Waves Tune Real-Timeの特徴と評価|ピッチ補正プラグイン15製品と比べた強み・弱み

Waves Tune Real-Timeの特徴と評価|ピッチ補正プラグイン15製品と比べた強み・弱み

Wavesのピッチ補正プラグイン「Waves Tune Real-Time」は、歌いながら(再生しながら)音程を自動で合わせるWavesのリアルタイム・ピッチ補正です。メーカーは、超低遅延で、フォルマント(声の性別らしさや声質を決める成分)の補正やビブラートの補正、MIDI(どの音をどの強さで弾いたかという演奏の情報)での音程指定ができると説明しています。

ピッチ補正プラグインは、歌の音程のずれを直す道具です。自然に直すことも、ケロケロした効果として使うこともできます。

この記事では、ピッチ補正プラグイン15製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを4つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

Waves / ピッチ補正プラグイン
Waves Tune Real-Time
CランクC(S・A・B・Cの4段階でいちばん下)
点数 2.4/5点(比べた15製品の平均は2.8点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
自然さ
自動のみ
リアルタイム
超低遅延+MIDI
ハモリ・複数
単音1本ずつ
価格(店・確認日)
記載なし

ピッチ補正の2つのタイプの図
図:SoundBounty

目次

結論

Waves Tune Real-Timeは、ピッチ補正プラグイン15製品の中でランクCです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Cはいちばん下にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.4点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

得意なこと

  • リアルタイム補正(4点):配信や録音中でも、遅れなく補正をかけられます。

注意したいこと

  • 自然な仕上がり(2点):細かい調整は少なく、自然に直すには限りがあります。
  • ハモリ・複数トラック(1点):ハモリをまとめて扱う機能は少なめです。

こんな方にオススメ:録音中やライブで、歌いながら音程を補正したい人。自然な補正からハードチューンまでを手早く使いたい人。

Waves Tune Real-Timeの主な特徴

歌いながら音程を自動で合わせる

Waves Tune Real-Timeは、歌いながら(再生しながら)音程を自動で補正するプラグインです。メーカーは、録音中に補正した結果をその場で聞けるので、ミックスの段階まで仕上がりが分からないという状態をなくせると説明しています。自然で目立たない補正から、ハードチューン風の極端な効果まで、かかり具合を決められます。

超低遅延と、MIDIでの音程指定

メーカーは超低遅延で反応が速いと説明しています(遅延の数値は公式の説明では確認できませんでした)。補正先の音程は、MIDIで打ち込んだり弾いたりして指定することもできます。

フォルマントとビブラートの補正

声のキャラクターを保つためのフォルマント補正と、ビブラートを自然な形で保ったまま音程を直す機能が入っています。ノート単位でグラフを編集するタイプではなく、かけるだけで補正する自動型です。

こんな場面で役立ちます

  • 歌いながら音程を補正した音を聞いて、気持ちよく録音する
  • 配信やライブで、リアルタイムに音程を整える
  • ハードチューン風の効果を、MIDIで音程を決めて作る

