無料で使えるDAWまとめ(2026年版)完全無料・バンドル限定を整理

無料で使えるDAWまとめ(2026年版)完全無料・バンドル限定を整理

DTMを始めるのにDAW本体の費用は必ずしも必要ありません。ただし「無料」にも、完全無料のもの、ハードウェア購入者だけが使えるバンドル限定版、期間無制限だが保存に制限があるトライアル版まで種類はさまざまです。この記事では主要DAWの無料版の現状を各公式ページで確認し(2026年9月24日、9月28日に再確認)、違いを整理しました。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

目次

「無料DAW」には3つのタイプがある

無料DAWの3つのタイプの図
図:SoundBounty

無料をうたうDAWは、大きく分けて次の3タイプに分類できます。

  • 完全無料版:機能制限はあっても、期間・台数の制限なくずっと使える(GarageBand、Reason Free、Waveform Free、LMMS、BandLabのブラウザ版など)
  • バンドル限定版:単体では販売されず、対応ハードウェアやサービスを購入・利用した人だけが入手できる(Cubase LE/AI、Ableton Live Liteなど)
  • トライアル(体験版):無料で試せるが、購入しないと使い続けられない、または一部機能が制限される(FL Studioの無制限トライアルなど)

以下では、この分類にもとづいて代表的なDAWの現状を紹介します。

完全無料で使えるDAW

GarageBand(Apple)

Apple公式ページによれば、GarageBandはApp Storeから無料でダウンロードできます。Mac版はmacOS Monterey以降に対応し、iPhone・iPad向けのGarageBand for iOSもあります。ダウンロードにはApple Accountが必要ですが、期間や台数の制限はありません。ただしApple製OS専用のためWindowsやAndroidでは利用できません。

Reason Free(Reason Studios)

Reason Studiosが2026年8月に発表した新製品です。公式発表によると、Reason Freeはシンセ「Europa」やドラムマシン「Kong」、リバーブ「RV7000 MkII」など計15種類のデバイスを収録した「Reasonラック」の無料版で、試用期間・有効期限・ウォーターマークなしで使えるとされています。VST3/AU/AAXプラグインとして他DAW(Ableton Live、Logic Pro、FL Studio、Pro Toolsなど)内で使えるほか、単体でも最大16トラックのDAWとして動作します。追加音源・エフェクトはRack Extensionストアで別途購入する形です。

Tracktion Waveform Free

Tracktion公式ページでは、Waveform Freeを「完全に機能する無制限の無料DAW」として案内しています。エフェクト14種、MIDIエフェクト8種、ユーティリティ11種に加え、内蔵音源4種を収録し、録音・MIDIシーケンス・ミキシングの基本機能を無料で使えます。上位版Proとの違いは追加機能の有無で、拡張パック(有料)を個別購入して機能を足す仕組みです。なおLinux版ではWaveform FreeでもPro相当の機能が自動解放されると案内されています。

LMMS

LMMSは無料・オープンソースのマルチプラットフォームDAWです。公式サイトによるとWindows・macOS・Linuxに対応し、費用や機能制限なく利用できます。商用利用を含めライセンス費用はかかりません。

BandLab(ブラウザ版)

BandLabはブラウザ上で動作するオンラインDAWで、公式サイトでは「FREE Online DAW」として案内されています。録音・MIDI編集・ミキシングなど基本機能をアカウント登録だけで無料利用でき、モバイルアプリ版もあります。高度な機能はBandLab Membership(有料)で追加されますが、無料範囲でも制作から書き出しまで一通り行えます。

状況が変わった「無料DAW」:Cakewalkの現在

かつて完全無料DAWの代表格だった「Cakewalk by BandLab」は、公式FAQによると2025年8月1日をもって提供が終了しました。後継の「Cakewalk Sonar」は、公式製品ページで「評価モードとして無料で完全に機能する」と説明されており、実際にはアレンジャートラックが1本のみ、プレミアムプラグイン(Core Plugin Suite)が使えない、BandLab Soundsなどの連携機能が制限される、といった条件つきで無料利用できます。フル機能を使うにはサブスクリプション「BandLab Membership」への加入が必要です。Sonarの動作環境はWindows 11以降のみで、Macには対応していません。

Mac対応が必要な場合は、同じくBandLabが提供する「Cakewalk Next」があります。公式ページによるとWindows・macOSの両方に対応し、Sonarと同様に無料利用枠とMembershipによる機能拡張という構成です。「無料のCakewalk」を探す場合、旧Cakewalk by BandLabではなくSonarまたはNextを確認してください。

バンドル専用(単体では買えない)DAW

Cubase LE/AI(Steinberg/Yamaha)

Cubase AI・Cubase LEは、Steinberg(Yamaha)のオーディオインターフェースなど対応ハードウェアに同梱される簡易版Cubaseです。単体ダウンロード販売はなく、対応製品を購入したユーザー向けに提供されます。上位版Cubase Pro/Artistへのアップグレードパスも用意されています。

Ableton Live Lite

Ableton公式のLive Liteのページでは、ダウンロードの前に「Live Liteのシリアル番号」を用意するよう案内されています。Live Liteは対応するハードウェアなどを買ったときに付いてくる版で、シリアル番号がないと使えません。以前のLive Liteを持っている人は、無料で新しいバージョンに更新できます(公式ページの説明)。

