、機械っぽさを減らせます。

使い方は「歌ってみたMIXのプラグインの順番」、「ハモリ・ダブリングの作り方」で解説しています。

製品ごとのひとこと

Harmony Engine(ランクS)

1本のボーカルから、最大4声のハモリをリアルタイムで作るプラグインです。音を1つずつ指定する、MIDIキーボードで弾く、コードを選んで任せる、の3つの方法でハモリを作れ、声ごとに音色・ビブラート・パン・オクターブを変えられます。歌ってみたで、1人でハモリのパートを作りたい人に向いています。

Antares Harmony Engineの画面
画像:Antares公式サイトの製品画像より

Waves Harmony(ランクS)

1本のボーカルから、最大8声のハモリをリアルタイムで作るプラグインです。自動・MIDI・グラフィック(手で描く)の3つの方法があり、声ごとにピッチ・フォルマント・パン・ディレイ・フィルター・モジュレーションを調整できます。歌ってみたで、コードを選ぶだけでも作れるハモリを使いたい人に向いています。

Duo(ランクA)

録ったボーカルから、重ね録りしたような「ダブリング」のパートを自動で作るプラグインです。元の声と作った声の音量とパンを別々に調整できます。重ね録りせずに、手早く声に厚みを出したい人に向いています。

Antares Duoの画面
画像:Antares公式サイトの製品画像より

Choir(ランクA)

1本の声を、4・8・16・32人のユニゾン(同じ音程の合唱)に変えるプラグインです。声ごとに音程・タイミング・ビブラートのばらつきを付け、その量を調整できます。サビやコーラスに、大人数で歌っているような厚みを出したい人に向いています。

Antares Choirの画面
画像:Antares公式サイトの製品画像より

Quadravox(ランクB)

キーとスケールに合わせて4声まで音程を変えた声を重ねるプラグインです。楽譜のような画面で音を置いていけ、声ごとに少しずつ音程をずらして自然さを出すランダム機能もあります。プリセットは60以上。ハモリを楽譜のように組み立てたい人。手ごろな価格で試したい人に向いています。

Eventide Quadravoxの画面

Waves Doubler(ランクB)

ボーカルのダブリング(重ね録りの効果)を作るプラグインです。4つの声それぞれにディレイ(最大100ミリ秒)・ピッチの揺れ・パン・音量があり、プリセットも50以上あります。重ね録りの手間をかけず、ボーカルを太く広げたい人に向いています。

Octavox(ランクB)

入力した音を、選んだキーとスケールに合わせて最大8声に増やすハーモナイザーです。声ごとにパン・ディレイ・デチューン・フィードバックを設定でき、音符を並べる画面でハモリを作れます。ボーカルやギターで、キーに合わせた複数声のハモリやリズム的な繰り返しを試したい人に向いています。

MicroPitch(ランクB)

音程をわずかに(±50セントまで)ずらした2つの声を、少し遅らせて重ねるプラグインです。声を左右に広げる定番の効果や、揺れを加えたコーラス効果が作れます。ボーカルを左右に広げて、存在感を出したい人に向いています。

Eventide MicroPitchの画面

MicroShift(ランクB)

ボーカルを広げる定番のスタジオの手法を再現するプラグインです。名機をもとにした3種類の広げ方を選べ、Focusのつまみで広げる帯域を決められます。シンプルな操作で、ボーカルを手早く広げたい人に向いています。

Soundtoys MicroShiftの画面

H910 Harmonizer(ランクB)

デジタルのピッチシフトで知られるEventide H910 Harmonizerを再現した、ピッチシフト・ディレイ・モジュレーションのプラグインです。音階に沿ったハモリや、2台を並べるH910 Dualでのダブリングを作れます。ハモリやデチューンを、ビンテージの機材らしい音で試したい人に向いています。

よくある質問

Q. 自分で歌ったハモリとどちらがいい?

自然さでは、自分で歌ったハモリにかなうものはありません。プラグインは、ハモリのアイデアを試したいときや、録音の手間を減らしたいときに役立ちます。

Q. ダブリングと、左右に広げる効果の違いは?

ダブリングは重ね録りしたような2本目の声を作る処理で、左右に広げる効果は、音程をわずかにずらした声を少し遅らせて重ねる処理です。どちらも声に厚みが出ますが、聞こえ方が少し違います。

Q. かけすぎるとどうなりますか?

厚みを出しすぎると、声がぼやけて歌詞が聞き取りにくくなります。サビだけに使う、音量を控えめにするなど、メリハリをつけると効果的です。

点数の付け方

点数の付け方(ハモリ・ダブリングプラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
作れる効果の幅ハモリ・同じ音程の声の重ね(ダブリング・合唱)・ステレオの広がりのうち、公式に書かれているもの3つすべて—3つのうち2つ3つのうち1つ—
手早さすぐに効果を出せるか(自動で作れる・選ぶだけ・プリセット)パートを自動で作れる(キーやコードに合わせたハモリ、または元の声からのダブリング)人数や種類を選ぶだけで効果が決まるプリセットから選べる細かい設定が必要—
声ごとの調整作った声の自然さを整える機能声ごとに音色・ビブラート・パンなどを変えられる声ごとのばらつき、または声ごとの音量・パンを調整できる効果全体の音色や揺れを調整できる音量とパンだけ—

ボーカルに、ハモリや厚み・広がりを足すという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付けます。ハモリを作る製品とダブリング(同じ音程の重ね)の製品を同じ基準で比べられるよう、「作れる効果の幅」「手早さ」「声ごとの調整」の3つにしています。根拠はメーカー公式の情報です。音の自然さは実際に聞き比べていないため点数には含めません。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

点数とランクの考え方は「評価の付け方」にまとめています。製品は順に追加していきます。

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