Spectrasonicsのシンセ「Omnisphere 3」は、18のライブラリに数千の音色を収めた大型のシンセです。音色を自動で解析して効く「アダプティブ・グローバル・コントロール」と、ボタン1つで音色の変化版を作る「パッチ・ミューテーション」があります。ウェーブテーブル(形の違う波形を切り替えて音を作る方式)やグラニュラー、自分の音声の取り込みにも対応しています。
シンセ(シンセサイザー)は、電子的に音を作る楽器です。曲のメロディーや伴奏、効果音などに使います。
この記事では、シンセ13製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

画像:Spectrasonics公式のプレス用画像より
結論
Omnisphere 3は、シンセ13製品の中でランクSです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Sはいちばん上にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると5.0点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
得意なこと
- すぐ使える音色(5点):最初から入っている音色が多く、選ぶだけですぐ使えます。
- 音作りの幅(5点):いろいろな方式で音を作れて、幅広い音色に対応します。
- 音作りの助け(5点):詳しくなくても、簡単な操作で音を変えられます。
こんな方にオススメ:大量の音色から、曲に合う音をすぐ見つけたい人。
Omnisphere 3の主な特徴
18のライブラリに数千の音色
Omnisphere 3には、Spectrasonicsの音作りチームが作った18のライブラリに、数千の音色が入っています。使い方の種類ごとに整理されていて、目的の音を探しやすくなっています。メーカーによると、音色が増えても新しい圧縮の技術で、必要な保存容量はOmnisphere 2と変わりません。
音色を解析して効くAdaptive Global Controls
Tone・Ambience・Filter・Envelope・Vibrato・Unisonの大きなつまみで、音色全体の明るさや響き、音の立ち上がりなどをまとめて変えられます。これらのつまみは選んだ音色を自動で解析して効くため、どの音色でも音楽的に変わるとメーカーは説明しています。シンセの仕組みを知らなくても、プリセットを曲に合わせて手早く調整できます。
ボタン1つで変化版を作るPatch Mutations
Patch Mutationsは、今の音色から、控えめなものから大きく変わるものまで、変化版をボタン1つで作る機能です。作った変化版は自動で保存され、あとから戻って聞き比べられます。気に入った音色の「少し違う版」がほしいときに、一から作り直さずに済みます。
いろいろな音の作り方を1台で
シンセの波形は638種類あり、どれもウェーブテーブルとして動かせます。ほかに、楽器や物音を録音した独自の音源、グラニュラー、FM、新しいQuadzone、自分の音声ファイルの取り込みも使えます。1つの音色に最大20個のオシレーターを重ねられます。
公式動画:SpectrasonicsVIDEO公式YouTubeチャンネル「Introducing Omnisphere 3」(英語) YouTubeで見る
こんな場面で役立ちます
- 曲の雰囲気に合うパッドや効果音を、数千の音色から探す
- 気に入ったプリセットを、ToneやAmbienceのつまみで曲に合わせて調整する
- Patch Mutationsで、同じ音色の変化版を作ってサビ用に使い分ける
項目ごとの評価
すぐ使える音色:5点/5点
最初から入っている音色(プリセット)の数を見ています。
18のライブラリに数千の音色を収めています。
音作りの幅:5点/5点
音の作り方(音源方式)の種類がいくつ使えるかを見ています。
シンセの波形・ウェーブテーブル・サンプルの音源・グラニュラー・FMのほか、Quadzoneや自分の音声の取り込みが使えます。
音作りの助け:5点/5点
詳しくなくても音を変えられる機能(大きなつまみ・ランダムなど)があるかを見ています。
ボタン1つで音色の変化版を作るパッチ・ミューテーションと、音色を解析して効くグローバル・コントロール(Tone・Ambienceなど)があります。
点数の付け方(シンセ)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| すぐ使える音色 | 公式ページに書かれたプリセット(音色)の数 | 数千以上 | 700以上 | 400以上 | 400未満、または数の記載なし | — |
| 音作りの幅 | 使える音源方式(音の作り方)の種類 | 5種類以上 | 3〜4種類 | 1〜2種類で、配線やモジュレーションの自由度が高い | アナログ型など1方式 | — |
| 音作りの助け | 詳しくなくても音を変えられる機能 | 音色を自動で変化させる機能と、まとめて調整するつまみの両方 | 片方と、別の補助機能 | どちらか一方、または簡単操作の画面 | 公式ページに記載なし | — |
自作曲や歌ってみたのオケに合う音を、宅録ですばやく用意するという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「すぐ使える音色」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報で、プリセットの数は公式ページに書かれている数です(書かれていない製品は低めの点になります)。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。
Omnisphere 3の画面・イメージ

