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Newfangled Audioの「EQuivocate」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
Perfect for mixing and mastering, EQuivocate's auditory filters and match EQ functionality make it incredibly powerful, simple to use, and natural sounding.
—— Newfangled Audio公式サイトより(原文)
EQuivocateはどんな製品?
EQuivocateは、Newfangled Audioが出しているEQ(イコライザー)のプラグインです。人間の耳の聞こえ方を手本にしたフィルターを使い、ミックスやマスタリングで音色を整える用途を想定して作られています。
26本の帯域(バンド)は、耳の内側で音を聞き分ける単位である「臨界帯域」に合わせて、メル尺度という聴感に近い目盛りの上に並べられています。公式の説明では、帯域をこれ以上増やしても耳は平均して聞いてしまうため意味が薄い、という考え方が示されています。
フィルターはリニアフェーズのFIR(有限インパルス応答)型で、プリエコー(音の立ち上がり前に出る余計な響き)を抑える設計とされています。画面に見えているカーブと耳に届く結果が一致しやすいことが、一般的な位相が変化するEQとの違いとして説明されています。
もう一つの柱がマッチEQです。サイドチェイン側に入れた音の音色に、いま処理している音を近づけたり、組み合わせたときに分離しやすい方向へ寄せたりできます。リファレンス曲に最終マスターの音色を合わせる使い方も、公式で紹介されています。
26本の聴感ベースのフィルター
メル尺度上に並ぶ26本の三角形のフィルターで構成されます。耳の臨界帯域に近い分け方なので、複数のバンドを動かしても自然な仕上がりを目指せる設計です。帯域の周波数や本数は変更でき、不要な帯域は取り除けます。
リニアフェーズFIR方式
FIRフィルターは、すべてのバンドをフラットにしたときも全体がフラットで、隣のバンドへ影響が広がりにくいと公式は説明しています。プリエコーを抑える形状で、ミックスやマスターでの細かな調整に向きます。
マッチEQ
サイドチェインに入れた音の音色に、処理中の音を合わせられます。2つのトラックを同じ空間の音に近づけたり、補い合う方向に調整したり、マスターを参照曲に寄せたりする用途が紹介されています。
描画カーブとレベル補正
ゲインのスライダー欄をマウスでなぞると、EQカーブを描くように設定できます。描いたあとはDraw Curveを切って細かく調整します。出力のAutoボタンでEQによる音量変化を自動で補正できます。
バンドごとのソロ
1つまたは複数のバンドの出力をソロにして聞けます。気になる帯域を探すときに役立つ機能として説明されています。
プリセットとA/B比較
リチャード・デヴァインらによるアーティストプリセットが入っています。Compareボタンで2つの設定を切り替えて聞き比べられます。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | EQ(26バンドのリニアフェーズ聴感フィルター、マッチEQ付き) |
| プラグイン形式 | AAX/VST2/VST3(Windows)、AAX/AU/VST2/VST3(Mac) |
| 対応OS | Windows 8以降(64bit、Windows 11対応)、macOS 10.9以降(Intel/Apple Silicon、64bit) |
| ライセンス認証 | 無料のiLokアカウント/Managerが必要(iLokドングルは不要) |
| 体験版 | 14日間(公式の表示) |
入っているもの・動作環境
- EQuivocate本体(永続ライセンス)
- 公式サイトでは67個のプロ向けプリセットが付くと案内
- アーティストプリセット(Richard Devine、Jeremy Lubsey、Alex Saltz、Sebastian Arocha Morton、Richard X、John McCaig)
- 対応形式:AAX/AU/VST2/VST3、64bitのみ
使い方
- Newfangled Audioの公式サイトからインストーラーをダウンロードして導入します。
- 無料のiLokアカウントを作り、iLok Managerでライセンスを有効にします。
- DAWで対象トラックまたはバスにEQuivocateを挿します。
- まずプリセットを読み込み、音の変化を確かめます。
- 気になる帯域は、バンドのソロで聞き分けてからゲインを動かします。
- マッチEQを使うときは、基準にしたいトラックの音をサイドチェインに送ります。
- Autoボタンで音量差を補正し、Compareボタンで元の設定と聞き比べます。
ミックスで音を馴染ませる
楽器やボーカルを、近い帯域を持つ別のトラックと見比べながら調整する場面で使えるかもしれません。マッチEQを併用すると、トラック同士の音色の差を詰める手がかりになるかもしれません。
マスターの音色合わせ
リファレンス曲をサイドチェインに入れ、仕上げ前のマスターの音色の傾向を比べる使い方ができるかもしれません。細かい帯域のソロで違いのある場所を探せます。
録音素材の補正
宅録した声やアコースティック楽器の、気になる帯域をバンドごとのソロで探して整える場面に向くかもしれません。
こんな人におすすめ
- EQの効き方を、耳の聞こえ方に近い単位で考えたい方
- 参照曲に音色を近づける作業を試したい方
- グラフィックEQ風の操作で素早く調整したい方
使う前に知っておきたい点
- ライセンス認証に無料のiLokアカウントが必要です(ドングルは不要)。
- リニアフェーズ方式の一般的な性質として、設定によっては処理の遅れ(レイテンシー)が出る場合があります。トラッキング中より、ミックス・マスタリングでの利用が想定されています。
- 公式サイトではマスタリング向けバンドル(Elevate Mastering Bundle)も案内されています。
似た製品との違い
どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。
Newfangled Audio Punctuate / Elevate Mastering Bundle
EQuivocateは単体で販売され、公式サイトではElevate Mastering Bundle(Elevate Mastering Limiter、Saturate、EQuivocate、Punctuateを含む)が別に案内されています。単体は99ドル、バンドルは199ドルと公式に表示されています。
価格
$99(Newfangled Audio公式サイト、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。
Newfangled Audioの製品ページでEQuivocateを見る
同じ種類の製品を探すときは
同じ種類の紹介記事です。
- McDSP SPC2000 Serial/Parallel Compressor Native v7
- Wave Arts Convology XT
- McDSP Channel G HD v7
- McDSP 6050 Ultimate Channel Strip Native v7
- TBProAudio dpMeter5
- iZotope Cascadia
掲載している製品の一覧は 製品データベース:エフェクト にあります。
出典:newfangledaudio.com pluginboutique.com(2026-10-27確認)

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