TDR VOS SlickEQ(スリックイーキュー)は、Tokyo Dawn Recordsが無料で配っているイコライザーです。イコライザー(EQ)とは、音の低い部分・中くらいの部分・高い部分の量を増やしたり減らしたりして、音色を整える道具のことです。このページでは、SlickEQの入手方法、できること、対応形式、使いどころを、メーカー公式の情報だけでまとめました。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。無料かどうかと、機能・対応形式は、2026年10月16日ごろにメーカーの公式ページで確認した内容です。配布の条件は変わることがあるので、入手の前に公式ページでご確認ください。
入手の手順
- 下の「公式サイト(無料)」のリンクから、Tokyo Dawn Recordsの製品ページを開きます。
- ページの「Free Download」の欄から、お使いのパソコン(WindowsまたはMac)に合ったファイルを選びます。公式では、配布用の管理ソフト「TDR Collector」か、ページ内のリンクからダウンロードできると案内されています。
- Windowsには「インストーラー付き」と「インストーラーなし」の2種類があり、Macにはパッケージ形式のファイルがあります。
- インストールしたら、DAW(録音・制作ソフト)でプラグインを再スキャンします。
- EQを使いたいトラックのインサート(エフェクトを挿す場所)に読み込みます。
入手リンク:Tokyo Dawn Records公式サイト(無料)
TDR VOS SlickEQとは
SlickEQは、ミックス(複数の音を混ぜて整える作業)やマスタリング(仕上げの調整)で使うことを想定したイコライザーです。メーカーは「使いやすさ、音楽的な柔軟さ、きれいな音」を目指した製品だと説明しています。Variety of Sound(Herbert Goldberg氏)とTokyo Dawn Labs(Vladislav Goncharov氏、Fabien Schivre氏)の共同プロジェクトです。
低域・中域・高域の3つのバンドを、昔ながらの「セミパラメトリック」という並びで操作します。セミパラメトリックとは、各バンドで周波数と量を選べる、シンプルで素早く触れるEQの形です。さらに、18dB/オクターブのハイパスフィルター(低い音を削るフィルター)も付いています。
主な特徴(メーカー公表)
- 4つのEQモード(メーカー公表):「American」「British」「German」「Soviet」の4種類があり、それぞれ別のEQカーブと動きを持つと説明されています。選択式の非線形(音に軽い味付けが乗る動き)もあります。
- 3バンド+ハイパスフィルター(メーカー公表):低域・中域・高域のセミパラメトリック構成に、18dB/オクターブのハイパスが加わります。
- 5種類の出力段(メーカー公表):「Linear」「Silky」「Mellow」「Deep」「Toasted」から選べます。サチュレーション(音を少し温かく歪ませる処理)のしくみはVoSの「Stateful saturation」と説明されており、目立つ歪みよりも、さりげない質感づけを狙ったものだそうです。
- オートゲイン(メーカー公表):EQで変わる聞こえ方の音量差を、自動で補う機能です。EQをかけると音が大きくなって良くなったように聞こえることがありますが、それを防いで公平に聞き比べやすくします。
- ステレオの和・差の処理(メーカー公表):ステレオの「和」(真ん中寄りの成分)か「差」(左右の広がりの成分)だけに、EQを効かせられます。
- 64bitのマルチレート処理(メーカー公表):デジタルEQで起こりやすい、周波数のゆがみ・量子化ひずみ・エイリアシングを、ほぼなくす作りと説明されています。
- 便利な補助機能(メーカー公表):プリセット管理、元に戻す・やり直し、A/B比較、コピー&ペースト、オンラインヘルプ、ラベルの編集、マウスホイール操作などがあります。
なお、メーカーには上位版の「TDR VOS SlickEQ GE(Gentleman’s Edition)」もあり、リアルタイムのアナライザーや追加のフィルターモードなどが加わると紹介されています。無料版との違いは、有料版の製品ページで確認できます。
対応形式と動作環境
- プラグイン形式:VST2・VST3・AU・AAX(公式の対応表より。AUはMacの欄に記載)
- 動作環境:Windows 7以降、Mac OS X 10.9以降。OpenGLに対応していることが条件です。
- 最新バージョン:1.3.9(公式ページの表示)
プラグインは単体のソフトではなく、DAWなどのホストソフトの中で使います。お使いのDAWが読み込める形式かどうか、入手の前に確かめておくと安心です。
こんな人におすすめ
- 無料で、ミックス向けのEQをひとつ手に入れたい人。
- 音色の違う複数のEQカーブ(American・British・German・Soviet)を、切り替えて試してみたい人。
- EQと軽いサチュレーションを、ひとつのプラグインで済ませたい人。
- ステレオの広がりだけを少し調整したい人(和・差の処理が使えます)。
使うコツ
ここからは、イコライザーに共通する一般的な使い方です。
- まず削る:足すより先に、ぶつかっている帯域を少し削ってみてください。音がすっきりして、足す量も少なくて済むことがあります。
- ハイパスで低音を整える:ボーカルやギターなど、低音がいらない音にハイパスを使うと、低域がすっきりするかもしれません。
- オートゲインで聞き比べる:音量をそろえた状態で、EQをオン・オフして聞き比べると、本当に良くなったかを判断しやすくなります。
- モードを替えて試す:同じ操作でも、モードによって効き方が違うと説明されています。曲やトラックに合わせて、切り替えて聞き比べてみてください。
- 出力段は控えめに:サチュレーションは、さりげない質感づけを狙ったものです。わざとらしくならない範囲から試すのがよさそうです。
入手時の注意
- 無料のプラグインは、必ずメーカーの公式サイトから入手してください。第三者の配布サイトのファイルは、古いものや、改変されたものが混ざっていることがあります。
- お使いのDAWが読み込める形式(VST3・AU・AAXなど)を選んでインストールしてください。
- Windows 7以降、Mac OS X 10.9以降が公式の動作環境です。古いOSや新しいOSで動くかは、公式の情報をご確認ください。
- アカウント登録などの条件は、変わることがあります。入手の手順は、公式ページの最新の案内に従ってください。
よくある質問
Q. 本当に無料で使えますか?
公式の製品ページに「Free Download」の欄があり、無料でダウンロードできると案内されています。上位版のSlickEQ GEは別の製品です。
Q. EQはいくつ入れてもいいですか?
トラックごとに入れても、問題ありません。ただし、全部のトラックで少しずつ足していくと、全体のバランスが崩れやすくなります。まずは、気になるトラックから試してみてください。
Q. 初心者でも使えますか?
バンドが3つの分かりやすい配置なので、EQの入門にも向いているかもしれません。メーカーも「使いやすさ」を目指したEQだと説明しています。
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