Vocal Riderの特徴と評価|ボーカル処理プラグイン10製品と比べた強み・弱み

Vocal Riderの特徴と評価|ボーカル処理プラグイン10製品と比べた強み・弱み

Wavesのボーカル処理プラグイン「Vocal Rider」は、目標の音量を決めておくと、歌の音量を自動で上げ下げしてそろえてくれるWavesのプラグインです。コンプレッサーで強くつぶさなくても音量を安定させられ、結果はオートメーションとして書き込めます。

ボーカル処理プラグインは、歌のミックスに必要な処理(EQ・コンプ・リバーブなど)を1本にまとめた道具です。AIが下地を作ってくれる製品もあります。

この記事では、ボーカル処理プラグイン10製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを4つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

Waves / ボーカル処理プラグイン
Vocal Rider
CランクC(S・A・B・Cの4段階でいちばん下)
点数 1.6/5点(比べた10製品の平均は2.5点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
AIの下地作り
音量の自動調整
録音の整え
記載なし
細かい調整
つまみのみ
ピッチ補正・ハモリ
なし
価格(店・確認日)
記載なし

ボーカル処理プラグインは、いくつもの処理を1本にまとめたものの図
図:SoundBounty

目次

結論

Vocal Riderは、ボーカル処理プラグイン10製品の中でランクCです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Cはいちばん下にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると1.6点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

注意したいこと

  • AIの下地作り(2点):AIがまとめて作る機能は限られます。
  • 録音の整え(1点):雑音や部屋の響きへの対処は少なめです。
  • 細かい調整(2点):細かく作り込むための機能は少なめです。
  • ピッチ補正・ハモリ(1点):音程の補正やハモリ作りは入っていません。

こんな方にオススメ:歌の音量のばらつきを、コンプで強くつぶさずに整えたい人。

Vocal Riderの主な特徴

歌の音量を自動で上げ下げする

Vocal Riderは、目標の音量を決めておくと、歌の音量を自動で上げ下げしてそろえてくれるプラグインです。メーカーは、速くて正確なフェーダー操作のように、気づかれにくく音量を保つと説明しています。

コンプで強くつぶさなくてよい

強いコンプレッションで音量をそろえると声の音質が変わってしまうので、その代わりに使えるとメーカーは説明しています。リアルタイムで動作して遅れを加えず、結果をオートメーショントラックに書き込めるので、あとから手で直せます。

こんな場面で役立ちます

  • 歌のサビとAメロの音量差を、自動で整える
  • オートメーションを手で描く手間を減らす

項目ごとの評価

AIの下地作り:2点/5点

AIが歌を聞いて、ボーカルの処理をまとめて作ってくれるかを見ています。

目標の音量に合わせて、歌の音量を自動で調整します。処理全体を提案する機能はありません。

「AIの下地作り」を重視するなら、Nectar 4 Advanced(5点)が向いています。

録音の整え:1点/5点

自宅録音で入った雑音や部屋の響きに対処できるかを見ています。

ノイズや部屋の響きへの対処は説明されていません。

「録音の整え」を重視するなら、prime:vocal(5点)が向いています。

細かい調整:2点/5点

AIが作った結果を、自分で細かく作り込めるかを見ています。

目標の音量などを決めて使うシンプルな作りです。

「細かい調整」を重視するなら、Nectar 4 Advanced(5点)が向いています。

ピッチ補正・ハモリ:1点/5点

音程の補正やハモリ作りもできるかを見ています。

ピッチ補正やハモリの機能はありません。

「ピッチ補正・ハモリ」を重視するなら、Nectar 4 Advanced、Nectar 4 Standard(5点)が向いています。

12345AIの下地作り2点録音の整え1点細かい調整2点ピッチ補正・ハモリ1点
Vocal Rider10製品の平均
AIの下地作り
2/5
見ている点ボーカル処理をAIがまとめて作ってくれるか
この製品音量の自動調整
録音の整え
1/5
見ている点自宅録音のノイズや部屋の響きへの対処
この製品記載なし
細かい調整
2/5
見ている点AIの結果を自分で作り込めるか
この製品つまみのみ
ピッチ補正・ハモリ
1/5
見ている点音程の補正やハモリ作り
この製品なし
点数の付け方(ボーカル処理プラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
AIの下地作りボーカル処理をAIがまとめて作ってくれるかAIのアシスタントに加え、オケとのかぶり軽減と自動の音量調整があるAIのアシスタントとオケとのかぶり軽減AIのアシスタントのみ音量の自動調整など、一部の処理だけを自動で行うAIや自動で処理を提案・調整する機能がない
録音の整え自宅録音のノイズや部屋の響きへの対処ノイズと部屋の響きをAIで取り除ける—ゲートや耳障りな響きを抑える処理がある—ノイズや響きへの対処の記載がない
細かい調整AIの結果を自分で作り込めるか各処理を直接操作でき、個別のプラグインとしても使えるコンプ・EQ・ディエッサー・リバーブなどを直接操作できる複数のエフェクトやモジュレーションを操作できる(コンプ・EQなど個別の内訳は確認できない)少ないつまみで調整するだけ—
ピッチ補正・ハモリ音程の補正やハモリ作りピッチ補正ソフト(Melodyne essential)が付属し、ハモリも加えられるピッチ補正とハモリの機能の両方が、製品の中に入っているハモリや声の重ねを加えられる—ピッチ補正やハモリの機能がない

歌ってみたのボーカルを、ミックスできる状態まで手早く整えるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「AIの下地作り」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

Vocal Riderの対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降/Mac(macOS 12〜15)
プラグインの形式VST・AAX(Windows)、VST・AU・AAX(Mac)
OBS(配信)条件付きで使えます(Waves公式のStudioRack経由)

メーカー公式ページで2026年10月17日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのボーカル処理プラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点AIの下地作り録音の整え細かい調整ピッチ補正・ハモリOBS(配信)価格(店・確認日)
iZotopeNectar 4 ElementsC 2.0アシスタントStandard以上つまみのみStandard以上×(VST3のみ)¥9,580 [PB・10月26日確認]
iZotopeNectar 4 StandardA 4.0かぶり軽減もゲートモジュール操作Melodyne付属+ハモリ×(VST3のみ)¥34,680 [PB・10月26日確認]
iZotopeNectar 4 AdvancedS 4.6自動音量もゲート個別プラグインMelodyne付属+ハモリ×(VST3のみ)¥52,110 [PB・10月26日確認]
sonibleprime:vocalB 2.8AIで整えるノイズ・響き除去調整つまみなし×(VST3のみ)¥31,200 [PB・10月26日確認]
soniblesmart:chainB 3.2AI+自動音量ゲート・響き抑制8つの処理を操作なし×(VST3のみ)¥30,980 [PB・10月26日確認]
WavesCLA VocalsC 1.2なし記載なしフェーダー6本なし△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし
WavesVocal RiderC 1.6音量の自動調整記載なしつまみのみなし△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし
Minimal AudioEvokeC 2.0なし記載なしエフェクト+モジュレーション補正+4声ハモリ×(VST3のみ)$129 [公式・10月26日確認]
Pulsar AudioPulsar Vocal StudioC 2.0なしディエッサー・ゲート処理を直接操作なし○$69(セール中、通常$199) [公式・10月26日確認]
WavesMaserati VX1C 1.2なし記載なしつまみのみなし△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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