MeldaProductionのEQプラグイン「MEqualizer」は、6バンドの無料EQです。各バンドで7種類のフィルターを選べ、チューブのサチュレーション(アナログ機材を通したような、うっすらとした歪み)も入っています。
EQ(イコライザー)は、音の低い・高い成分の量を調整する道具です。こもった声をすっきりさせたり、耳に痛い音を抑えたりするのに使います。
この記事では、EQプラグイン15製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

画像:MeldaProduction公式サイトの製品画像より
結論
MEqualizerは、EQプラグイン15製品の中でランクBです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Bは上から3番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると2.8点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。
得意なこと
- ステレオ処理(5点):真ん中の歌と左右に広がる伴奏を分けて整えられます。
注意したいこと
- 問題の帯域への対処(2点):気になる音だけを自動で抑える機能はなく、基本的な音の調整が中心です。
- 手早さ(2点):設定は自分の耳で決める必要があります。
こんな方にオススメ:まずは無料で、アナライザー(音の高さごとの量をグラフで見せる機能)付きのEQを使ってみたい人。
MEqualizerの主な特徴
無料で使える6バンドのEQ
MEqualizerは、MeldaProductionの無料プラグイン集(MFreeFXBundle)に入っている6バンドのEQです。バンドごとにフィルターの形(山型・棚型・ローカット・ハイカット・ノッチなど)を選べ、グラフの点をドラッグするだけで調整できます。お金をかけずに、EQの基本操作を覚えるのに向いています。
音を目で確かめられるアナライザーとソノグラム
音の高さごとの量を表示するアナライザーに加えて、時間の流れに沿って音の高さを色で見せるソノグラムも付いています。いちばん目立つ音の高さを見つける機能もあり、「どこが出すぎているのか」を目で探せます。無料のEQとしては、見える情報が多いのが特長です。
真ん中・左右・サラウンドまで分けて処理
ふつうのステレオのほか、真ん中の音と左右に広がる音を分けるMid/Side、左右を別々に、さらにサラウンドや立体音響(アンビソニックス)まで扱えます。比べたEQ15製品の中で、ステレオ処理の点数は最高の5点です。歌は真ん中、伴奏の広がりは左右、と分けて調整したいときに役立ちます。
真空管風の色付けと、音量をそろえる機能
真空管を通したような温かさを足すサチュレーション(うっすらとした歪み)が入っていて、すっきりさせるだけでなく音に色を付けることもできます。処理の前後で音量を自動でそろえる機能もあるので、「大きくなったから良く聞こえる」という勘違いを防げます。
こんな場面で役立ちます
- お金をかけずに、ボーカルのこもりを削るなどEQの基本を試す
- アナライザーとソノグラムを見ながら、目立ちすぎる音の高さを探す
- 伴奏の左右の広がりだけを明るくして、真ん中の歌と分けて整える
項目ごとの評価
問題の帯域への対処:2点/5点
こもった音や耳に痛い音など、気になる音だけを狙って直せるかを見ています。
6バンドの静的なEQです。
「問題の帯域への対処」を重視するなら、Pro-Q 4(5点)が向いています。
手早さ:2点/5点
ちょうどいい設定に早くたどり着ける仕組み(自動の設定・お手本の音に合わせる機能など)があるかを見ています。
アナライザー付きです。自動設定などの補助はありません。
「手早さ」を重視するなら、smart:EQ 4(5点)が向いています。
ステレオ処理:5点/5点
真ん中の音(歌など)と左右に広がる音を分けて調整できるかを見ています。
公式の機能一覧に、M/S(真ん中と両端の分けた処理)、左右別の処理、最大8チャンネルのサラウンドへの対応が書かれています。
点数の付け方(EQプラグイン)
| 項目 | 使う数値 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 問題の帯域への対処 | こもり・耳に痛い音などを狙って抑える力 | ダイナミックEQに加え、帯域の中の特定の周波数だけに反応する処理がある | ダイナミックEQ(音量に応じてかかる)か、アタックと伸びる音を分けて処理できる | バンド数が多い、またはリニアフェイズなど処理の質を選べる静的なEQ | 少ないバンドの静的なEQ | — |
| 手早さ | 設定を速く決める仕組み | AIが音に合わせてバランスを自動で整え、トラック間のかぶりも減らせる | 自動のEQ設定かEQマッチに加え、ほかの補助がある | EQマッチなど、補助が1つある | アナライザー(音の見える化)のみ | 補助の記載がない |
| ステレオ処理 | 中央と左右の広がりなどを分けて処理できるか | M/S・左右別・サラウンドに対応 | M/Sに加えて、左右別かサラウンドに対応 | M/Sのみ | — | 公式ページに記載がない |
