McDSP「SA-2 Dialog Processor」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

McDSPの「SA-2 Dialog Processor」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

The SA-2 is designed to improve the overall sound of recorded speech. But the SA-2 is not just for dialog. It's equally useful for vocals, and is a great tool for adjusting the timbre of any track

—— McDSP公式サイトより(原文)

目次

SA-2 Dialog Processorはどんな製品?

SA-2 Dialog Processor(ダイアログ・プロセッサー)は、McDSPが出している、録音した話し声の音を整えるためのプラグインです。5つの帯域を持つアクティブEQの仕組みで、映画やドラマのセリフ整音を主な想定に作られています。

公式は、セリフだけでなくボーカルにも同じように使え、どんなトラックの音色調整にも役立つと説明しています。ナレーションや配信、歌の処理にも応用できる設計です。

各バンドは独立したアクティブEQで、入力の大きさに応じて効き方が変わる仕組みです。どのバンドがどれだけ働いているかが、信号リダクション・メーターで見えるのも特徴とされています。

Shift、Range、Monitorなどのコントロールで全体の調整ができ、受賞経験のあるミックスエンジニアによるプリセットも付いています。モノ版とステレオ版があり、HD版とNative版が選べます。

McDSPの説明では、SA-2はアカデミー賞を受賞したリレコーディング・ミキサーのマイク・ミンクラー氏が考えたハードウェアを元にしたダイアログ用プロセッサーで、その元の機材は100本を超える大作映画で使われたとされています。エミー賞を受賞したとも案内されています。

映画、テレビ、ドキュメンタリーなど、せりふを扱う制作が主な対象ですが、公式はボーカル、音色の調整、ディエッシング、複数の周波数帯でのコンプレッションにも使えるとしています。Native版とHD版は別々の製品として販売されています。

5バンドの独立したアクティブEQ

5つの帯域それぞれが独立して動き、入力レベルに応じて効き具合が変わります。話し声の中の気になる帯域だけを自動的に抑えるような使い方が想定されます。

信号リダクション・メーター

どのバンドがどれだけ働いているかを表示します。EQが効いているかどうかを目で確かめながら調整できます。

Shift

5つのバンドの周波数を、元の設定から最大1オクターブ上下に一括で動かします。声の高さや話者に合わせた微調整に使えます。

Range

各バンドのスレッショルドを個別にいじらず、全体の処理量を変えるコントロールです。元の設計より最大50%多く減衰させることもできます。

Monitor

取り除かれている信号だけを聞くための機能で、出力ゲインの下にあります。何を削っているかを確かめる助けになります。

3つのバリスティクス

Gentle、Normal、Assaultの3種類で、アクティブEQのアタックとリリースの速さを切り替えます。

ダブルプレシジョンとゼロレイテンシー

ダブルプレシジョンの内部処理で、遅延はありません。プリセットは受賞経験のあるミックスエンジニアによるもので、モノ版とステレオ版があります。

各バンドのしきい値とオンオフ

5つのバンドにはそれぞれしきい値のつまみと、効きを確認するためのオンオフボタンがあります。しきい値は、そのバンドが反応し始める信号のレベルを決めます。

2つのモードセレクター

モードを選ぶ操作は2つに分かれています。1つはアクティブEQの動作の速さ(バリスティクス)、もう1つは5つのバンドの周波数の配置を決めます。

入出力ゲインとv7での改良

入力と出力のゲインを備えます。v7では、RangeとMonitor、周波数を動かすShiftが新しく加わり、高解像度に対応した画面とプリセットも更新されました。

Apple Siliconに最適化

v7のプラグインは、Apple SiliconとIntelの最新のプロセッサーに最適化されたと案内されています。

仕様

項目内容
バンド数5(アクティブEQ)
フォーマット(Native)AAX Native/AU/VST3
フォーマット(HD)AAX DSP/Native/AU/VST3
チャンネルモノ版・ステレオ版
処理ダブルプレシジョン、ゼロレイテンシー
バリスティクスGentle/Normal/Assault
デモ14日間(公式)
ライセンスv7の購入ごとに1ライセンス2台まで認証
対応OS(Mac)macOS 10.13以降(64bitのみ)。Apple SiliconとIntelで動作
対応OS(Windows)Windows 7/8/10(64bitのみ)
認証iLok2/iLok3、またはiLok Cloud
VST形式v7.0から非対応(VST3は対応)
HD版の対象AAX DSPを使うユーザー向け

入っているもの・動作環境

  • SA-2 Dialog Processor(HD版またはNative版を選択)
  • 受賞経験のあるミックスエンジニアによるプリセット
  • モノ版・ステレオ版
  • 14日間のデモあり
  • Everything Packにも含まれる
  • 対応DAW例:Pro Tools、Logic Pro、Cubase、Nuendo、Ableton Live、LUNA、Reaper、Sonar、Studio One

使い方

  1. McDSPの公式ページからデモまたは製品版を入手し、認証する。
  2. DAWで、話し声のトラックにSA-2をインサートする。
  3. まずプリセットを選び、全体の傾向を確かめる。
  4. Rangeで処理の量を全体的に調整する。
  5. Shiftで、話者の声の高さに合わせてバンド周波数を動かす。
  6. Monitorを押して、取り除かれている音を聞き、削りすぎていないか確認する。
  7. バリスティクス(Gentle/Normal/Assault)を切り替えて聞き比べる。
  8. iLok2またはiLok3のUSBキーを用意するか、無料のiLok License ManagerのアカウントでiLok Cloudを使って認証します。

ナレーションや映像のセリフ

録音した話し声のこもりや耳に刺さる帯域を整える使い方が想定されるかもしれません。

配信・ポッドキャストの声

話者ごとに声質が違う収録で、Shiftを使い分ける使い方ができるかもしれません。

ボーカルの音色調整

公式がボーカルにも使えるとしており、歌の音色を整える用途にも使えるかもしれません。

楽器トラックの音色調整

どのトラックにも使えるとされており、話し声以外の素材で試す価値があるかもしれません。

せりふの整音

話者ごとの声の高さに合わせてバンドの位置を動かせるので、ナレーションやインタビューの整音で試せるかもしれません。

ボーカルのこもりやきつさの調整

公式がボーカル用途も挙げているため、特定の周波数帯だけを自動で抑えたいときに使えるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • ナレーションやセリフの整音をする人かもしれません
  • 配信・ポッドキャストの声を整えたい人に向くかもしれません
  • ボーカルの音色調整の選択肢を増やしたい人
  • McDSPのプラグインをすでに使っている人

使う前に知っておきたい点

  • 公式ページに価格の表示はなく、「Buy HD」「Buy Native」の購入ボタンのみです。
  • HD版(AAX DSP対応)はPro Tools HD系の環境向けの選択肢です。購入前に自分の環境を確認してください。
  • v7の購入には、1ライセンスにつき2台の認証が含まれます。
  • 使うにはiLokでの認証が必要です。1つのライセンスにつき2台まで認証できます。
  • 動作環境に挙げられているOSは古めの版も含まれています。お使いのOSが新しい場合は、購入前にMcDSPの最新の案内を確認してください。
  • VENUE S6Lシステムでは、HD版をVENUE専用のインストーラーで使えるとされています。

価格

価格は、公式ページでご確認ください。

公式ページに価格の表示がありません。

McDSPの製品ページでSA-2 Dialog Processorを見る

出典:mcdsp.com pluginboutique.com(2026-10-27確認)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次