FLUX::「BitterSweet Pro」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

FLUX::の「BitterSweet Pro」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Frequency dependent transient designer, process only a certain part of the frequency spectrum, acting like a dynamic eq driven by Transients and/or Sustain.

—— FLUX::公式サイトより(原文)

目次

BitterSweet Proはどんな製品?

BitterSweet Pro(現行は v3)は、フランスの FLUX:: が出しているトランジェント・デザイナーです。トランジェントは音の立ち上がりの部分、サステインは立ち上がりのあとに続く響きの部分で、この二つの量を増やしたり減らしたりして音の存在感を調整する道具です。同社の無料プラグイン BitterSweet を発展させた製品です。

最大の特徴は、特定の周波数帯だけを処理できる点です。公式は「ダイナミック EQ をトランジェントやサステインで動かすような使い方ができる」と説明しています。周波数範囲を絞ると、ハイシェルフ型、ローシェルフ型、ピーク型のダイナミック EQ のように振る舞います。

ステレオ素材では、内蔵の M/S エンコーダーで、中央(Mid)だけ、または左右の広がり(Side)だけを処理できます。ダイナミック・ゲインの幅は Sweet 側 -100% から Bitter 側 +100% までで、スタティック・ゲインや出力ゲインは ±24 dB です。出力の手前にはソフトクリッパーも付いています。

A/B の二つのプリセットスロットと、その間を滑らかにつなぐモーフィングスライダーを備え、ホストのオートメーションにも出せます。最大 16 チャンネルの入出力に対応し、Open Sound Control(OSC)にも対応しています。

周波数帯を絞れるトランジェント処理

処理する帯域を 20 Hz〜20 kHz の中で決められます。低域の下限を上げるとハイシェルフ型、上限を下げるとローシェルフ型、両方を決めるとピーク型の動きになります。スネアの高域のアタックだけ強めるといった使い方ができるかもしれません。

Sweet と Bitter のダイナミック・ゲイン

トランジェントやサステインを -100%(Sweet)から +100%(Bitter)の範囲で動かせます。同時にも別々にもブーストとカットができます。

検出用サイドチェインのフィルター

検出する信号にローカット、ハイカット、バンドパスをかけられ、フィルター後の信号を単独で試聴できます。何に反応させるかを耳で確かめながら決められます。

M/S 処理

Main、Center、Stereo の三つのモードがあり、Center は中央だけ、Stereo は左右の広がり成分だけを処理します。公式はキックやスネアには Center、パンされたリズム楽器には Stereo が向くと説明しています。

Geek パネルで細かく調整

アタック、ホールド、リリースの追加パラメーターを出せます。エンベロープの形を詳しく詰めたいときの入口です。

A/B スロットとモーフィング

二つの設定を同時に持ち、スライダーでその間をなめらかに行き来できます。モーフの動きはオートメーションに記録できます。

ソフトクリッパーと OSC

処理の最終段のソフトクリッパーがピークの角を丸めます。OSC に対応するので、タブレットなどからの操作も組めます。

仕様

項目内容
対応OSWindows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 以降(Apple Silicon 対応)
ライセンスiLok.com のアカウントが必要(iLok USB キーは不要)
グラフィックWindows は OpenGL 2.0 に対応したグラフィックカードが必要
種類トランジェント・デザイナー(周波数追従型)
チャンネル数最大 16 入出力
周波数範囲20 Hz〜20 kHz
ダイナミック・ゲイン-100%(Sweet)〜+100%(Bitter)
スタティック・ゲイン/出力ゲイン±24 dB
スピードFast/Medium/Slow
周波数オーダー6/12/18/24 dB/oct

入っているもの・動作環境

  • 対応OS: Windows 10/11(64bit)、macOS 10.14.6 以降
  • ライセンス認証に iLok.com アカウントが必要
  • A/B プリセットスロットとモーフィング、プリセットマネージャー(Factory/User/Global)
  • 最新の 64bit v3 フレームワーク

使い方

  1. FLUX:: の公式サイトで 30 日間の体験版を申し込み、インストールして iLok で認証します。
  2. DAW で処理したいトラックに BitterSweet Pro を挿します。
  3. まず Frequency Range を全帯域のまま、ダイナミック・ゲインを動かして変化を聴きます。
  4. Speed(Fast/Medium/Slow)で自然な立ち上がりに合わせます。
  5. 帯域を絞ってみて、狙った周波数だけが変わるか確認します。検出フィルターの試聴ボタンも使います。
  6. ステレオ素材では M/S のモードを切り替え、中央または広がり成分だけに効かせてみます。
  7. 必要に応じて Geek パネルでアタック・ホールド・リリースを詰めます。
  8. A/B スロットに二つの設定を入れ、比べたりモーフィングしたりします。

ドラムのアタックと余韻を整える

スネアやキックのアタックを強めたり、余韻を短くしたりする用途を試せるかもしれません。帯域を絞れば、高域のアタックだけを動かす使い方もできます。

ギターやピアノの響きの調整

サステインを減らして混み合う響きを抑える、増やして余韻を伸ばす、といった調整が試せるかもしれません。

ステレオ素材の中央だけを処理

M/S の Center モードで、中央のボーカルやキックのアタックに絞った処理を試せるかもしれません。

バスやマスターでの軽い調整

ミックス全体の勢いを少し変えたいときに、ダイナミック・ゲインを控えめに使う方法が考えられます。

こんな人におすすめ

  • トランジェントを帯域ごとに調整したい人
  • ダイナミック EQ のような動きをトランジェントで試したい人
  • 中央と左右を別々に処理したい人
  • A/B の比較やモーフィングで素早く設定を詰めたい人

使う前に知っておきたい点

  • ライセンス認証に iLok.com のアカウントが必要です(iLok USB キーは不要)。
  • USB接続のディスプレイは非対応です。Windows では OpenGL 2.0 対応のグラフィックカードとドライバーが必要です。
  • 30日間の無料体験が公式ショップで案内されています。
  • 学生・教員・学校向けに定価の 50% の割引があります。
  • 公式ショップにはサブスクもあり、All Plugins Pack は月額 14.95 ドル、Complete Pack は月額 79.95 ドルです。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

BitterSweet(FLUX::、無料版)

無料版 BitterSweet は公式サイトでフリーウェアとして案内されています。BitterSweet Pro は周波数範囲の指定、M/S 処理、Geek パネル、A/B スロットなどを備える製品版で、価格は 99 ドルです。

価格

$99(FLUX::公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

サブスクでは All Plugins Pack(月額14.95ドル)や Complete Pack(月額79.95ドル)の中でも使えます。

FLUX::の製品ページでBitterSweet Proを見る

出典:flux.audio shop.flux.audio minet.jp(2026-10-27確認)

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