項目ごとの評価

自然な仕上がり:2点/5点

歌を自然に直すための調整(音程の揺れ・声の質感を残すなど)が細かくできるかを見ています。

自動補正にフォルマント補正とビブラート補正は入っていますが、ノート単位で直す画面の説明はありません。

「自然な仕上がり」を重視するなら、Melodyne 5 studio、Melodyne 5 editor(5点)が向いています。

手早さ:3点/5点

直す作業を早く進める仕組み(自動で直す・DAWとの連携など)があるかを見ています。

自動補正で手早く直せます。ARA(DAWとつながって、トラックを読み込まずに直接編集できる仕組み)には対応していません。

リアルタイム補正:4点/5点

配信や、補正をかけながら録音するときに、遅れなく使えるかを見ています。

配信や録音中でも、遅れなく補正をかけられます。

ハモリ・複数トラック:1点/5点

ハモリやコーラスなど、何本もの歌をまとめて扱いやすいかを見ています。

ハモリの生成や複数トラックの編集はありません。

「ハモリ・複数トラック」を重視するなら、Melodyne 5 studio(5点)が向いています。

12345自然な仕上がり2点手早さ3点リアルタイム補正4点ハモリ・複数トラック1点
Waves Tune Real-Time15製品の平均
自然な仕上がり
2/5
見ている点歌を自然に直すための調整の細かさ
この製品自動のみ
手早さ
3/5
見ている点直す作業を速くする仕組み
この製品自動補正
リアルタイム補正
4/5
見ている点配信・かけ録りでの使いやすさ
この製品超低遅延+MIDI
ハモリ・複数トラック
1/5
見ている点ハモリやコーラスの扱いやすさ
この製品単音1本ずつ
点数の付け方(ピッチ補正プラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
自然な仕上がり歌を自然に直すための調整の細かさノートごとに揺れ・ビブラート・フォルマント・歯擦音まで整えられるノートごとにビブラートやフォルマントを整えられるノートごとにピッチとタイミングを直せる自動補正のかかり具合(速さなど)で調整できる自動補正のみで、自然さの調整手段の説明がない
手早さ直す作業を速くする仕組み自動マクロ・ARA・キーやコードの検出がそろっている自動補正(マクロ)とARAがある自動補正かARAのどちらかがある手作業が中心—
リアルタイム補正配信・かけ録りでの使いやすさ1ms未満などの超低遅延モードとMIDIでの音程指定がある低遅延のリアルタイム補正とMIDIでの音程指定がある低遅延のリアルタイム補正があるリアルタイム補正はあるが低遅延の記載がないリアルタイム補正がない(録音後に直すタイプ)
ハモリ・複数トラックハモリやコーラスの扱いやすさ複数トラックを並べて編集でき、和音の中の音も直せる複数トラックを並べて編集できる、またはハモリを自動で作れる和音の中の音を直せる(1トラックずつ)単音のみだが、歌をMIDIにするなどの補助がある単音のトラックを1本ずつ直す

歌ってみたのボーカルを直すという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では、歌ってみたでいちばん大事な「自然な仕上がり」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため、点数には含めていません。専門誌のレビューは記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

Waves Tune Real-Timeの対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降/Mac(macOS 12〜15)
プラグインの形式VST・AAX(Windows)、VST・AU・AAX(Mac)
そのほかSoundGrid対応(Wavesのライブ機器向け)
OBS(配信)条件付きで使えます(Waves公式のStudioRack経由)

メーカー公式ページで2026年10月17日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのピッチ補正プラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点自然さリアルタイムハモリ・複数無料OBS(配信)価格(店・確認日)
CelemonyMelodyne 5 essentialB 2.6ピッチとタイミングなし単音1本ずつ—記載なし¥17,250 [PB・10月26日確認]
CelemonyMelodyne 5 assistantA 3.6揺れ・歯擦音までなしAudio→MIDI—記載なし¥43,401 [PB・10月26日確認]
CelemonyMelodyne 5 editorA 3.8揺れ・歯擦音までなし和音も編集—記載なし¥69,540 [PB・10月26日確認]
CelemonyMelodyne 5 studioS 4.2揺れ・歯擦音までなし複数トラック+和音—記載なし¥121,840 [PB・10月26日確認]
AntaresAutoTune Pro 11A 4.0ノートごとに調整低遅延+MIDIハモリ自動生成—記載なし記載なし
AntaresAutoTune AdvancedB 2.6速さ・Humanize1ms未満+MIDI単音1本ずつ—記載なし$450 [公式・10月26日確認]
AntaresAutoTuneC 2.2速さ・Humanize低遅延単音1本ずつ—記載なし$250 [公式・10月26日確認]
MeldaProductionMAutoPitchC 1.6自動のみリアルタイム単音1本ずつ無料記載なし記載なし
Synchro ArtsRePitch ElementsC 2.4ピッチとタイミングなし単音1本ずつ—記載なし$69 [公式・10月26日確認]
Synchro ArtsRePitch StandardA 3.4形・フォルマントなし複数トラック—記載なし$149 [公式・10月26日確認]
WavesWaves Tune Real-TimeC 2.4自動のみ超低遅延+MIDI単音1本ずつ—△(Waves公式のStudioRack経由)記載なし
WavesWaves TuneC 2.0ピッチとビブラートなし単音1本ずつ—未確認記載なし
Synchro ArtsRevoice Pro 5A 3.6ビブラート・フォルマント・歯擦音までなし複数トラックに合わせる—未確認$299 [公式・10月26日確認]
Auburn SoundsGraillon 3C 2.0自動のみリアルタイム単音1本ずつ無料未確認記載なし
SoundtoysLittle AlterBoyC 1.6効果向けリアルタイム+MIDI単音1本ずつ—未確認$99 [公式・10月26日確認]

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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