Audio-Technicaのコンデンサーマイク「AT2020」の特徴と評価

Audio-Technicaのコンデンサーマイク「AT2020」の特徴と評価

Audio-TechnicaのAT2020は、単一指向性(カーディオイド)の、XLR接続のコンデンサーマイクです。

コンデンサーマイクは、小さな音まで細かく録れるマイクです。歌やナレーションの録音でよく使われます。

この記事では、メーカーが公表しているスペックだけで5つの項目を採点し、国内で買えるほかのマイク32機種と比べたランクを出しています。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

Audio-Technica / マイク
AT2020
BランクB(S・A・B・Cの4段階で上から3番目)
点数 2.6/5点(比べた32機種の平均は3.3点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/10/19
自己ノイズ
20dB(A)
感度
14.1mV/Pa
重さ
345g
最大SPL
144dB
価格(店・確認日)
¥13,200 [楽天・10月19日確認]
目次

結論

AT2020は、マイク32機種の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.6点です。

得意なこと

  • 大音量への強さ(144dB・4点):大きな声や楽器を近くで録っても、音割れしにくいです。
  • 軽さ(345g・4点):軽く、マイクスタンドへの負担が少ないです。

注意したいこと

  • 静かさ(20dB(A)・2点):マイク自体の雑音はやや多めで、静かな曲では気になることがあります。
  • 感度(14.1mV/Pa・2点):感度は低めで、オーディオインターフェースのつまみを大きく上げる必要があります。
  • 機能(なし・1点):本体のスイッチはないか少なく、調整はオーディオインターフェースやパソコン側で行います。

こんな方にオススメ:スペックから見ると、大きな声や楽器を近くで録る人、マイクスタンドへの負担を軽くしたい人に向いています。

AT2020の主な特徴

2006年から続くロングセラー

2006年に発売された、オーディオテクニカの入門向けコンデンサーマイクです。公式ページによると、全世界の累計販売数は200万本を超えています(2024年8月時点)。自宅録音や動画配信向けのコストパフォーマンスモデルとして案内されています。

横から声を入れるサイドアドレス型

マイクの側面を声に向けて使う「サイドアドレス」型です。指向性は単一指向性で、横と後ろの音を抑え、正面の音を中心に拾います。マイクの向きを声の方へ正しく合わせることが、きれいに録るための第一歩になります。

スタンドマウントとポーチが付属

専用のスタンドマウント(AT8466)と、スタンドのネジの太さに合わせる変換ネジ、持ち運び用のポーチが付属します。振動を伝えにくくするショックマウントや、息の吹かれを防ぐポップフィルターは別売りで、公式ページではショックマウント AT8458a やポップフィルター AT8175 が紹介されています。

公式動画:オーディオテクニカ公式YouTubeチャンネル「サイドアドレスマイクロホン【AT2020】オーディオテクニカ」 YouTubeで見る

こんな場面で役立ちます

  • 自宅での歌ってみた・弾き語りの録音
  • ゲーム配信やポッドキャストで、声をはっきり届けたいとき
  • 初めてのコンデンサーマイクとして、オーディオインターフェースと組み合わせるとき

項目ごとの評価

静かさ:2点/5点

マイク自体が出す「サー」という小さな雑音(自己ノイズ)の少なさを見ています。数字が小さいほど静かです。

AT2020は「20dB(A)」で、比べた機種の中では評価が控えめです。マイク自体の雑音はやや多めで、静かな曲では気になることがあります。

感度:2点/5点

同じ声でどれだけ大きな信号になるか(感度)を見ています。数字が大きいほど、小さな声でも音量を取りやすいです。

AT2020は「14.1mV/Pa」で、比べた機種の中では評価が控えめです。感度は低めで、オーディオインターフェースのつまみを大きく上げる必要があります。

大音量への強さ:4点/5点

どれだけ大きな音まで音割れせずに録れるか(最大SPL)を見ています。

AT2020は「144dB」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。大きな声や楽器を近くで録っても、音割れしにくいです。

機能:1点/5点

PAD(大きな音を小さくする)・ローカット(低い雑音を減らす)・指向性の切り替えのスイッチがいくつあるかを見ています。

AT2020は「なし」で、比べた機種の中では評価が控えめです。本体のスイッチはないか少なく、調整はオーディオインターフェースやパソコン側で行います。

軽さ:4点/5点

マイクの重さを見ています。軽いほどマイクスタンドへの負担が少なくなります。

AT2020は「345g」で、比べた機種の中で評価が高いほうです。軽く、マイクスタンドへの負担が少ないです。

下の図の灰色の印(五角形では点線)は、比較した32機種の平均です。価格は点数に含めていません。

12345静かさ2点感度2点大音量への強さ4点機能1点軽さ4点
AT202032機種の平均
静かさ
2/5
見ている点自己ノイズ
この製品20 dB(A)
感度
2/5
見ている点感度
この製品14.1 mV/Pa
大音量への強さ
4/5
見ている点最大SPL(PADなし)
この製品144 dB
機能
1/5
見ている点PAD・ローカット・指向性切替
この製品なし
軽さ
4/5
見ている点重さ
この製品345 g
点数の付け方(マイク)
項目使う数値5点4点3点2点1点
静かさ自己ノイズ dB(A)≤7≤12≤16≤20>20
感度感度 mV/Pa≥25≥20≥15≥10<10
大音量への強さ最大SPL dB(PADなし)≥148≥144≥140≥135<135
機能3つのうちいくつあるか3つ2つ1つ—なし
軽さ重さ g≤300≤350≤400≤450>450