「無料」に見えて条件つき:トライアル・準無料のDAW

FL Studio(Image-Line)

FL Studio公式サポートページによれば、通常のトライアル(デモ)版は期間無制限で使い続けられますが、主な制限は「保存したプロジェクトを、製品購入前は再度開けない」という点です。書き出し(オーディオのエクスポート)自体は可能なので1回のセッション内で完結する使い方はできますが、続きから作業するには購入が必要です。なお保存・再読み込みも可能な期間限定(21日間など)トライアルが案内される場合もあります。

Fender Studio Pro(旧Studio One)

PreSonusのStudio One Proは、Fenderの公式FAQによると「Fender Studio Pro」という名前になっています。以前の無料版「Studio One Prime」(旧Studio One Free)は、Artistと並んで「旧エディション」の扱いになっています。Fenderの公式FAQでは、販売している買い切りのライセンスはFender Studio Proの1種類と説明されています。無料で試すなら、Fender Studio Proの30日間の体験版があります。Fenderの録音アプリ「Fender Studio」は無料で使えます。

Ardour

ArdourはオープンソースのDAWで、公式FAQでは「free as in free speech(自由という意味での無料)であり、free as in free beer(無償という意味での無料)ではない」と説明されています。ソースコードは無料で公開され、自分でビルドすれば費用はかかりません。一方、ビルド済み実行ファイルや最新のナイトリービルド、開発者サポートを受けるには最低1ドルからの支払い(継続利用には月額約45ドル程度のサブスクリプションを推奨)が必要です。10分間だけ使える無料デモ版もあります。「無料」と「ビルド済みですぐ使える」が両立しない点が他のDAWと大きく異なります。

比較表:主要DAWの無料版まとめ(2026/9/24確認)

DAWタイプ対応OS主な制限
GarageBand完全無料macOS/iOSApple製OS専用
Reason Free完全無料Win/Mac(プラグイン形式・スタンドアロン)収録15デバイスのみ、追加音源は有料
Tracktion Waveform Free完全無料Win/Mac/Linux拡張パックは別売り
LMMS完全無料(OSS)Win/Mac/Linux特になし
BandLab(ブラウザ版)完全無料ブラウザ/モバイルアプリ高度機能はMembership
Cakewalk Sonar無料評価モード+有料MembershipWindowsのみアレンジャートラック1本、プレミアム機能不可
Cakewalk Next無料枠+有料MembershipWin/Macフル機能はMembership
Fender Studio Pro(旧Studio One)30日間の体験版Win/Mac無料版のStudio One Primeは旧エディションの扱い
Cubase AI/LEバンドル専用Win/Mac単体販売なし、対応ハード購入者のみ
Ableton Live Liteバンドル専用Win/Mac単体販売なし、対応製品経由でのみ入手
FL Studio(トライアル)無制限トライアルWin/Mac保存したプロジェクトは購入前は再度開けない
ArdourOSS(自前ビルドのみ無料)Win/Mac/Linux実行ファイル入手・最新版利用には支払いを推奨

もう使われていない・廃止された無料DAW

「Cakewalk by BandLab」は、公式FAQによると2025年8月1日をもって提供が終了しています。過去記事やまとめサイトで紹介されている場合がありますが、2026年9月24日時点での入手先は後継の「Cakewalk Sonar」(Windows専用)または「Cakewalk Next」(Windows/Mac対応)です。プロジェクトファイルは相互に開けるとされますが、Sonar限定機能は旧バージョンでは使えません。

よくある質問

Q. 無料DAWだけで曲を完成させることはできる?

できます。特にReason Free、Waveform Free、LMMS、BandLabは、時間や台数の制限なく使える無料版です。ただし収録される音源・エフェクトの数や種類は有料版より少ないため、ジャンルによっては物足りなく感じる場合があります。

Q. Cubase AIやAbleton Live Liteだけを無料で手に入れる方法はある?

公式には単体配布されていないため、対応ハードウェア(オーディオインターフェースなど)やAbleton Noteのようなバンドル対象製品を購入・利用するのが正規の入手方法です。

Q. FL Studioの無制限トライアルは実質フル機能で使える?

音を鳴らして書き出す(エクスポートする)ところまでは無料版でも可能ですが、公式サポートによると、保存したプロジェクトファイルを製品購入前に再び開くことはできません。作業を分割して進めたい場合は購入が必要になります。

Q. Ardourは結局無料なの、有料なの?

自前ビルドは無料ですが、公式配布のビルド済みアプリの入手には支払いが必要というのが公式の説明です。Windows・macOSでは自前ビルドの難易度が高く、実質「使うなら支払いを推奨されるDAW」と捉えるのが実態に近いでしょう。

まとめ

2026年9月24日時点では、GarageBand・Reason Free・Waveform Free・LMMS・BandLab(ブラウザ版)が制限のない完全無料DAWとして使えます。Cubase AI/LEやAbleton Live Liteは単体購入できないバンドル専用、FL Studioは保存に制限のある無制限トライアル、Ardourはソースビルドのみ無料と、同じ「無料」でも条件が大きく異なります。かつて定番だったCakewalk by BandLabは2025年8月に終了し、現在はSonarまたはNextが後継です。導入前に公式ページで対応OSと無料範囲を確認してから選びましょう。

MIXに使える無料のプラグインは「歌ってみたMIXに使える無料プラグイン」にまとめています。

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