AudioThing「Dials」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

AudioThingの「Dials」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

Dials is a detailed digital translation of a unique combination of 1950s electronic music hardware from composer and YouTuber Hainbach's studio.

—— AudioThing公式サイトより(原文)

目次

Dialsはどんな製品?

Dialsは、AudioThingがベルリンの作曲家・YouTuberのHainbachと作った、チャンネルストリップ型のプラグインです。Hainbachのスタジオにある1950年代の電子音楽向け機器の組み合わせを、デジタルで再現した製品とされています。

元になった機器は2つあります。1つは、ドイツの放送の保守に使われていた真空管式のレベル送信機を改造したプリアンプ。もう1つは、科学実験室で使われていた、周波数を連続的に変えられるアメリカ製のバンドパス・フィルター(Allison Labs)です。

プリアンプは、ポーランドのRogalow AudioのWojciech Czernが、マイクプリとして使えることを見つけたものです。大きな鋼鉄の管を使った回路で、通すと自然に圧縮がかかる性質があり、AudioThingはその圧縮を別にコントロールできるようにしました。

歌やナレーションを昔の録音のような雰囲気にしたいとき、ドラムを硬く荒々しい方向に変えたいとき、さらに実験音楽の素材づくりまで、使い方の幅が広いプラグインです。

真空管式のプリアンプ

1950〜60年代のドイツの測定機器をもとにしたプリアンプです。倍音の多いゲインが得られるとされ、AudioThingはその部分と圧縮の部分を別々に調整できるようにしています。歌やアコースティック楽器、シンセの加工に向きます。

Allison Labs風のフィルター

ハイパスとローパスのフィルターを、連続的に動かして使えます。公式は、現代の耳には正確とは言えないものの、ピークがカットオフの周りで波打つように「歌う」音がすると説明しています。レゾナンスはAudioThingが足した新機能です。

簡単に使えるコンプレッサー

内蔵のコンプレッサーで、ナレーションを昔の録音のような大きな印象にしたり、ドラムを力強くしたりできます。バージョン1.1でゲインリダクションのメーターが追加されました。

Trip Modulation

音に揺れを加えるモジュレーションです。Gong Ampにも共通のTripの考え方が使われており、サウンドデザインで動きを付けたいときに使えます。

最大16倍のオーバーサンプリング

オーバーサンプリングを最大16倍まで設定できます。歪みやフィルターの高域の処理を滑らかにしたいときに、CPUの余裕と相談して使えます。

プリセット、ランダマイザー、画面調整

プリセットとランダマイザー、リサイズできる画面、明るさとコントラストの調整があります。1.1ではフィルターのドリフト切り替えや新しいプリセット6つが加わりました。

仕様

項目内容
メーカーAudioThing
種類チャンネルストリップ(プリアンプ+フィルター+コンプレッサー)
プラグイン形式VST2 / VST3 / AU / AAX / CLAP(64ビット)
対応OSWindows 7〜11、macOS 10.13〜macOS 15、Ubuntu 20.04 LTS
動作環境2GHz CPU、4GB RAM
オーバーサンプリング最大16倍
最新バージョン1.1(2025年5月22日)

入っているもの・動作環境

  • Dialsプラグイン本体
  • 取扱説明書(PDF)がAudioThing公式で配布されている
  • ボーナス:Jamie LidellによるAbleton Live用の808風ドラムデバイス「Dials 808 Drum Device」(Ableton Live、フル機能にはSuiteが必要)
  • ボーナス:Hainbachが作った、Dialsを8台×2組並べたAbleton Liveのセット「Filterbank A+B」(AudioThingの「Noises」のノイズファイル2つ付き)
  • 対応形式:VST2、VST3、AU、AAX、CLAP

使い方

  1. 体験版をAudioThingの公式サイトからダウンロードして試します。
  2. 気に入ったらライセンスを購入し、オンラインまたはオフラインで認証します。
  3. DAWで、ボーカルやドラムなど処理したいトラックにDialsを読み込みます。
  4. プリアンプのゲインを上げて、倍音の増え方を確かめます。
  5. コンプレッサーを調整し、音のまとまり方や圧縮の深さを決めます。
  6. ハイパスとローパスのフィルターを動かして、帯域を整えます。
  7. レゾナンスを少しずつ上げて、フィルターの個性が出るところを探します。
  8. ボーナスのAbleton Liveセットを使うときは、Live内で読み込みます。

ナレーション・ボイスオーバー

公式は、内蔵のコンプレッサーのおかげで、ナレーションに昔の録音のような大きな存在感を与えられると説明しています。ポッドキャストや動画の声に個性を足したいときに試せるかもしれません。

ドラムの加工

ドラムを硬く荒い方向へ変える使い方が紹介されています。インパルス音を通すと大きく反応するそうなので、実験的なリズム作りにも向くかもしれません。

歌やシンセの色付け

プリアンプのゲインとフィルターを使って、歌やシンセに倍音と帯域の個性を足せます。曲に昔の電子音楽のようなニュアンスを入れたいときに役立ちそうです。

フィルターバンクとして

ボーナスのAbleton Liveセットのように、複数台を並べてフィルターバンクにする使い方も紹介されています。初期の電子音楽スタジオのような音作りに挑戦できます。

こんな人におすすめ

  • 昔の録音のような質感を足したい人
  • ボーカルやナレーションに、倍音と圧縮を同時に足したい人
  • 実験的な音作りやサウンドデザインが好きな人
  • Ableton Liveで、付属のデバイスも試したい人

使う前に知っておきたい点

  • 体験版があります。AudioThing公式サイトで確認できます。
  • 付属のAbleton Liveセットは、Ableton Liveが必要です。フル機能にはSuiteが要ります。
  • 公式サイトには、本体前面の周波数表示は大きくずれていることがあると書かれています。
  • Plugin Boutiqueの価格は79ドルで、AudioThing公式ページの価格表示は取得できませんでした。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

AudioThing Gong Amp

Dialsは79ドル、Gong Ampは59ドル(いずれもPlugin Boutique)です。Dialsは1950年代の機器をもとにしたチャンネルストリップで、Gong Ampはゴングの共鳴を使った実験的アンプです。

価格

$79(Plugin Boutique、2026-10-27確認)。地域やキャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確かめてください。

AudioThingの製品ページでDialsを見る

同じ種類の製品を探すときは

同じ種類の紹介記事です。

掲載している製品の一覧は 製品データベース:エフェクト にあります。

出典:audiothing.net pluginboutique.com(2026-10-27確認)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次