Bertom Audioのノイズ除去・音声修復ソフト「Denoiser Classic」は、遅れのないノイズ除去のプラグインです。FFT(周波数に分けて処理する方式)を使わない従来型の操作で、CPU負荷は低く、声に限らず音楽にも使えるとメーカーは説明しています。支払う金額を自分で決める方式で、0円でも入手できます。
ノイズ除去・音声修復ソフトは、録音に入ってしまった雑音(エアコンの音・部屋の響き・ハム音など)を後から減らす道具です。
この記事では、ノイズ除去・音声修復ソフト13製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを4つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

図:SoundBounty
結論
Denoiser Classicは、ノイズ除去・音声修復ソフト13製品の中でランクCです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Cはいちばん下にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.2点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
得意なこと
- 配信・リアルタイム(4点):配信や録音をしながら、その場で雑音を減らせます。
注意したいこと
- 歌の録音のノイズ対策(2点):対応している雑音の種類は限られます。
- 音の分離(1点):混ざった音を分ける機能はありません。
- 手早さ(2点):直し方は自分で選んで進める必要があります。
こんな方にオススメ:無料で、ノイズ除去をまず試したい人。ライブや配信でも、遅れの少ないノイズ除去を使いたい人。
Denoiser Classicの主な特徴
遅れがなく、CPU負荷が低いノイズ除去
Denoiser Classicは、音楽・動画の仕上げ・ライブに使えると説明されている、ゼロレイテンシーのノイズ除去プラグインです。FFTを使わない従来型の処理で、それにともなう不自然な音(アーティファクト)が出にくく、CPU負荷も低いとメーカーは説明しています。声だけに限らず使え、すべてのパラメーターをオートメーションできます。
支払う金額を決める方式
「Pay What You Want」方式で、0円でも入手できます。有料の上位製品としてDenoiser Proも用意されています。
公式動画:Bertom Audio公式YouTubeチャンネル「Bertom Denoiser Classic v3 – Free noise reduction plug-in」(英語) YouTubeで見る
こんな場面で役立ちます
- 無料で、ノイズ除去を試してみる
- 録音中の声やギターに、遅れなくノイズ除去をかける
項目ごとの評価
歌の録音のノイズ対策:2点/5点
自宅で歌を録ったときによく入る雑音(エアコンの音・部屋の響き・口の音など)に対応しているかを見ています。
ノイズを減らす処理です。
「歌の録音のノイズ対策」を重視するなら、RX 12 Advanced、RX 12 Standard(5点)が向いています。
音の分離:1点/5点
声と伴奏、楽器ごとなど、混ざった音を分けられるかを見ています。
パートの分離などの機能はありません。
「音の分離」を重視するなら、RX 12 Advanced、SpectraLayers Pro 13(5点)が向いています。
手早さ:2点/5点
修復を早く進める仕組み(自動で問題を見つける・提案するなど)があるかを見ています。
従来型の操作で、ノイズの量などを自分で調整します。
「手早さ」を重視するなら、RX 12 Advanced、SpectraLayers Pro 13(5点)が向いています。
配信・リアルタイム:4点/5点
配信や録音中に、声の雑音をリアルタイムで減らせるかを見ています。
ゼロレイテンシーのプラグインで、ライブにも使えるとメーカーは説明しています。配信向けと明記されているわけではありません。
点数の付け方(ノイズ除去・音声修復ソフト)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 歌の録音のノイズ対策 | 自宅録音でよく入るノイズへの対応 | 背景ノイズ・ハム・クリック・響きに加え、リップノイズ・息・歯擦音・吹かれまで対処できる | そのうち大部分に対処できる | 背景ノイズ・ハム・クリック・部屋の響きなど基本に対処できる | 一部のみ | — |
| 音の分離 | 声とオケ、パートごとに分ける機能 | 声の抽出・パート分離・かぶり除去・場面の分離がそろう | そのうち3つ | そのうち1〜2つ | — | 分離の機能がない |
| 手早さ | 修復を速く進める仕組み | 自動提案・スペクトル編集・まとめて処理に加え、空気感やEQを合わせる機能がある | 自動提案・スペクトル編集・まとめて処理 | 自動で修復の設定を提案する機能がある | 自動の提案はなく、つまみなどを手で調整する | — |
| 配信・リアルタイム | 配信や録音中に、声のノイズをリアルタイムで減らせるか | リアルタイムで使え、配信での利用が公式に書かれている | 声のノイズ除去を、遅れのない(ゼロレイテンシー)リアルタイムのプラグインで使える | プラグインとして使える(遅れの大きさの記載なし) | 録音後の編集が中心(処理の試聴だけリアルタイム) | リアルタイムでは使えない |
