Austrian Audio「StereoCreator」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

Austrian Audioの「StereoCreator」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Record the performance. Decide on the stereo image later.

—— Austrian Audio公式サイトより(原文)

目次

StereoCreatorはどんな製品?

StereoCreatorは、Austrian Audioが無料で配布しているステレオイメージ編集用のプラグインです。同社のコンデンサーマイクOC818の前面・背面の振動板の信号を別々に録音しておき、録音が終わったあとでステレオの方式や広がりを決められるように作られています。

ふつうステレオ収録では、XY、M/S、Blumleinのどれにするか、マイクの角度や間隔をどうするかを演奏の前に決めなければなりません。このプラグインを使うと、同じ演奏を元にしてXY・M/S・Blumleinを切り替えて聴き比べることが、公式の説明では可能とされています。

OC818を1本使うDual Mode(疑似ステレオ・疑似M/S)と、OC818を2本使うQuad Mode(本物のM/S・ステレオ・Blumlein)の2つの使い方があります。幅、角度、ポーラーパターンなどのパラメーターはすべてオートメーションに対応し、曲の進行に合わせてステレオ像を動かすこともできます。

対象機材はOC818と、同社のOC-S10です。公式サイトからWindows版・macOS版を無料でダウンロードでき、AAX・AU・VST3の各形式で使えます。マイク本体は別に必要で、このプラグインだけでは普通のステレオ音源の幅を変えるツールにはなりません。

収録後に方式を選べる

前面と背面の振動板の信号を別々に録っておくことで、XY・M/S・Blumleinの切り替えを録音後に行えます。同じ演奏で方式を比べたいときに便利かもしれません。

Dual Mode(OC818を1本)

OC818を1本、音源に対して90度回して置き、疑似M/Sか疑似ステレオにできます。疑似M/Sではミッドが固定のオムニ、サイドが8の字で、Mid GainとSide Gainで音量を調整します。

Quad Mode(OC818を2本)

2本のOC818を90度の角度で重ねて4チャンネルで録音すると、本物のM/S、ステレオ(XY)、Blumleinが選べます。4入力のトラックに挿すと、自動で4チャンネル版の画面になります。

角度とパターンの調整

True-stereoではマイクの開き角を30度から150度の間で変えられ、パターンスライダーで指向性も調整できます。開き角が狭いほどモノに近く、広いほど広がります。

Blumleinの回転

Blumleinモードでは、ステレオ像全体をプラスマイナス30度回転できます。Blumleinは設置のずれに敏感なので、録音後に向きを合わせられるのは助けになるかもしれません。

音量の補正

Compensation Gainは、方式やパラメーターを変えても出力レベルをそろえる機能です。Calculateを押すと3秒間解析して補正値を自動で入れるため、方式の比較がしやすくなります。

オートメーション対応

すべてのパラメーターをオートメーションに書けるので、曲の展開に合わせて広がりを変えるといった使い方もできます。

仕様

項目内容
価格無料
対応OSmacOS 10.14以降、Windows 11 64bit以降
プラグイン形式AAX、AU、VST3
動作確認DAWPro Tools、Cubase、Logic、Reaper
対象マイクAustrian Audio OC818(およびOC-S10)
モードDual Mode(疑似M/S・疑似ステレオ)、Quad Mode(本物のM/S・ステレオ・Blumlein)
開き角30度〜150度(True-stereo)
Blumlein回転±30度

入っているもの・動作環境

  • プラグイン本体(Windows版・macOS版を公式サイトから無料ダウンロード、約8MB)
  • 取扱説明書(PDF)
  • 形式:AAX、AU、VST3
  • 必要な別売品:OC818またはOC-S10、OCC8ミニXLRケーブル(背面振動板の出力用)

使い方

  1. 公式サイトからWindows版またはmacOS版のStereoCreatorをダウンロードしてインストールする。
  2. Dual Modeなら、OC818を1本、音源に対して90度回し、ロゴが左を向くように置く。
  3. 前面振動板の信号(XLR出力)をオーディオインターフェースの入力1へつなぐ。
  4. 背面振動板の信号(OCC8ミニXLRケーブル)を入力2へつなぐ。
  5. DAWで入力1・2をステレオトラックにまとめ、StereoCreatorをインサートする。
  6. Quad Modeなら2本のOC818を90度の角度で置き、入力1〜4を4チャンネルのトラックにつないでインサートする。
  7. Setupで方式を選び、Pattern・Angle・Rotationなどを調整する。
  8. 方式を切り替えて比べるときは、Compensation GainのCalculateで音量をそろえる。

アコースティック楽器の録音

ピアノ、ギター、弦楽器などをステレオで録るとき、幅や部屋の響きの量を録音後に調整できるかもしれません。

アンビエンス・環境音

環境音やライブ会場の空気感を録るとき、XYとM/Sを聴き比べて合うほうを選べるかもしれません。

ポスプロ・フィールド録音

現場でマイクの組み方を決めきれないときも、素材を持ち帰って方式を選べるのは助けになるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • OC818またはOC-S10を持っていて、ステレオ収録の方式に迷う人
  • 録音後にステレオの幅や角度を調整したい人
  • XY・M/S・Blumleinを同じ演奏で聴き比べてみたい人

使う前に知っておきたい点

  • 対象はOC818とOC-S10の2系統出力を録音した素材です。普通のステレオファイルには使えません。
  • Dual Modeは疑似ステレオ・疑似M/Sで、2本使うQuad Modeとは別の方式です。
  • 対応OSはmacOS 10.14以降、Windows 11 64bit以降です。
  • 疑似ステレオで極端に広げると、位相が不自然になることがあると説明書にあります。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

PolarDesigner(Austrian Audio)

StereoCreatorは録音後にXY・M/S・Blumleinなどステレオの方式と広がりを決めるプラグインで、最大2本のOC818(4チャンネル)に対応します。PolarDesignerはOC818の指向性を最大5つの周波数帯域ごとに設計するプラグインで、1本のマイクの出力を使います。

価格

無料で使えます(Austrian Audio公式サイト、2026-10-27確認)。

無料でダウンロードできます(OC818などのマイクは別売)。

Austrian Audioの製品ページでStereoCreatorを見る

出典:austrian.audio(2026-10-27確認)

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