Wavesのピッチ補正プラグイン「Waves Tune」は、録った歌の音程を画面で直すWavesのピッチ補正です。スライドを含む音程の細かい調整、43のスケールへの合わせ込み、補正の速さの設定、ビブラートの調整ができるとメーカーは説明しています。
ピッチ補正プラグインは、歌の音程のずれを直す道具です。自然に直すことも、ケロケロした効果として使うこともできます。
この記事では、ピッチ補正プラグイン15製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを4つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

図:SoundBounty
結論
Waves Tuneは、ピッチ補正プラグイン15製品の中でランクCです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Cはいちばん下にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.0点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
注意したいこと
- 手早さ(2点):作業を早くする仕組みは少なめです。
- リアルタイム補正(1点):リアルタイムでの使用には向いていません。
- ハモリ・複数トラック(1点):ハモリをまとめて扱う機能は少なめです。
こんな方にオススメ:録音したあとに、音程をグラフで見ながら直したい人。ハードチューン風の効果も作りたい人。
Waves Tuneの主な特徴
音程の細かい調整と、スケールへの合わせ込み
Waves Tuneは、録った歌の音程をグラフで直すピッチ補正プラグインです。スライドを含む音程の細かい調整ができ、43のスケール(または自作のスケール)に音を合わせられるとメーカーは説明しています。補正の速さ・音程を移る時間・補正の量も決められます。
ビブラートを残す・強める・作り直す
もとのビブラートを残したり、強めたり、新しいビブラートを作り直したりできます。ハードチューン風の効果も、設定で簡単に作れるとメーカーは説明しています。
声以外の単音にも
ギターなど、声の音域に収まる単音のフレーズにも使えるとメーカーは説明しています。録音したあとに直すタイプで、歌いながらの補正をしたいときは、同じWavesのWaves Tune Real-Timeが別にあります。
こんな場面で役立ちます
- 録った歌のずれた音を、グラフを見ながら直す
- ビブラートの量や形を整える
- ハードチューン風の効果を作る
項目ごとの評価
自然な仕上がり:3点/5点
歌を自然に直すための調整(音程の揺れ・声の質感を残すなど)が細かくできるかを見ています。
音程の細かい調整に加えて、自然なビブラートを残す・強める・作り直すことができるとメーカーは説明しています。
手早さ:2点/5点
直す作業を早く進める仕組み(自動で直す・DAWとの連携など)があるかを見ています。
作業を早くする仕組みは少なめです。
「手早さ」を重視するなら、Melodyne 5 studio、Melodyne 5 editor(5点)が向いています。
リアルタイム補正:1点/5点
配信や、補正をかけながら録音するときに、遅れなく使えるかを見ています。
録音後に直すタイプで、歌いながらの自動補正は説明されていません。
「リアルタイム補正」を重視するなら、AutoTune Advanced(5点)が向いています。
ハモリ・複数トラック:1点/5点
ハモリやコーラスなど、何本もの歌をまとめて扱いやすいかを見ています。
単音のトラックを1本ずつ直します(声の音域の単音楽器にも使えます)。
「ハモリ・複数トラック」を重視するなら、Melodyne 5 studio(5点)が向いています。
点数の付け方(ピッチ補正プラグイン)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 自然な仕上がり | 歌を自然に直すための調整の細かさ | ノートごとに揺れ・ビブラート・フォルマント・歯擦音まで整えられる | ノートごとにビブラートやフォルマントを整えられる | ノートごとにピッチとタイミングを直せる | 自動補正のかかり具合(速さなど)で調整できる | 自動補正のみで、自然さの調整手段の説明がない |
| 手早さ | 直す作業を速くする仕組み | 自動マクロ・ARA・キーやコードの検出がそろっている | 自動補正(マクロ)とARAがある | 自動補正かARAのどちらかがある | 手作業が中心 | — |
| リアルタイム補正 | 配信・かけ録りでの使いやすさ | 1ms未満などの超低遅延モードとMIDIでの音程指定がある | 低遅延のリアルタイム補正とMIDIでの音程指定がある | 低遅延のリアルタイム補正がある | リアルタイム補正はあるが低遅延の記載がない | リアルタイム補正がない(録音後に直すタイプ) |
| ハモリ・複数トラック | ハモリやコーラスの扱いやすさ | 複数トラックを並べて編集でき、和音の中の音も直せる | 複数トラックを並べて編集できる、またはハモリを自動で作れる | 和音の中の音を直せる(1トラックずつ) | 単音のみだが、歌をMIDIにするなどの補助がある | 単音のトラックを1本ずつ直す |
