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oeksoundの「spiff」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
Spiff is an adaptive transient processor that lets you cut or boost transients with great detail.
—— oeksound公式サイトより(原文)
spiffはどんな製品?
spiffは、oeksoundが作るトランジェント(音の立ち上がり)を扱うプラグインです。入力音を解析して、立ち上がりがどこで・どの周波数で起きているかを適応的に見つけ、そこを削ったり持ち上げたりできます。一般的なトランジェント・シェイパーとは違うアプローチだと、公式は説明しています。
もともとはボーカル録音の「口のクリック音(マウスクリック)」を取り除くために作られました。マイクに近づいて録ったボーカルは、高域を持ち上げてコンプをかけると口の音が目立ちやすくなります。ボーカル、ナレーション、ポッドキャストの編集の手間を減らす用途が、公式の入口です。
ブーストモードにすると、ドラムなどのアタックを強調するトランジェント・エンハンサーとしても働きます。どのトランジェントを、どの周波数帯で持ち上げるかを選べるので、ドラムの基音を強調する、ミックスの中で音を前に出す、といった使い方が紹介されています。
しくみは、スペクトル解析とダイナミック・フィルターを使うもので、クロスオーバーを使わないとされています。このためマルチバンドのトランジェント処理で起きうるクロスオーバー由来の副作用がない、というのが公式の説明です。20日間の機能制限なしの体験版があります。
適応型のトランジェント検出
入力を解析して、トランジェントが現れる時間と周波数を自動で見つけます。時間・周波数ごとのコントロールで、大きな立ち上がりも小さな立ち上がりも狙えます。
カットとブーストの切り替え
cutでは立ち上がりを抑え、boostでは強調します。口のクリック除去から、ドラムのアタックを足す用途まで、同じプラグインで扱えます。
クロスオーバーを使わない処理
スペクトル解析で位置を見つけ、ダイナミック・フィルターで処理します。帯域を分割しないので、マルチバンド処理で心配されるつなぎ目の副作用が出ない、と公式は説明しています。
ボーカルの口のクリック除去
口のクリックなどの細かいノイズを取り除く用途から生まれたプラグインです。ボーカルやナレーションの編集で、手作業の修正を減らしたい場面に使えるかもしれません。
ミックスの前後感の調整
音量を上げずに音を前に出したり後ろに引いたりする用途が公式に挙げられています。音量が変わらないぶん、RMSレベルを増やさずに位置関係を整えたいときの選択肢になります。
ギターのピッキングやミックス全体にも
ギターのピッキングの鋭さを抑えて高域のきらめきを残す、ミックス全体の立ち上がりをテープのように丸める、といった使い方も紹介されています。内蔵のチュートリアルとプリセットが付いています。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | VST・VST3・AAX(Windows)/VST・VST3・AU・AAX(macOS) |
| 対応OS | Windows 7〜11(ARM非対応)、macOS 10.14 Mojave〜macOS 26 Tahoe(Apple Silicon対応、Intelは macOS 15まで) |
| ライセンス | iLokアカウントが必要(ドングル不要)。1ライセンスで2台までアクティベート。WindowsとmacOSの両方で有効 |
| 体験版 | 20日間、機能制限なし |
| 描画 | OpenGL 2.1以降のグラフィックスによるハードウェア描画(任意) |
入っているもの・動作環境
- spiffのライセンス1つ(Windows/macOS共通)
- 内蔵チュートリアルとプリセット
- 20日間の体験版(購入前に互換性を確認できる)
使い方
- oeksoundのサイトから、OSに合う体験版をダウンロードします。
- iLokアカウントとiLok License Managerを用意します(ドングルは不要)。
- インストール後、DAWで初回起動して体験版またはライセンスを認証します。
- 口のクリックを直したい場合は、ボーカルトラックにspiffを挿します。
- 内蔵チュートリアルとプリセットで、何に反応するかを確かめます。
- cutモードで効き方を調整し、クリックが目立つ箇所で確認します。
- ドラムなどに使う場合はboostモードに切り替えます。
- どの周波数帯のトランジェントを動かすかを調整します。
ボーカル・ナレーションのクリック除去
近接で録った声の口のクリックを、編集の手間を減らしながら処理したいときに使えるかもしれません。
ドラムのアタックを足す
boostモードで、基音を強調するなど狙った帯域のアタックを足す使い方が考えられます。
ギターやミックス全体の尖りを丸める
ピッキングの立ち上がりや、ミックス全体の鋭さを抑える場面で試せるかもしれません。
ポッドキャスト・ラジオの声
公式がポッドキャストを挙げているとおり、会話の編集で口の音を整える使い方が考えられます。
こんな人におすすめ
- ボーカルやナレーションの口のクリックを手早く処理したい人
- ドラムなどのアタックを帯域を選んで強調したい人
- 音量を変えずに前後感を整えたい人
- 購入前に20日間試したい人
使う前に知っておきたい点
- iLokアカウントとiLok License Managerが必要です。初回のアクティベーションとトライアルにはオンライン接続が必要です。
- 購入はすべて最終(返金不可)と公式に書かれているため、体験版で互換性を確認することを公式が勧めています。
- Intel Macのサポートは macOS 15(Sequoia)までです。
価格
価格は、公式ページでご確認ください。
出典:oeksound.com(2026-10-27確認)

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