歌ってみた・宅録用パソコンのスペックの目安|DAWの公式の動作環境から考える

歌ってみた・宅録用パソコンのスペックの目安|DAWの公式の動作環境から考える

歌ってみたや宅録を始めるとき、「どれくらいのパソコンが必要?」と迷う人は多いはずです。そこで、主なDAW(録音・作曲・ミックスをするソフト)が公式サイトで公開している動作環境を、CPU・メモリ・ストレージに注目して比べました。動作環境は、ソフトの更新で変わります。この記事の内容は2026年10月17日に各公式ページで確認したものです。購入前に、必ず最新の公式ページも見てください。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

目次

結論:まず「メモリ8GB」を最低ラインに、余裕は自分で見込む

  • 今回確認できたDAWのうち、Cubase 15、Ableton Live 12、Fender Studio Pro 8は、メモリ(RAM)の最小が8GBと書かれています。FL Studioは最小が4GBで、推奨は8〜16GBです。
  • ストレージ(保存容量)は、ソフト本体だけなら小さく、付属の音源やサウンドを全部入れると大きくなります。Cubase 15は全部入れて84GB、Ableton Live 12は最大76GBの追加サウンドが挙げられています。
  • CPUは、Cubase 15がコア(処理を担当する部分)4つ以上と書いています。そのほかは、Intel Core i3やi5以上といった目安です。
  • 公式の数字は「動かせる最低ライン」です。歌ってみたでプラグインをたくさん使うときの目安までは、各社とも書いていません。

DAWの公式の動作環境を比べる

表は、各社の公式ページに書かれている内容をそのまま整理したものです。「書かれていない」項目は空欄ではなく「記載なし」としています。

DAW対応OSCPUメモリ(RAM)ストレージ
Cubase 15(Pro/Artist/Elements/AI/LEで共通)Windows 10 22H2以上・Windows 11 24H2以上、macOS 14/15/26Windows:Intel Core i5(第8世代)、AMD Ryzen 3000シリーズ、またはWindows on Arm。Mac:Intel Core i5(2018年後半以降)またはApple silicon。コア数は4以上最小 8GB本体のみ 1.5GB、すべて入れると 84GB
Ableton Live 12Windows 10(22H2)・Windows 11(22H2以上)、macOS 11 Big Sur以上Windows:第5世代Intel Core i5またはAMD Ryzen(AVX2対応)。Mac:Intel Core i5またはApple silicon8GB基本インストールにWindowsは約5.7GB(8GBの空きを推奨)、Macは約8GB。サウンドコンテンツは最大76GB
Logic Pro(Mac)macOS 15.4以降Apple siliconのMacが必要記載なし最小インストール 6GB、サウンドライブラリ全体で 44GB以上(Mac App Store)
Fender Studio Pro 8Windows 10 22H2(64ビット)・Windows 11 22H2以上、macOS 13.5以上、Ubuntu 24.04以降Mac:Intel Core i3またはApple M1以上。Windows:Intel Core i3/AMD A10/Snapdragon X以上最小 8GB40GBのハードドライブ空き容量
FL StudioWindows 10・11、macOS 10.15以降Windows:SSE2対応の2GHzプロセッサ(推奨は4コア)。Mac:Apple siliconまたはIntel。ARM版Windowsは未対応と書かれています最小 4GB(推奨 8〜16GB)4GBの空き容量(推奨はSSD)
REAPERWindows XPから11、macOS 10.5から26、Linux記載なし記載なし記載なし

表の注意点をいくつか補足します。

  • Logic Proは、Mac専用です。必要なmacOSとApple siliconの条件はAppleの案内、ストレージの数字はMac App Storeのページに書かれています。
  • Fender Studio Pro 8は、Windows 10 22H2とmacOS 13への対応を2026年12月31日で終了すると公式ページに書かれています。
  • FL Studioは、公式のダウンロードページに最小と「推奨」が両方書かれていて、推奨は「4コアCPU、メモリ8〜16GB、SSD」です。ほかのDAWは、最小だけの記載です。
  • REAPERは、公式ページに対応OSの範囲は書かれていますが、CPU・メモリ・ストレージの数字は載っていません。トップページには、動作が効率的で起動が速いことが特長として紹介されています。表では「記載なし」としています。
  • Bitwig Studioなど、公式ページで数字を確認できたものだけを表に入れています。DAWの選び方そのものは「DAWの選び方」を見てください。

出典:Steinberg、Ableton、Apple、Fender、Image-Line、Cockos 各公式ページ(2026年10月17日確認)