ミックスでボーカルやオケの音のバランスを整えるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「問題の帯域への対処」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。
MEqualizerの画面・イメージ

画像:MeldaProduction公式サイトの製品画像より
MEqualizerの対応環境と始め方
| 対応OS | Windows(64bit)/Mac(64bit) |
|---|---|
| プラグインの形式 | VST・VST3・AU・AAX |
| そのほか | USBドングルやネット接続なしで認証できる(ライセンスファイル方式) |
| 無料版 | 無料(MFreeFXBundleに収録) |
| OBS(配信) | そのまま使えます(VST2の記載あり) |
メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。
ほかのEQプラグインとの比較
見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 製品 | ランク平均点 | 問題の帯域への対処 | 手早さ | ステレオ処理 | 無料 | OBS(配信) | 価格(店・確認日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FabFilterPro-Q 4 | S 4.5 | ダイナミック+スペクトル | EQマッチ+補助 | M/S+サラウンド | — | ○ | ¥34,680 [PB・10月26日確認] |
| soniblesmart:EQ 4 | A 4.0 | ダイナミック | AIで自動補正 | M/S | — | ○ | ¥22,480 [PB・10月26日確認] |
| MeldaProductionMEqualizer | B 2.8 | 6バンド | アナライザー | M/S・左右別・サラウンド | 無料 | ○ | 記載なし |
| MeldaProductionMAutoEqualizer | A 3.8 | リニアフェイズ | 自動EQ+マッチ | M/S・左右別・サラウンド | — | ○ | ¥28,760 [PB・10月26日確認] |
| EventideSplitEQ | A 3.5 | アタック/響き分離 | アナライザー | L/R+M/S | — | ○ | ¥25,300 [PB・10月26日確認] |
| Slate DigitalInfinity EQ 2 | A 3.5 | ダイナミック | アナライザー | M/S+L/R | — | ○ | ¥25,970 [PB・10月26日確認] |
| Tokyo Dawn RecordsTDR Nova | A 3.5 | ダイナミック | アナライザー | M/S+左右別 | 無料 | ○ | 記載なし |
| Universal AudioPultec Passive EQ Collection | C 1.5 | 少ないバンド | 記載なし | 記載なし | — | ×(VST3のみ) | ¥6,815(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認] |
| WavesF6 | B 3.0 | ダイナミック | 記載なし | M/S | — | △(Waves公式のStudioRack経由) | ¥6,958(セール中、通常¥25,970) [PB・10月26日確認] |
| Plugin Alliancebx_digital V3 | A 3.8 | ダイナミック | Auto-Solo | M/S+左右別 | — | ○ | ¥10,299 [PB・10月26日確認] |
| Tokyo Dawn RecordsSlickEQ | C 2.3 | 3バンド | オートゲイン | M/S | 無料 | ○ | 記載なし |
| DMG AudioEQuilibrium | A 3.5 | 32バンド+リニアフェイズ | アナライザー+Autolisten | M/S・左右別・サラウンド | — | ○ | 記載なし |
| SoundtheoryGullfoss | B 2.8 | 自動で音の山谷を調整 | 自動EQ+サイドチェイン | 記載なし | — | ○ | $199 [公式・10月26日確認] |
| SonnoxOxford EQ | C 1.5 | 5バンド | 記載なし | 記載なし | — | ×(VST3のみ) | $279.99 [公式・10月26日確認] |
| SonnoxOxford Dynamic EQ | C 2.5 | ダイナミック | 記載なし | 記載なし | — | ×(VST3のみ) | $279.99 [公式・10月26日確認] |
機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。
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