Eventideのディレイプラグイン「UltraTap」の特徴と評価

Eventideのディレイプラグイン「UltraTap」の特徴と評価

Eventideのディレイプラグイン「UltraTap」は、最大64タップのマルチタップディレイです。リズミカルなディレイから、タップをにじませたリバーブ風の音、パッドのような音量の膨らみまで作れます。LFO(音をゆっくり周期的に揺らす仕組み)やLengthをDAW(音楽を作るソフト)のテンポに合わせられます。

ディレイは、やまびこのように音を遅らせて繰り返す道具です。歌やギターに広がりやリズム感を足すのに使います。

この記事では、ディレイプラグイン10製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

Eventide UltraTap
Eventide / ディレイプラグイン
UltraTap
BランクB(S・A・B・Cの4段階で上から3番目)
点数 3.3/5点(比べた10製品の平均は3.9点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
音の質感
クリア
リズム・広がり
64タップ
なじませやすさ
Tone+Slurm
価格(店・確認日)
¥16,500 [PB・10月26日確認]
目次

結論

UltraTapは、ディレイプラグイン10製品の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.3点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

得意なこと

  • リズム・広がり(5点):左右に跳ねる音や複雑なリズムの繰り返しを作れます。
  • なじませやすさ(4点):繰り返す音をフィルターなどで整えて、歌の邪魔をしないように調整できます。

注意したいこと

  • 音の質感(2点):繰り返す音の質感を選ぶ幅は少なめです。

こんな方にオススメ:普通のエコーではなく、リズムのあるディレイや音の変化を作り込みたい人。

UltraTapの主な特徴

最大64タップ

UltraTapでは、1〜64個のタップを、最大10秒の長さの中に並べられます。Spreadでタップの間隔をだんだん詰めたり広げたりでき、Taperでタップごとの音量をだんだん大きく・小さくできます。シンプルな繰り返しから、コーラスやリバーブのような響きまで作れます。

タップをにじませるSlurm

Slurmは、タップをぼかして揺らし、1つ1つの粒をにじませるつまみです。上げていくほど、繰り返しがコーラスのかかったリバーブのような響きに変わります。Toneで、繰り返す音を明るく・暗くすることもできます。

音を刻むChop

Chopは、ディレイに入る前の音量を、LFOで刻んだり、ゆっくり持ち上げたりする機能です。刻めばトレモロのような効果、持ち上げればギターのボリューム奏法のような膨らみになります。LengthとChopの速さは、DAWのテンポに合わせられます。

こんな場面で役立ちます

  • ドラムのフィルインに、だんだん速くなる繰り返しを足す
  • Slurmで、ボーカルに合唱のような広がりを付ける
  • Chopのスウェルで、ギターの和音を膨らむ音にする

項目ごとの評価

音の質感:2点/5点

テープやアナログ機材のような温かい音など、繰り返す音の質感を選べるかを見ています。

特定の機材の色付けではなく、タップの組み合わせで音を作るタイプです。

「音の質感」を重視するなら、EchoBoy、ValhallaDelay(5点)が向いています。

リズム・広がり:5点/5点

左右に跳ねる、何回も違う間隔で繰り返すなど、リズムや広がりを作れるかを見ています。

最大64のタップでリズムを作れ、長さやLFOをテンポに合わせられます。

なじませやすさ:4点/5点

繰り返す音が歌の邪魔にならないように調整できるか(歌っている間は小さくするなど)を見ています。

ディレイ音を明るく・暗くするToneと、タップをにじませるSlurm、タップごとの音量の減り方を決めるTaperがあります。

12345音の質感2点リズム・広がり5点なじませやすさ4点
UltraTap10製品の平均
音の質感
2/5
見ている点ボーカルになじむ温かさ・色付けの選択肢
この製品クリア
リズム・広がり
5/5
見ている点ピンポン・複数タップ・テンポ同期など
この製品64タップ
なじませやすさ
4/5
見ている点歌の邪魔をしないための調整
この製品Tone+Slurm
点数の付け方(ディレイプラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
音の質感ボーカルになじむ温かさ・色付けの選択肢多くのビンテージ機材のスタイルから選べるテープ風の音に加え、ほかの色付けも選べるテープ風かビンテージ風のどちらかクリアなデジタルの音のみ—
リズム・広がりピンポン・複数タップ・テンポ同期など複数タップのリズム編集とピンポン、またはそれ以上がそろう複数タップとピンポンピンポンかテンポ同期のどちらか—公式ページに記載がない
なじませやすさ歌の邪魔をしないための調整ダッキングとディレイ音のフィルターがあるフィルターとサチュレーションなど、調整が2つ以上調整が1つ—公式ページに記載がない

ボーカルに奥行きや余韻を足すという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「音の質感」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

UltraTapの対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降/Mac(macOS 10.14以降、iOS版もあり)
プラグインの形式Windows:VST2・VST3・AAX/Mac:AU・VST2・VST3・AAX
そのほかiLokのアカウントが必要(USBの鍵は不要)
体験版14日間の体験版あり
OBS(配信)そのまま使えます(VST2の記載あり)

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのディレイプラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点音の質感リズム・広がりなじませやすさ無料OBS(配信)価格(店・確認日)
FabFilterTimeless 3S 4.5テープ+5つの効果16タップ+ピンポンダッキング+フィルター—○¥25,970 [PB・10月26日確認]
SoundtoysEchoBoyS 4.830スタイルリズム編集+ピンポンフィルター+サチュレーション—○¥34,680 [PB・10月26日確認]
MeldaProductionMDelayA 4.0テープ+モダン2タップ+ピンポンフィルター+歪み無料○記載なし
Native InstrumentsREPLIKAA 3.8モダン+ビンテージピンポン+テンポ同期フィルター+サチュレーション無料○記載なし
EventideUltraTapB 3.3クリア64タップTone+Slurm—○¥16,500 [PB・10月26日確認]
Valhalla DSPValhallaDelayS 4.517モード4タップ+ピンポンダッキング等—○$50 [公式・10月26日確認]
ArturiaDelay TAPE-201A 4.0テープ+リバーブ3ヘッド+ピンポンEQ+LFO+サチュレーション—未確認$79 [公式・10月26日確認]
ArturiaDelay MEMORY-BRIGADEB 3.3BBD(アナログ)ピンポン+テンポ同期EQ+エンベロープ+LFO—未確認約$54.92 [公式・10月26日確認]
WavesH-DelayA 3.8アナログ4種+デジタルテンポ同期フィルター+モジュレーション—△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし
SoundtoysPrimalTapB 3.0ビンテージのデジタル2系統+テンポ同期VCOの揺れ—○$99 [公式・10月26日確認]

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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