WavesのEQプラグイン「F6」の特徴と評価

WavesのEQプラグイン「F6」の特徴と評価

WavesのEQプラグイン「F6」は、6つのバンドそれぞれで、音が大きくなったときだけEQがかかるダイナミックEQ(音が大きくなったときだけ効くEQ)です。外部サイドチェインとMid/Side(真ん中と左右の音を分ける方式)の処理にも対応しています。

EQ(イコライザー)は、音の低い・高い成分の量を調整する道具です。こもった声をすっきりさせたり、耳に痛い音を抑えたりするのに使います。

この記事では、EQプラグイン15製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

Waves F6 Floating-Band Dynamic EQ
Waves / EQプラグイン
F6
BランクB(S・A・B・Cの4段階で上から3番目)
点数 3.0/5点(比べた15製品の平均は3.1点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
問題の帯域への対処
ダイナミック
手早さ
記載なし
ステレオ処理
M/S
価格(店・確認日)
¥6,958(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認]
目次

結論

F6は、EQプラグイン15製品の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.0点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

得意なこと

  • 問題の帯域への対処(4点):気になる音だけを狙って抑える仕組みがあり、問題のある音をピンポイントで直しやすいです。

注意したいこと

  • 手早さ(1点):設定は自分の耳で決める必要があります。

こんな方にオススメ:歌が張ったときだけ耳に痛い帯域を抑えるなど、場面ごとに変わる問題を直したい人。

F6の主な特徴

歌の強さに合わせて動くダイナミックEQ

F6は、音が決めた大きさを超えたときだけ働くダイナミックEQです。販売ページでは、歌い手が静かに歌うときと声を張るときで声の音色が変わるので、固定のEQでは合わない場面がある、と説明しています。F6は声が決めた大きさを超えたときだけ効き、下回ると元に戻るので、張ったときだけ耳に痛い帯域を抑える、といった処理に向いています。

6つの自由に動かせるバンド

6つのバンドは、音の高さや幅を自由に決められ、重ねて置くこともできます(Floating-Band)。それぞれのバンドで、決めた大きさを超えた部分だけを圧縮したり、逆に持ち上げたりできます。ほかにハイパス・ローパスのフィルターも付いています。

真ん中と左右を分ける処理と、外部のきっかけ

ステレオ全体・真ん中だけ・左右の広がりだけを選んで処理できます。ほかのトラックの音をきっかけにして動かすサイドチェインにも対応しているので、ボーカルが入っている間だけ伴奏の同じ音域を下げる、といった使い方ができます。

元の音と混ぜる調整

処理した音と元の音を混ぜるミックスつまみがあり、パラレル・コンプレッション(元の音と圧縮した音を混ぜる手法)のように使えます。かかり方を自然にしたいときに役立ちます。

こんな場面で役立ちます

  • 歌が張ったときだけ出る、耳に痛い帯域を抑える
  • ボーカルが入っている間だけ、伴奏の同じ音域を少し下げる
  • ミックスの中で、特定の楽器の出すぎる音だけを目立たなくする

