iZotopeの「Ozone 12」は、曲の音量や音のバランスを整えて仕上げる(マスタリング)ソフトです。AIが曲を聞いて設定を提案するアシスタントがあり、Elements・Standard・Advancedの3つのエディションで使える機能が違います。この記事では、3つのエディションの違いを、マスタリングソフト8製品と同じ基準で比べています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。
結論:目的別にどれを選ぶか
- Ozone 12 Elements(ランクC):マスタリングの知識がなくても、AIに任せて音圧や音のバランスを整えたい人。
- Ozone 12 Standard(ランクS):AIの提案をもとに、リミッターやEQを自分でも細かく調整したい人。
- Ozone 12 Advanced(ランクS):マスタリングの各工程を個別のプラグインとしても使い、細部まで作り込みたい人。
3つのエディションの中でいちばん点数が高いのはOzone 12 Advanced(ランクS・平均5.0点)です。ただし、使わない機能のために上のエディションを買う必要はありません。自分の目的に合うものを選んでください。
iZotope Ozone 12の主な特徴
AIが提案するMaster Assistant
マスタリングソフトは、完成した曲の音量や音のバランスを整えて、配信やCDに出せる形に仕上げる道具です。Ozone 12のMaster Assistantは、曲を聞いて、EQやリミッターなどの設定を提案します。Standard以上では、参考曲に近づける機能も使えます。
ボーカルのバランスを整える
Assistive Vocal Balanceは、完成したミックスの中のボーカルの大きさを整える機能で、全エディションにあります。書き出したミックスからでもドラム・ベース・ボーカルの音量を変えられる機能もあります(使える範囲はエディションで違います)。ミックスをやり直さずに、ボーカルを少し前に出すことができます。
エディションで変わる処理と確認
Elementsはアシスタントの結果を少ないつまみで調整する版、Standardは14、Advancedは20の処理モジュールを直接操作できる版です。StandardとAdvancedには、ディザーと、処理で変わった部分だけを聞くDeltaボタンがあります。Advancedでは、配信用に圧縮した音を試聴するCodec Previewも使えます。
こんな場面で役立ちます
- 歌ってみたの完成音源を、Master Assistantで手早く仕上げる
- 参考曲に近い音のバランスに寄せる(Standard以上)
- ボーカルの大きさを、ミックスをやり直さずに整える
エディションの違い(一覧表)
| エディション | ランク | AIでの仕上げ | 細かい調整 | 配信前の確認 |
|---|---|---|---|---|
| Ozone 12 Elements | C(2.3) | アシスタント | つまみのみ | 確認の機能は少なめ |
| Ozone 12 Standard | S(4.3) | 参照曲も比較 | 14モジュール | ディザー+差分 |
| Ozone 12 Advanced | S(5.0) | 参照曲も比較 | 20モジュール+個別 | コーデック試聴まで |
エディションごとの評価
Ozone 12 Elements(ランクC)
AIのMaster Assistantが曲を解析してマスタリングの設定を作る、Ozone 12でいちばん小さいエディションです。個別のモジュール画面はなく、アシスタントの結果を少ないつまみで調整します。

- 仕様の最終確認日
- 2026/09/25
- AIでの仕上げ
- アシスタント
- 細かい調整
- つまみのみ
- 配信前の確認
- 確認の機能は少なめ
- 価格(店・確認日)
- ¥9,580 [PB・10月26日確認]
- AIでの仕上げ:4点 — Master Assistantとボーカルのバランス調整があります。参照曲との比較はStandard以上です。
- 細かい調整:2点 — 処理モジュールを直接操作する画面はなく、アシスタントの結果を少ないつまみで調整します。
- 配信前の確認:1点 — ディザー・差分の試聴・配信用の試聴は、Standard以上の機能です。
Ozone 12 Elementsの画面・イメージ


Ozone 12 Standard(ランクS)
Master Assistantに加えて、Maximizer・Equalizer・Dynamics・Imager・Vintage系など14のモジュールを直接操作できるエディションです。参照曲との比較(Track Referencing)やディザーも使えます。

- 仕様の最終確認日
- 2026/09/25
- AIでの仕上げ
- 参照曲も比較
- 細かい調整
- 14モジュール
- 配信前の確認
- ディザー+差分
- 価格(店・確認日)
- ¥38,170 [PB・10月26日確認]
画像:iZotope公式プレスキットより
- AIでの仕上げ:5点 — Master Assistant、ボーカルのバランス調整、参照曲との比較があります。
- 細かい調整:4点 — 14の処理モジュールを直接操作できます。
- 配信前の確認:4点 — ディザーと、処理で変わった部分だけを聞くDeltaボタンがあります。
Ozone 12 Advanced(ランクS)
Ozone 12の全20モジュールと、各モジュールを個別のプラグインとして使える機能、Stem Focus、Codec Previewなどが入った最上位エディションです。