歌ってみた用途で見るべき点

1. メモリ(RAM):8GBが公式の最小ライン

メモリは、パソコンが同時に作業を覚えておく場所です。足りないと動きが重くなります。今回の表では、Cubase 15・Ableton Live 12・Fender Studio Pro 8が8GBを最小としています。FL Studioは4GBが最小ですが、推奨は8〜16GBです。歌ってみたでは、伴奏、ボーカル、コーラス、プラグインを重ねて使うので、最小ちょうどより余裕があるほうが、安心して作業できそうです。

2. CPU:古すぎないこと、コア数

CPUは、パソコンの頭脳です。Cubase 15は、Intel Core i5(第8世代)やAMD Ryzen 3000シリーズ以上、コア数4以上と書いています。Ableton Live 12はWindowsで第5世代のIntel Core i5またはAMD Ryzen(AVX2対応)です。中古や古い機種を選ぶときは、CPUの世代が公式の条件に合うかを確認してください。Macは、Cubase 15もLive 12も「Apple silicon」に対応していて、Logic ProはApple siliconが必須です。

3. ストレージ:空き容量と、SSDかどうか

ストレージは、ソフトや録音データを保存する場所です。DAW本体は小さくても、付属の音源やサウンドを入れると大きくなります。Cubase 15は本体のみなら1.5GB、すべて入れると84GBです。Logic Proは最小6GB、サウンドライブラリ全体で44GB以上です。さらに、ボーカルの録音データやプラグインも増えていくので、余裕を持った容量を選ぶと安心です。FL Studioは、推奨の構成にSSDを挙げています。

4. OSとの相性:パソコンを買う前に確認

DAWは対応するOSのバージョンが決まっています。たとえばCubase 15はWindows 10 22H2以上・Windows 11 24H2以上、macOS 14以降です。Logic ProはmacOS 15.4以降です。新しいパソコンはまず問題ありませんが、古いパソコンを使い続けるときは、OSのバージョンを確認してください。

5. 画面の大きさ

見落としやすいのが画面の解像度です。Cubase 15は1440×900、Live 12はWindowsで1366×768、Macで1280×800、Fender Studio Proは1280×768を最小として書いています。小さなノートパソコンでは、画面が狭く感じるかもしれません。

6. オーディオインターフェースとの相性

録音にはオーディオインターフェースも使います。Cubase 15とLive 12は、公式ページで「ASIO対応のオーディオ機器」を推奨しています。録音の遅れ(レイテンシー)に関する解説は「録音時の遅れ(レイテンシー)の対策」で書いています。

注意点:公式の数字は「最小」であって「快適」とは限らない

  • 各社の数字は、DAWが動くための条件です。プラグインをたくさん重ねたときに、どれだけ必要かは、公式の動作環境には載っていません。
  • FL Studioのように「推奨」を書いているところは、それを目安にすると考えやすいです。
  • 使いたいプラグインにも、それぞれ動作環境があります。DAWとプラグインの両方の公式ページを確認してください。
  • DAWのバージョンが新しくなると、動作環境も変わります。購入前に最新の公式ページを見てください。

選ぶときの手順

  1. 使いたいDAWを決める(候補は「DAWの選び方」や「無料で使えるDAW」を参考に)。
  2. そのDAWの公式の動作環境ページで、OS・CPU・メモリ・ストレージを確認する。
  3. 手持ちのパソコンと比べる。足りない項目だけ、買い替えか増設を考える。
  4. メモリは最小ちょうどを避け、余裕のある容量を選ぶ。
  5. パソコン以外の機材は「DTMを始めるのに必要なもの」で確認する。

よくある質問

Q. 歌ってみた用なら、メモリ8GBでも足りますか?

公式の最小は8GBのDAWが多く、動かすことはできます。ただし、使うプラグインの数や同時に開くソフトで変わるため、メーカーの動作環境は快適さの数字までは示していません。余裕が欲しいときは、FL Studioのように推奨として8〜16GBを挙げているメーカーもあるので、参考にしてください。

Q. WindowsとMacのどちらがいい?

多くのDAWはどちらにも対応しています。Logic ProだけはMac専用です。Windowsで使えるDAWとMacで使えるDAWの違いは「DAWの選び方」にまとめています。

Q. ノートパソコンでも大丈夫?

今回確認した公式ページは、動作環境をデスクトップとノートに分けて書いていません。CPU、メモリ、ストレージ、画面の解像度が条件に合っているかを、機種ごとに確かめてください。

Q. CPUの「コア」って何ですか?

CPUの中で処理を担当する部分の数です。Cubase 15は、4つ以上と公式ページに書いています。

Q. ストレージは何GBあれば足りますか?

DAWごとに違います。表のとおり、本体だけなら数GBでも、付属サウンドを全部入れると40〜80GBほどが必要になるものがあります。録音データやプラグインの分も、別に見込んでください。

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