自宅で録った歌のノイズを減らすという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「歌の録音のノイズ対策」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。 「配信・リアルタイム」は、検索で多い「配信で使えるノイズ除去」に答えるための項目です。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。
Denoiser Classicの対応環境と始め方
| 対応OS | Windows 7以降/macOS 10.13以降(Apple シリコン対応)/Linux |
|---|---|
| プラグインの形式 | Windows:VST3・AAX/Mac:VST3・AU・AAX/Linux:VST3 |
| そのほか | 単体アプリではない。無料でも入手できる |
| 価格 | 無料 |
| OBS(配信) | そのままでは使えません(VST3のみ)。中継のプラグインを使えば読み込めます |
メーカー公式ページで2026年10月17日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。
ほかのノイズ除去・音声修復ソフトとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | 歌の録音のノイズ対策 | 音の分離 | 手早さ | 配信・リアルタイム | 無料 | OBS(配信) | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iZotopeRX 12 Elements | B 2.8 | 基本のノイズ | なし | 自動提案 | Voice De-noise(遅れなし) | — | ×(VST3のみ) | ¥17,216 [PB・10月26日確認] |
| iZotopeRX 12 Standard | S 4.4 | リップ・息まで | 声の抽出・分離 | 提案+スペクトル編集 | Voice De-noise(遅れなし) | — | ×(VST3のみ) | ¥69,384 [PB・10月26日確認] |
| iZotopeRX 12 Advanced | S 4.8 | リップ・息まで | 場面の分離まで | 空気感・EQも合わせる | Voice De-noise(遅れなし) | — | ×(VST3のみ) | ¥243,279 [PB・10月26日確認] |
| SteinbergSpectraLayers Pro 13 | A 4.0 | 響き・歯擦音も | 曲の全パート分離 | 自動処理+一括 | 録音後の編集が中心 | — | × | ¥63,982 [PB・10月26日確認] |
| SteinbergSpectraLayers Elements 13 | C 2.4 | ノイズ・ハム・クリック | ボーカルの分離 | スペクトル編集 | 録音後の編集が中心 | — | × | ¥16,105 [PB・10月26日確認] |
| Acon DigitalRestoration Suite 2 | C 2.2 | ノイズ・ハム・クリック | なし | 自動モード | プラグイン(DeNoise など) | — | ○ | ¥17,250 [PB・10月26日確認] |
| Antinode AudioClear | B 3.0 | ノイズ+響き | 声の分離 | つまみ3つ | 配信向けと明記 | — | ○ | $69 [公式・10月26日確認] |
| WavesClarity Vx | B 2.6 | 背景ノイズ | 声の分離 | つまみ1つ | リアルタイム | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | ¥6,958(セール中、通常¥34,680) [PB・10月26日確認] |
| WavesNS1 | B 2.6 | 背景ノイズ | 声の分離 | フェーダー1本 | リアルタイム | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | 記載なし |
| WavesWNS | C 2.2 | 背景ノイズ+響き | なし | 設定を提案 | リアルタイム | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | 記載なし |
| WavesClarity Vx Pro | B 2.6 | 背景ノイズ+反射 | 声の分離 | つまみ1つ+詳細 | リアルタイム | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | 記載なし |
| WavesZ-Noise | C 2.2 | ノイズ・ハム | なし | 自動追従モード | プラグイン | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | 記載なし |
| Bertom AudioDenoiser Classic | C 2.2 | ノイズ | なし | 手動の調整 | ゼロレイテンシー | 無料 | ×(VST3のみ) | 記載なし |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
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