項目ごとの評価

問題の帯域への対処:4点/5点

こもった音や耳に痛い音など、気になる音だけを狙って直せるかを見ています。

6つのバンドすべてで、しきい値を超えたときだけ圧縮・拡張するダイナミックEQを使えます。

手早さ:1点/5点

ちょうどいい設定に早くたどり着ける仕組み(自動の設定・お手本の音に合わせる機能など)があるかを見ています。

設定は自分の耳で決める必要があります。

「手早さ」を重視するなら、smart:EQ 4(5点)が向いています。

ステレオ処理:3点/5点

真ん中の音(歌など)と左右に広がる音を分けて調整できるかを見ています。

ステレオ・Mid・Sideを選んで処理できます。

12345問題の帯域への対処4点手早さ1点ステレオ処理3点
F615製品の平均
問題の帯域への対処
4/5
見ている点こもり・耳に痛い音などを狙って抑える力
この製品ダイナミック
手早さ
1/5
見ている点設定を速く決める仕組み
この製品記載なし
ステレオ処理
3/5
見ている点中央と左右の広がりなどを分けて処理できるか
この製品M/S
点数の付け方(EQプラグイン)
項目使う数値5点4点3点2点1点
問題の帯域への対処こもり・耳に痛い音などを狙って抑える力ダイナミックEQに加え、帯域の中の特定の周波数だけに反応する処理があるダイナミックEQ(音量に応じてかかる)か、アタックと伸びる音を分けて処理できるバンド数が多い、またはリニアフェイズなど処理の質を選べる静的なEQ少ないバンドの静的なEQ—
手早さ設定を速く決める仕組みAIが音に合わせてバランスを自動で整え、トラック間のかぶりも減らせる自動のEQ設定かEQマッチに加え、ほかの補助があるEQマッチなど、補助が1つあるアナライザー(音の見える化)のみ補助の記載がない
ステレオ処理中央と左右の広がりなどを分けて処理できるかM/S・左右別・サラウンドに対応M/Sに加えて、左右別かサラウンドに対応M/Sのみ—公式ページに記載がない

ミックスでボーカルやオケの音のバランスを整えるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「問題の帯域への対処」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

F6の画面・イメージ

F6

F6の対応環境と始め方

対応OSWindows 10以降/Mac(macOS 12〜15)
プラグインの形式VST・AAX(Windows)、VST・AU・AAX(Mac)
そのほかWavesのアカウントとインストール用アプリ(Waves Central)が必要。内容は販売店(Plugin Boutique)の製品ページで確認
OBS(配信)条件付きで使えます(Waves公式のStudioRack経由)

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのEQプラグインとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点問題の帯域への対処手早さステレオ処理無料OBS(配信)価格(店・確認日)
FabFilterPro-Q 4S 4.5ダイナミック+スペクトルEQマッチ+補助M/S+サラウンド—○¥34,680 [PB・10月26日確認]
soniblesmart:EQ 4A 4.0ダイナミックAIで自動補正M/S—○¥22,480 [PB・10月26日確認]
MeldaProductionMEqualizerB 2.86バンドアナライザーM/S・左右別・サラウンド無料○記載なし
MeldaProductionMAutoEqualizerA 3.8リニアフェイズ自動EQ+マッチM/S・左右別・サラウンド—○¥28,760 [PB・10月26日確認]
EventideSplitEQA 3.5アタック/響き分離アナライザーL/R+M/S—○¥25,300 [PB・10月26日確認]
Slate DigitalInfinity EQ 2A 3.5ダイナミックアナライザーM/S+L/R—○¥25,970 [PB・10月26日確認]
Tokyo Dawn RecordsTDR NovaA 3.5ダイナミックアナライザーM/S+左右別無料○記載なし
Universal AudioPultec Passive EQ CollectionC 1.5少ないバンド記載なし記載なし—×(VST3のみ)¥6,815(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認]
WavesF6B 3.0ダイナミック記載なしM/S—△(Waves公式のStudioRack経由)¥6,958(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認]
Plugin Alliancebx_digital V3A 3.8ダイナミックAuto-SoloM/S+左右別—○¥10,299 [PB・10月26日確認]
Tokyo Dawn RecordsSlickEQC 2.33バンドオートゲインM/S無料○記載なし
DMG AudioEQuilibriumA 3.532バンド+リニアフェイズアナライザー+AutolistenM/S・左右別・サラウンド—○記載なし
SoundtheoryGullfossB 2.8自動で音の山谷を調整自動EQ+サイドチェイン記載なし—○$199 [公式・10月26日確認]
SonnoxOxford EQC 1.55バンド記載なし記載なし—×(VST3のみ)$279.99 [公式・10月26日確認]
SonnoxOxford Dynamic EQC 2.5ダイナミック記載なし記載なし—×(VST3のみ)$279.99 [公式・10月26日確認]

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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