Grace Design「m701」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

Grace Designの「m701」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

The Grace Design m701 is a modular, high-channel count audio interface designed for all types of recording facilities.

—— Grace Design公式サイトより(原文)

目次

m701はどんな製品?

Grace Design m701は、同社が初めて手がけた「完成形のオーディオインターフェース」で、AD/DA変換を中核にした2Uラックマウントのモジュラー型機器です。小さな部屋のパソコン録音から大規模なハイブリッドスタジオまで、必要に応じて構成を組み替えられる設計とされています。

最大の特徴は、8チャンネル単位のADCモジュールとDACモジュールを、本体の8つのカードスロットへ好きな組み合わせで差し込めることです。必要な入出力数だけを用意でき、後からスロットを埋めて増設することもできます。アナログ入出力は最大64ch、デジタル入出力は最大340chまで拡張できると公式に書かれています。

デジタル側は、標準でADAT 8ch、AES3 8ch、S/PDIF 2chを備えます。さらに32ch用のオプションスロットが2つあり、Digilink、Dante、Ravenna/AES67/ST2110、USB2などのモジュールを選べます。ファームウェア1.2.1ではDanteとRavennaが32chから64chに増えました。

操作は本体前面パネルか、内蔵のWebブラウザ画面「GraceNet」で行い、専用ソフトのインストールは要りません。32×8の低遅延キューミキサーも内蔵し、演奏者がスマホやタブレットで自分用のモニターミックスを作れます。価格は構成によって変わるため、公式のコンフィギュレーターか販売店に問い合わせる形です。

8スロットのモジュラー構成

8ch単位のADC/DACモジュールを8つのスロットに自由に差せます。入力だけ多い構成や出力を厚くした構成など、用途に合わせて組めるので、スタジオの成長に合わせて増設したい場面で役立つかもしれません。

豊富なデジタル入出力

標準でADAT 8ch、AES3 8ch、S/PDIF 2chを搭載し、32ch用オプションスロット2つにはDigilink、Dante、Ravenna/AES67/ST2110、USB2を選べます。第3のスロットにはAES3 24chやワードクロック分配などを追加できます。

マイクプリのオプションモジュール

Grace Design製の4chマイクプリアンプモジュールを、どのスロットにも取り付けられます。ADCと並べて使えば、マイク録音用の入口までを1台にまとめられます。

ブラウザで操作するGraceNet

前面パネルと内蔵のWeb画面の両方で、メーター表示から設定、マトリクスルーティングまで扱えます。同社のm108マイクプリの制御も統合されています。ソフトのインストールや更新が不要な点が特徴です。

32×8キューミキサー

低遅延のキューミキサーを内蔵し、キュー用の出力に演奏者ごとのミックスを作れます。GraceNet経由で演奏者自身がスマホやタブレットから調整できるため、トラッキング現場で役立つかもしれません。

低遅延の変換

公式のレイテンシー表では、ADCからデジタル出力まで48kHzで0.5ms、192kHzで0.12msです。ミニマムフェーズフィルター使用時はさらに短くなります。

冗長電源と長期保証

2Uの筐体に二重の冗長電源と静音ファンを備え、5年間の譲渡可能な保証が付きます。長時間稼働する施設での信頼性を意識した設計です。

仕様

項目内容
筐体2Uラックマウント
アナログ入出力最大64ch(8ch ADC/DACモジュール、8スロット)
デジタル入出力最大340ch
標準デジタルI/OADAT 8ch、AES3 8ch、S/PDIF 2ch
オプションモジュールDigilink 32×32、Dante 64×64、Ravenna/AES67/ST2110 64×64、USB2 32×32、AES3 24ch、4chマイクプリ
キューミキサー32×8
レイテンシー(ADC→デジタル出力)0.5ms(48kHz)/0.25ms(96kHz)/0.12ms(192kHz)
レイテンシー(デジタル入力→DAC)0.8ms(48kHz)/0.4ms(96kHz)/0.2ms(192kHz)
電源二重の冗長電源
保証5年(譲渡可能)

入っているもの・動作環境

  • 本体(2U)。ADC/DAC/マイクプリの各モジュールは構成に応じて選択
  • 標準搭載の入出力:ADAT 8ch、AES3 8ch、S/PDIF 2ch
  • 内蔵ソフト:GraceNet(ブラウザで操作、インストール不要)
  • 対応形式:Digilink、Dante、Ravenna/AES67/ST2110、USB2(USB2は公式ページで「upcoming」と記載)

使い方

  1. 公式のm701システムコンフィギュレーターで、必要なADC/DAC/マイクプリ/デジタルオプションのモジュールを選びます。
  2. 構成に合わせて購入し、ラックに2U分のスペースを確保して設置します。
  3. 電源を接続し、デジタル機器はADAT、AES3、S/PDIFなどで、DAW側はDanteやDigilinkなど選んだ形式で接続します。
  4. アナログ機器やマイクは、入力・出力用のカードに接続します。
  5. 本体をネットワークにつなぎ、ブラウザからGraceNetを開きます。
  6. ルーティングマトリクスで入力と出力を割り当て、メーターで信号を確認します。
  7. 必要に応じて32×8キューミキサーで演奏者用のモニターミックスを作ります。
  8. ワークフロー(設定一式)を保存しておき、次回のセッションで呼び出します。

小規模スタジオの入出力強化

まず8chだけで始め、あとからモジュールを足していく使い方が考えられます。宅録から機材が増えていく環境でも、変換部分を買い替えずに広げられるかもしれません。

バンド一発録りのキューミックス

演奏者ごとに自分用のモニターミックスを作る場面で、内蔵のキューミキサーとGraceNetが役立つかもしれません。スマホやタブレットから調整できます。

Danteなどネットワーク環境のスタジオ

Danteを使う設備に、高品位な変換部を持つ入出力ボックスとして組み込む使い方もありそうです。

ライブのステージボックス

公式のニュースでは、m701を32chのマイクプリのステージボックスとして使う現場が増えているとされています。入力名を付けられる機能も、そうした場面で便利かもしれません。

こんな人におすすめ

  • 多チャンネルのトラッキングを行うスタジオ運営者
  • 入出力を段階的に増やしたい中〜大規模の制作環境
  • Danteなどのネットワークオーディオを使う現場
  • ラックに組み込める据え置き型の変換部を探す人

使う前に知っておきたい点

  • 価格は構成で変わり、公式は販売店への問い合わせまたはコンフィギュレーターでの確認を案内しています。
  • USB2モジュールは公式ページで「upcoming」と書かれています。
  • 単体の小型インターフェースではなく2Uのラック機器で、個人の机上用途には大きめです。
  • Dante/Ravenna/Digilinkなどは別売りのオプションモジュールです。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

Grace Design m108

m701はADC/DACとデジタルI/Oを組み替えられる2Uの入出力システムで、m108は同社の8chマイクプリアンプ(ADC付き)です。m701のGraceNetからm108を制御できると公式に書かれています。

価格

価格は、公式ページでご確認ください。

価格は構成(モジュールの組み合わせ)によって変わり、公式は販売店への問い合わせまたはコンフィギュレーターで確認するよう案内しています。

Grace Designの製品ページでm701を見る

出典:gracedesign.com(2026-10-27確認)

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