- 仕様の最終確認日
- 2026/09/25
- AIでの仕上げ
- 参照曲も比較
- 細かい調整
- 20モジュール+個別
- 配信前の確認
- コーデック試聴まで
- 価格(店・確認日)
- ¥86,970 [PB・10月26日確認]
画像:iZotope公式プレスキットより
- AIでの仕上げ:5点 — Standardと同じAI機能に加え、特定のパートだけに処理するStem Focusがあります。
- 細かい調整:5点 — 20の処理モジュールをすべて使え、個別のプラグインとしても使えます。
- 配信前の確認:5点 — ディザー・Deltaに加え、配信用に圧縮した音を確認できるCodec Previewがあります。
Ozone 12 Advancedの画面・イメージ

画像:iZotope公式プレスキットより

画像:iZotope公式プレスキットより
上の図はOzone 12 Advancedの点数です。
点数の付け方(マスタリングソフト)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| AIでの仕上げ | 知識がなくても整った音にできるか | 自動の仕上げに加え、参照曲との比較とボーカルのバランス調整がある | 自動の仕上げと、参照曲との比較かボーカルのバランス調整のどちらか | 自動の仕上げのみ | — | — |
| 細かい調整 | AIの結果を自分で作り込めるか | 15以上の処理モジュールをすべて直接操作でき、個別のプラグインとしても使える | 10以上の処理モジュールを直接操作できる | いくつかの処理を直接操作できる | アシスタントの結果を少ないつまみで調整するだけ | — |
| 配信前の確認 | 配信・書き出し前のチェック機能 | 配信用に圧縮した音の試聴・ディザー・処理の差分試聴がそろう | ディザーと差分試聴 | どちらか1つ | — | 公式ページに記載がない |
歌ってみたや自作曲を配信向けに仕上げるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「細かい調整」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。iZotope Ozone 12の3つのエディションに加え、IK Multimedia・LANDR・Brainworx・Slate Digital・Steinbergの製品を比べています。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。
専門誌の評価(参考・点数には含めていません)
海外の音楽制作誌のレビューで挙げられていた主な点を、編集部が要約しました。
Sound On Sound(Ozone 12 Advancedのレビュー)(2025年12月)
3つのエディションについて触れたレビューです。
- Advancedは、今あるソフトのマスタリング環境の中で最も強力で高度なものだと評価
- Elementsは、自分でマスタリングを始めるのに理想的な入り口だと評価
- 新しいBass Controlモジュールが特に優秀と評価し、StandardとAdvancedを使いこなすには勉強が必要と指摘
出典:Sound On Sound(Ozone 12 Advancedのレビュー)のレビュー(英語)
iZotope Ozone 12の対応環境と始め方
| 対応OS | Windows/Mac |
|---|---|
| プラグインの形式 | AU・AAX・VST3(64ビット。VST2は終了) |
| OBS(配信) | そのままでは使えません(VST3のみ)。中継のプラグインを使えば読み込めます |
メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。
ほかのマスタリングソフトとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | AIでの仕上げ | 細かい調整 | 配信前の確認 | OBS(配信) | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| iZotopeOzone 12 Elements | C 2.3 | アシスタント | つまみのみ | 確認の機能は少なめ | ×(VST3のみ) | ¥9,580 [PB・10月26日確認] |
| iZotopeOzone 12 Standard | S 4.3 | 参照曲も比較 | 14モジュール | ディザー+差分 | ×(VST3のみ) | ¥38,170 [PB・10月26日確認] |
| iZotopeOzone 12 Advanced | S 5.0 | 参照曲も比較 | 20モジュール+個別 | コーデック試聴まで | ×(VST3のみ) | ¥86,970 [PB・10月26日確認] |
| IK MultimediaT-RackS 6 MAX | A 3.8 | 参照曲に合わせて自動 | 63モジュール・個別プラグイン | 確認の機能は少なめ | ×(VST3のみ) | ¥52,290 [PB・10月26日確認] |
| LANDRLANDR Mastering Plugin | C 2.5 | AI解析で自動 | EQ・ダイナミクスなど | メーターのみ | 未確認 | 記載なし |
| Brainworx(Plugin Alliance)bx_masterdesk | C 1.5 | AIなし | 少ないつまみ+プリセット | 確認の機能は少なめ | 未確認 | 記載なし |
| SteinbergWaveLab Pro 13 | C 2.0 | AIの記載なし | プラグイン+オフライン処理 | 音量の測定が中心 | 未確認 | 記載なし |
| SteinbergWaveLab Elements 13 | C 2.0 | AIの記載なし | プラグイン+MasterRig 2 | 音量の測定が中心 | 未確認 | 記載なし |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。


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