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Grace Designの「m101」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。
the m101 employs our balanced, transformerless, transimpedance circuit topology.
—— Grace Design公式サイトより(原文)
m101はどんな製品?
Grace Design m101は、マイクを1本つなぐためのシングルチャンネルのマイクプリアンプです。オーディオインターフェースではなく、マイクの信号を増幅してインターフェースやレコーダーに送る前段の機器として使います。
回路は、バランス型でトランスレスのトランスインピーダンス方式です。ゲインはマイク入力で10〜65dB、出力トリムを含めて最大75dBの範囲で、金メッキの12ポジション・ロータリースイッチで調整します。信号経路には誤差0.5%のメタルフィルム抵抗が使われています。
リボンマイク用のモードを標準で備え、入力デカップリングコンデンサーをバイパスし、入力インピーダンスを8.1kΩから20kΩに上げ、48Vファンタム電源を使えなくします。前面にはHi-Z入力もあり、楽器を直接つなぐこともできます。
出力はXLRバランス、TRSバランス、TSアンバランスの3種類です。内蔵電源は100〜240VACに対応し、ACアダプターを使いません。アメリカ製で、5年保証が付きます。
トランスレスのトランスインピーダンス回路
バランス型・トランスレスの回路で、公式は帯域の広さとヘッドルームを特徴に挙げています。マイクを選ばず使いたい場面で候補になるかもしれません。
12ポジションのゲインスイッチ
金メッキ接点の12ポジション・ロータリースイッチで、5dBステップで調整します。ステップ式なので、ゲイン位置を記録して再現しやすい点が使い道になりそうです。
リボンマイクモード
ONにすると入力インピーダンスが8.1kΩから20kΩに上がり、ファンタム電源の経路がバイパス・遮断されます。公式はダイナミックマイクにも有用としています。
Hi-Z入力
前面のHi-Z入力に、ギターやベースなどの楽器をつなげます。入力切替には密閉された金接点のリレーが使われています。
3種類の出力
XLRバランス、TRSバランス、TSアンバランスの出力があり、インターフェースやミキサー、レコーダーなど接続先を選びにくい構成です。出力トリムは0〜+10dBです。
見やすいLED表示と内蔵電源
+48V、リボンモード、HPFそれぞれに専用LEDがあり、前面パネルはレーザー刻印の黒アルマイトです。電源は内蔵で、ACアダプターは不要です。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲイン(マイク入力、5dBステップ) | 10〜65dB |
| ゲイン(Hi-Z入力) | -10〜45dB |
| 出力トリム | 0〜+10dB |
| THD+N(20dBゲイン、+20dBu出力) | 0.00085%未満 |
| 入力ノイズ(50Ω) | -130dB未満 |
| マイク入力インピーダンス | 8.1kΩ(リボンモード20kΩ) |
| Hi-Z入力インピーダンス | 1MΩ(アンバランス)/2MΩ(バランス) |
| 最大出力レベル | +25dBu |
| 周波数特性(マイク入力、40dBゲイン、-3dB) | 4.5Hz〜390kHz |
| サイズ | 高さ4.3cm×幅21.6cm×奥行22.8cm |
| 重量 | 1.09kg |
| 消費電力 | 100〜240VAC、最大5W |
入っているもの・動作環境
- 本体(シングルチャンネル)
- 内蔵電源(外付けACアダプターなし)
- ラックマウント:底面の#10-32ネジ穴で、1Uラックトレイに2台並べて固定可能(トレイは別売り)
- オーナーズマニュアル(PDF)は公式サイトで提供
使い方
- 本体を安定した場所に置き、電源ケーブルをつなぎます。
- マイクをXLR入力に接続します。
- コンデンサーマイクなら+48Vをオンにします。リボンマイクはリボンモードをオンにします(ファンタム電源は自動でロックされます)。
- 出力をXLR、TRS、TSのいずれかでインターフェースやミキサーにつなぎます。
- ロータリースイッチでゲインを選び、必要なら出力トリムで微調整します。
- 低域をカットしたいときはHPFをオンにします。
- 楽器を使うときは前面のHi-Z入力に接続します。
- 接続先側のレベルメーターを見ながら、ゲインを決めます。
ボーカルや朗読の録音
1本のマイクをしっかり録りたい宅録で、既存のインターフェースの前段に足す使い方が考えられます。
リボンマイクを使う録音
リボンモードがあるため、ファンタム電源を誤ってかけたくないリボンマイクの運用で安心材料になるかもしれません。
アコースティック楽器のDI
Hi-Z入力があるので、ギターやベースを直接つなぐ使い方もありそうです。
ポッドキャストやナレーション
ダイナミックマイクのゲインを確保する用途で、10〜75dBの範囲が役立つかもしれません。
こんな人におすすめ
- 今のインターフェースのマイクプリとは別に、外付けのプリアンプを足したい人
- リボンマイクを使う人
- 1ch分だけ高品位な入口が欲しい人
- ラックや机上で小さく使える据え置き型を探す人
使う前に知っておきたい点
- オーディオインターフェースではないため、AD変換やUSB接続はありません。
- 1チャンネル機なので、複数本のマイクを同時に録るには台数が必要です。
- ラックトレイは付属しません。
- 電源は100〜240VACの内蔵電源で、日本国内での使用は公式の仕様上は問題なさそうですが、国内の代理店・保証条件は購入前に確認してください。
似た製品との違い
どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。
Grace Design m201mk2
m101は1chのマイクプリで、m201mk2は同社の2chマイクプリです。チャンネル数の違いが主な差で、詳しくは各公式ページの仕様を比べてください。
価格
価格は、公式ページでご確認ください。
出典:gracedesign.com(2026-10-27確認)

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