画像:Spectrasonics公式のプレス用画像より

画像:Spectrasonics公式のプレス用画像より
専門誌の評価(参考・点数には含めていません)
海外の音楽制作誌のレビューで挙げられていた主な点を、編集部が要約しました。
Sound On Sound(2026年3月)
- 音が良く使いやすい、機能がとても豊富なソフトシンセと評価
- 18のテーマ別ライブラリで、音色に困ることはないと評価
- 短所は、2万6千の新しい音色を全部試すには時間がかかりすぎることとしている
出典:Sound On Soundのレビュー(英語)
Omnisphere 3の対応環境と始め方
| 対応OS | Windows 10以降/Mac(macOS 13以降) |
|---|---|
| プラグインの形式 | VST3・VST2・AU・AAX |
| 単体で起動 | あり(録音もできる単体版が付属) |
| そのほか | 保存容量64GB、メモリ8GB以上(16GB以上を推奨) |
| 体験版 | 体験版はなし(容量が大きいため、とメーカーは説明) |
メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。
ほかのシンセとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | すぐ使える音色 | 音作りの幅 | 音作りの助け | 無料 | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SpectrasonicsOmnisphere 3 | S 5.0 | 数千・18ライブラリ | 5方式以上 | 変化版の生成+自動調整 | — | $499 [公式・10月26日確認] |
| ArturiaPigments | S 4.3 | 1700以上 | 6方式 | マクロ4個+Play View | — | $199 [公式・10月26日確認] |
| Native InstrumentsMassive X | A 4.0 | 780 | ウェーブテーブル+自由な配線 | Morpher・Randomize+マクロ | — | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| Xfer RecordsSerum 2 | A 3.8 | 626以上 | 5種類のオシレーター | マクロ8個+Hybridize | — | $249 [公式・10月26日確認] |
| u-heDiva | B 3.0 | 1200以上 | アナログ型(5モデル) | 細かく作り込む型 | — | ¥31,200 [PB・10月26日確認] |
| KiloheartsPhase Plant | B 3.0 | 数の記載なし | 5種類+FM | マクロつまみ8個 | — | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| FabFilterTwin 3 | C 2.5 | 数の記載なし | アナログ型 | 分かりやすい画面+一括つまみ | — | ¥25,970 [PB・10月26日確認] |
| Vital AudioVital | C 2.5 | 75(無料版) | ウェーブテーブル+変形 | 文字から音を作る | 無料 | 記載なし |
| reFXNexus 5 | S 4.8 | 5,454 | 8種類 | マクロ4個+主なつまみの画面 | — | $179(セール中、通常$249) [公式・10月26日確認] |
| LennarDigitalSylenth1 | B 3.0 | 2500以上 | アナログ型(1方式) | アルペジエーター | — | 約$155.81 [公式・10月26日確認] |
| u-heHive 2 | A 3.5 | 2400以上 | 標準波形+ウェーブテーブル | XYパッド4個+パネルプリセット | — | 約$167.02 [公式・10月26日確認] |
| UVIFalcon | S 4.3 | 1,700 | 28種類のオシレーター | マクロ+プリセットごとの画面 | — | $149(セール中、通常$299) [公式・10月26日確認] |
| Reveal SoundSpire | A 3.8 | 1,000以上 | 複数のオシレーターモード+自由な配線 | RS AI+マクロ4個 | — | 記載なし |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
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