George Yohng「W1 Limiter」とは?特徴・使い方・おすすめの人

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用している場合があります。価格は確認日時点のもので、変動する場合があります。

George Yohngの「W1 Limiter」を紹介します。メーカーと国内代理店の公式情報をもとに、何ができる製品か、どう使うか、どんな人に向くかをまとめました(点数評価は付けていません)。

W1 Limiter is a clone of Waves L1, with identical output, as well as an approximation of Waves L2.

—— George Yohng公式サイトより(原文)

目次

W1 Limiterはどんな製品?

W1 Limiterは、開発者のGeorge Yohng(4Frontの作者)が自身のサイトで配布しているリミッターです。公式ページには、Waves L1と同じ出力を持つクローンであり、Waves L2を近似したものでもあると書かれています。無料で配布されています。

制作者の説明では、Waves製品のリバースエンジニアリングは行わず、自作の4Front YLimiterを調整して作ったとされています。調整内容は、リリースカーブの単純化、リリース時間を3倍にすること、ソフトニング回路のフィルターの変更です。

L1のリリースは、一般的なRT60の指標より3倍長い実際のリリース時間を使うため、互換性のためW1も同じ仕様です。たとえば50 msに設定すると、標準的なRT60では150 ms相当になると説明されています。

現在のバージョンはアダプティブ・リリースも備えていますが、L2の特性はあくまで近似で、L1部分のようなデジタル的な同一性はないとされています。Windows・macOS(Apple Silicon対応)向けの3.0が公開されています。

Waves L1と同じ出力をねらったクローン

制作者によると、L1と同一の出力が得られる設計です。L1で作られた既存のプロジェクトや慣れた設定に近い動作を試したいときに使えるかもしれません。

リリース時間の仕様

L1にならい、設定値の3倍の実際のリリース時間になります。50 msなら150 msのRT60相当です。

アダプティブ・リリース

L2のARCを近似したアダプティブ・リリースがあります。ARCが250 msと500 msの固定しきい値を使うのに対し、W1ではアダプティブ中もリリース時間を変えられます。

初期設定のリリース

標準のリリース値は、多くの使い方でなめらかなリミッティングになるよう選ばれていると制作者が説明しています。慣れないうちは初期値のまま使うことが勧められています。

IDRディザリングは非搭載

L2のIDRディザリングはエミュレートされていません。ただし最近のDAWの多くが書き出し時のディザーを備えている、と制作者は述べています。

幅広いプラグイン形式

AudioUnit(macOS)、VST2・VST3(Windows・macOS)、AAX(Windows・macOS)に対応します。

軽い処理とARM対応

アルゴリズムが軽量なため、Windows on ARMではx64版でも動作するはずと説明されています。ARM64はWindowsでは実験的な対応です。

仕様

項目内容
種類リミッター(Waves L1クローン/L2近似)
バージョン3.0(Windows・macOS)
プラグイン形式AudioUnit(macOS)、VST2/VST3、AAX(Windows・macOS)
Apple Silicon対応
Windows版ベータ表示(公式ページ)
ファイルサイズWindows 12.1 MB/Mac 21.3 MB
価格無料(寄付は任意)

入っているもの・動作環境

  • Windows版(w1limiter-win.zip)とmacOS版(w1limiter-osx.zip)
  • 旧バージョン(w1limiter_old.zip)
  • 2013年版のダウンロードリンク

使い方

  1. 公式ページから、お使いのOS向けのzipをダウンロードする。
  2. zipを展開し、プラグイン形式(VST3/AU/AAXなど)に合うフォルダーへ置く。
  3. DAWを起動してプラグインを再スキャンする。
  4. マスターバスなど、処理チェーンの最後にW1 Limiterを挿す。
  5. まず初期値のリリース時間で動作を確認する。
  6. 必要ならアダプティブ・リリースを試す。
  7. 旧版で保存したプロジェクトは読み込めるはずだが、十分なテストはされていないと公式にあるので、バックアップを取ってから開く。
  8. 問題があれば、公式ページの連絡先に不具合を報告する。

マスターバスの最終段

無料のリミッターとして、音量をそろえる用途で試せるかもしれません。

L1に慣れた人の環境

L1の挙動に近いものを別の環境で試したい場面で使えるかもしれません。

リミッターの学習

リリース時間とアダプティブ・リリースの違いを聴いて学ぶ用途が考えられます。

コストを抑えた宅録環境

追加費用なしでリミッターを用意したい場合に検討できるかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 無料のリミッターを探している人
  • Waves L1のような動作に興味がある人
  • リミッターの基本を試して学びたい人
  • Windows/macOS(Apple Silicon含む)で使える軽いリミッターを探している人

使う前に知っておきたい点

  • Windows版はベータと表示されています。
  • 旧版のプロジェクトを読み込めるはずですが、十分なテストはされていないと制作者が書いています。
  • macOS版で動作が悪い場合は不具合報告を、と公式ページにあります。
  • IDRディザリングは再現されていません。
  • ARM64EC版は非対応で、Windows on ARMはx64版の利用が想定されています。

似た製品との違い

どちらがよいかは決めず、公式ページの数字を並べています。

FLUX:: Pure Limiter

W1 Limiterは無料配布で、Waves L1の出力と同一をねらったクローン。Pure Limiterは有料(79ドル)で、最大16チャンネル、Manual/Automatic/Advancedの3モード、Lookahead 0/20 msを備えます。

価格

価格は、公式ページでご確認ください。

無料でダウンロードできます(寄付は任意)。

George Yohngの製品ページでW1 Limiterを見る

出典:yohng.com(2026-10-27確認)

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