メーカー公表の本体スペックだけで採点します。価格と付属品は点数に含めません。非公表の項目は採点せず、残りの項目の平均でランクを出します。自己ノイズを公表せずS/N比だけの機種は「94−S/N比」で換算しています。

AT2020の対応環境と始め方

つなぎ方XLR端子(3ピン)。オーディオインターフェースやミキサーのマイク入力につなぎます(USBでパソコンに直接はつなげません)
電源ファントム電源(48V、2mA)が必要です
付属品スタンドマウント AT8466、変換ネジ、ポーチ(XLRケーブルは付属しません)
そのほか白いモデル(AT2020 CWH)はオーディオテクニカのオンラインストア限定

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。

ほかのマイクとのスペック比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点自己ノイズdB(A)感度mV/Pa最大SPLdB重さgショックマウントPADローカット価格(店・確認日)
Audio-TechnicaAT2020B 2.62014.1144345———¥13,200 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT2035A 3.81222.4148403●●●¥19,800 [楽天・10月19日確認]
AKGP120B 2.81924非公表453—●●¥10,450 [楽天・10月19日確認]
BehringerC-1C 2.3非公表22.4136450———¥9,900 [楽天・10月19日確認]
RØDENT1 5th GenA 4.0425142308●—●¥44,000 [楽天・10月19日確認]
sE ElectronicsX1 AB 3.01620130390—●●¥20,900 [楽天・10月19日確認]
MXL990C 1.62015130544●——¥18,322 [楽天・9月25日確認]
Austrian AudioOC16A 3.41411148335●—●¥36,300 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT4040A 4.01225.1145360●●●¥39,600 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT2050B 3.0177.9149412●●●¥28,600 [楽天・10月19日確認]
NeumannTLM 102B 3.21211144210———¥112,860 [楽天・10月19日確認]
sE ElectronicsX1 SA 3.6930140445—●●¥26,400 [楽天・10月19日確認]
NeumannTLM 103B 2.8723138450———¥201,960 [楽天・10月19日確認]
sE ElectronicssE2200B 2.8824125611●●●¥49,368 [楽天・10月19日確認]
RODENT1 SignatureA 3.6425142313●——¥23,980 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT4050B 3.21715.8149510●●●¥84,700 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT4033aA 3.61725.1145380●●●¥49,500 [楽天・10月19日確認]
AKGC214A 3.61320136280●●●¥49,326 [楽天・10月19日確認]
AKGC414 XLIIS 4.4623140300●●●¥138,976 [楽天・10月19日確認]
AKGC414 XLSS 4.4623140300●●●¥128,000 [楽天・10月19日確認]
AKGP220B 3.01620非公表514●●●¥17,800 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT5040B 3.0556.2142582●——¥352,000 [楽天・10月19日確認]
Audio-TechnicaAT4047/SVA 3.6917.7149410●●●¥96,800 [楽天・10月19日確認]
RODENT2-AA 3.6716147860●●●非公表
LEWITTLCT 440 PUREA 3.6727.4140310●——¥44,000 [楽天・10月19日確認]
LEWITTLCT 240 PROB 2.61916.7142310———¥18,920 [楽天・10月19日確認]
LEWITTLCT 540 SA 3.8441136371●●●¥132,000 [楽天・10月19日確認]
Aston MicrophonesAston OriginB 2.81823.7127非公表—●●非公表
Austrian AudioOC18A 3.8913148335—●●¥99,000 [楽天・10月19日確認]
Austrian AudioOC818A 3.8913148360—●●¥198,000 [楽天・10月19日確認]
SennheiserMK 4B 2.81025140485———¥58,454 [楽天・10月19日確認]
NeumannTLM 107B 3.21011141445—●●¥236,610 [楽天・10月19日確認]

仕様はメーカー公表値。AT2035の自己ノイズはS/N比からの換算、最大SPLはPADなしの値で、AKG P120・P220はPADなしの値が非公表です。AT5040の感度は公表のdB値からの換算です。Aston Originは質量が非公表です。USBマイクは「USBマイクのおすすめ比較」で別に比べています。

買う前に確認したいこと

  • ファンタム電源(+48V)が必要です。 XLR接続のコンデンサーマイクなので、ファンタム電源(コンデンサーマイクを動かすための電気)を出せるオーディオインターフェースやミキサーにつなぎます。
  • 付属品を確認してください。 メーカー公表の付属品は「スタンドマウント(AT8466)、変換ネジ(5/8″-27→3/8″-16)、ポーチ」です。ここにないもの(ショックマウント・ポップガード・ケーブルなど)は別に用意します。
  • PAD・ローカットのスイッチはありません。 必要なときは、オーディオインターフェースやDAW(音楽を作るソフト)の機能で代わりに調整します。

評判の傾向(参考・点数には含めていません)

国内外の専門誌・販売店・ユーザーが公開している評価を集めたところ、次のような内容がよく挙がっていました。これはスペック評価とは別の参考情報です。

  • 作りのしっかりさや、価格に対する満足度を評価する声が多い
  • 周辺機材を一通りそろえる手間については、意見が分かれている
  • エアコンや家電の音など、部屋の音を拾いやすいという指摘がある

参考にした情報源:Sound On Sound、Tape Op、Sweetwater、価格.com ほか(2026年9月24日確認)。Amazonのカスタマーレビューは利用していません。

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