LennarDigitalのシンセ「Sylenth1」は、4つのオシレーター(音のもとになる波形を作る部分)と2つのフィルターを持つ、バーチャルアナログ型のソフトシンセです。2500以上のプリセット(あらかじめ用意された設定)とアルペジエーター、7種類の内蔵エフェクトがあり、CPU負荷を抑えた作りだとメーカーは説明しています。
シンセ(シンセサイザー)は、電子的に音を作る楽器です。曲のメロディーや伴奏、効果音などに使います。
この記事では、シンセ13製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
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図:SoundBounty
結論
Sylenth1は、シンセ13製品の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.0点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
得意なこと
- すぐ使える音色(4点):最初から入っている音色が多く、選ぶだけですぐ使えます。
注意したいこと
- 音作りの幅(2点):音の作り方は1つの方式が中心です。
- 音作りの助け(2点):音を変えるには、シンセの仕組みを知っている必要があります。
こんな方にオススメ:アナログ型の定番の音を、プリセットから手早く選んで使いたい人。
Sylenth1の主な特徴
4つのユニゾン・オシレーターと2つのフィルター
アナログの形の波形を出す4つのオシレーターがあり、それぞれ最大8ボイスのユニゾンを重ねられます。フィルターは2系統で、ローパス・バンドパス・ハイパスを選べ、アナログらしいドライブも加えられるとメーカーは説明しています。
2500以上のプリセットと内蔵エフェクト
プリセットは2500以上あり、本体のプリセットブラウザーで選べます。アルペジエーターのほか、ディストーション・フェイザー・コーラス/フランジャー・EQ・ディレイ・リバーブ・コンプレッサーの7種類のエフェクトを内蔵しています。
軽い処理を目指した作り
最適化したコードで、使っていない部分は自動で止めて、CPUの負担を小さくしているとメーカーは説明しています。MIDIラーン機能でつまみを外部機器に割り当てられます。
こんな場面で役立ちます
- リードやベースなど、アナログ型の音を曲に足す
- プリセットを切り替えて、曲に合う音を手早く探す
- アルペジエーターで、動きのあるフレーズを作る
項目ごとの評価
すぐ使える音色:4点/5点
最初から入っている音色(プリセット)の数を見ています。
2500以上のプリセットを収録しています。
音作りの幅:2点/5点
音の作り方(音源方式)の種類がいくつ使えるかを見ています。
バーチャルアナログ型の1方式です。4つのユニゾン・オシレーターと2つのフィルターで音を作ります。
「音作りの幅」を重視するなら、Omnisphere 3、Nexus 5(5点)が向いています。
音作りの助け:2点/5点
詳しくなくても音を変えられる機能(大きなつまみ・ランダムなど)があるかを見ています。
アルペジエーターとステップシーケンサーは内蔵していますが、複数のつまみをまとめて動かすマクロや、音色を自動で変える機能はありません。
「音作りの助け」を重視するなら、Omnisphere 3、Massive X(5点)が向いています。
点数の付け方(シンセ)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| すぐ使える音色 | 公式ページに書かれたプリセット(音色)の数 | 数千以上 | 700以上 | 400以上 | 400未満、または数の記載なし | — |
| 音作りの幅 | 使える音源方式(音の作り方)の種類 | 5種類以上 | 3〜4種類 | 1〜2種類で、配線やモジュレーションの自由度が高い | アナログ型など1方式 | — |
| 音作りの助け | 詳しくなくても音を変えられる機能 | 音色を自動で変化させる機能と、まとめて調整するつまみの両方 | 片方と、別の補助機能 | どちらか一方、または簡単操作の画面 | 公式ページに記載なし | — |
自作曲や歌ってみたのオケに合う音を、宅録ですばやく用意するという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「すぐ使える音色」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報で、プリセットの数は公式ページに書かれている数です(書かれていない製品は低めの点になります)。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。
Sylenth1の対応環境と始め方
| 対応OS | Windows 7/8/10/11(32/64ビット)/Mac(macOS 10.9以降・ARM/Intel) |
|---|---|
| プラグインの形式 | VSTi・AU・AAX |
| そのほか | メモリ128MB以上、SSE対応のCPUが必要 |
メーカー公式ページで2026年10月17日に確認しました。
ほかのシンセとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | すぐ使える音色 | 音作りの幅 | 音作りの助け | 無料 | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SpectrasonicsOmnisphere 3 | S 5.0 | 数千・18ライブラリ | 5方式以上 | 変化版の生成+自動調整 | — | $499 [公式・10月26日確認] |
| ArturiaPigments | S 4.3 | 1700以上 | 6方式 | マクロ4個+Play View | — | $199 [公式・10月26日確認] |
| Native InstrumentsMassive X | A 4.0 | 780 | ウェーブテーブル+自由な配線 | Morpher・Randomize+マクロ | — | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| Xfer RecordsSerum 2 | A 3.8 | 626以上 | 5種類のオシレーター | マクロ8個+Hybridize | — | $249 [公式・10月26日確認] |
| u-heDiva | B 3.0 | 1200以上 | アナログ型(5モデル) | 細かく作り込む型 | — | ¥31,200 [PB・10月26日確認] |
| KiloheartsPhase Plant | B 3.0 | 数の記載なし | 5種類+FM | マクロつまみ8個 | — | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| FabFilterTwin 3 | C 2.5 | 数の記載なし | アナログ型 | 分かりやすい画面+一括つまみ | — | ¥25,970 [PB・10月26日確認] |
| Vital AudioVital | C 2.5 | 75(無料版) | ウェーブテーブル+変形 | 文字から音を作る | 無料 | 記載なし |
| reFXNexus 5 | S 4.8 | 5,454 | 8種類 | マクロ4個+主なつまみの画面 | — | $179(セール中、通常$249) [公式・10月26日確認] |
| LennarDigitalSylenth1 | B 3.0 | 2500以上 | アナログ型(1方式) | アルペジエーター | — | 約$155.81 [公式・10月26日確認] |
| u-heHive 2 | A 3.5 | 2400以上 | 標準波形+ウェーブテーブル | XYパッド4個+パネルプリセット | — | 約$167.02 [公式・10月26日確認] |
| UVIFalcon | S 4.3 | 1,700 | 28種類のオシレーター | マクロ+プリセットごとの画面 | — | $149(セール中、通常$299) [公式・10月26日確認] |
| Reveal SoundSpire | A 3.8 | 1,000以上 | 複数のオシレーターモード+自由な配線 | RS AI+マクロ4個 | — | 記載なし |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
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