歌ってみたのボーカルを直すという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では、歌ってみたでいちばん大事な「自然な仕上がり」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため、点数には含めていません。専門誌のレビューは記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。
Waves Tuneの対応環境と始め方
| 対応OS | Windows 10以降/Mac(macOS 12〜15) |
|---|---|
| プラグインの形式 | VST・AAX(Windows)、VST・AU・AAX(Mac) |
| OBS(配信) | 未確認 |
メーカー公式ページで2026年10月17日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。
ほかのピッチ補正プラグインとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | 自然さ | リアルタイム | ハモリ・複数 | 無料 | OBS(配信) | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CelemonyMelodyne 5 essential | B 2.6 | ピッチとタイミング | なし | 単音1本ずつ | — | 記載なし | ¥17,250 [PB・10月26日確認] |
| CelemonyMelodyne 5 assistant | A 3.6 | 揺れ・歯擦音まで | なし | Audio→MIDI | — | 記載なし | ¥43,401 [PB・10月26日確認] |
| CelemonyMelodyne 5 editor | A 3.8 | 揺れ・歯擦音まで | なし | 和音も編集 | — | 記載なし | ¥69,540 [PB・10月26日確認] |
| CelemonyMelodyne 5 studio | S 4.2 | 揺れ・歯擦音まで | なし | 複数トラック+和音 | — | 記載なし | ¥121,840 [PB・10月26日確認] |
| AntaresAutoTune Pro 11 | A 4.0 | ノートごとに調整 | 低遅延+MIDI | ハモリ自動生成 | — | 記載なし | 記載なし |
| AntaresAutoTune Advanced | B 2.6 | 速さ・Humanize | 1ms未満+MIDI | 単音1本ずつ | — | 記載なし | $450 [公式・10月26日確認] |
| AntaresAutoTune | C 2.2 | 速さ・Humanize | 低遅延 | 単音1本ずつ | — | 記載なし | $250 [公式・10月26日確認] |
| MeldaProductionMAutoPitch | C 1.6 | 自動のみ | リアルタイム | 単音1本ずつ | 無料 | 記載なし | 記載なし |
| Synchro ArtsRePitch Elements | C 2.4 | ピッチとタイミング | なし | 単音1本ずつ | — | 記載なし | $69 [公式・10月26日確認] |
| Synchro ArtsRePitch Standard | A 3.4 | 形・フォルマント | なし | 複数トラック | — | 記載なし | $149 [公式・10月26日確認] |
| WavesWaves Tune Real-Time | C 2.4 | 自動のみ | 超低遅延+MIDI | 単音1本ずつ | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | 記載なし |
| WavesWaves Tune | C 2.0 | ピッチとビブラート | なし | 単音1本ずつ | — | 未確認 | 記載なし |
| Synchro ArtsRevoice Pro 5 | A 3.6 | ビブラート・フォルマント・歯擦音まで | なし | 複数トラックに合わせる | — | 未確認 | $299 [公式・10月26日確認] |
| Auburn SoundsGraillon 3 | C 2.0 | 自動のみ | リアルタイム | 単音1本ずつ | 無料 | 未確認 | 記載なし |
| SoundtoysLittle AlterBoy | C 1.6 | 効果向け | リアルタイム+MIDI | 単音1本ずつ | — | 未確認 | $99 [公式・10月26日確認] |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
あわせて読みたい
- ピッチ補正プラグイン 比較一覧
- Melodyne 5 studioの特徴と評価(同じピッチ補正プラグイン・ランクS)
- AutoTune Pro 11の特徴と評価(同じピッチ補正プラグイン・ランクA)
- Melodyne 5 editorの特徴と評価(同じピッチ補正プラグイン・ランクA)
- SoundBountyの評価の付け方


コメント