Arturia「Pure SUB」が登場|低音づくり専用のシンセの特徴と、宅録での使いどころ

Arturia「Pure SUB」が登場|低音づくり専用のシンセの特徴と、宅録での使いどころ

Arturia(アートゥリア)のソフトシンセ「Pure SUB」が、2026年8月27日に発売されています(公式プレスリリースの日付)。公式が「Bass Design Synthesizer」(低音をつくるためのシンセ)と呼ぶ、低音専用のソフトです。この記事では、公式の情報をもとに、特徴と使いどころを紹介します。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月5日)時点のものです。

Pure SUBのメイン画面。中段にEngine・Texture・Filter、下段にモジュレーションの切り替えが並ぶ
画像:Arturia公式プレス素材より

目次

この記事の要点

  • Pure SUBは、低音の音色づくりに絞ったシンセです。歌を録るソフトではなく、自作の曲やオケで使う楽器です。
  • 低音を「サブ」「ハーモニクス」「テクスチャー」の3つの層に分けて、それぞれ別々に作ります。
  • 音を加工する「Sub Processor」(33モード)と、12スロットのエフェクト、3つのエンベロープ、6つのモジュレーターを備えています。
  • プリセットは300種類です(メーカー公表)。
  • 公式ページには無料デモの案内があります。

どんなソフト?

公式は、現代の低音について「厚み(圧)をつくり、勢いを動かし、曲の深みとエネルギーを形づくるもの」と説明しています。Pure SUBは、その低音づくりと、仕上げの加工を1つにまとめたシンセです。クリーンなサブベースや808、うなるReese(リース)、揺れるワブル、歪んだ音まで、低音の幅広い音色を作れるとされています。

特徴

音を3つの層に分けて作る

公式ページによると、Pure SUBは音を3つの層に分けます。

  • Sub(サブ):低い基音(いちばん低い音の土台)を、ほかの音とは別に作ります。音量、位相(波の位置)、ピッチを個別に決められます。
  • Harmonics(ハーモニクス):音色の部分です。「Pressure」と「Reese」の2つのモードがあり、クリーンな808から複雑に変化する波形まで選べます。
  • Texture(テクスチャー):ノイズなどを足して、ざらつきや存在感を出す層です。「Noise」または「Corroder」のモードがあり、リングモジュレーション、AM、ディストーションで、基音と組み合わせられます。

また、「Sub Regen」という機能があります。フィルターやエフェクトで強く加工すると、基音の大きさや位相が崩れることがありますが、Sub Regenは、元の基音でフィルターやエフェクトを動かしたうえで、加工した低音を、きれいな基音に置き換えてくれると説明されています(メーカー公表)。

形を整え、加工して、仕上げる

  • Shape:40種類以上のフィルターモードがあります。Sub・Harmonics・Textureのどの層に効かせるかを、個別に選べます。
  • Process:「Sub Processor」は33のモードを持ち、歪みや質感、音の形を変えます。さらに、12スロットで18種類のエフェクトが使えます。
  • Maximise:EQ、コンプレッサー、マルチバンドで整えたあと、「Maximiser」で音量感と迫力を出します。

FX Rackの画面。Filters、Multiband、Param EQ、Compressorなどが並び、下段にPitch・Amp・Modのエンベロープが表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

音を動かす:エンベロープとモジュレーター

公式ページによると、固定の3つのエンベロープ(音の立ち上がりや減衰の形)に加えて、専用のピッチエンベロープがあります。ピッチの落ち方を変えて、音の頭の「ドン」という強さや、808のような滑らかな動きを作れるそうです。

動きを加える部分には、6つのスロットがあり、Envelope(エンベロープ)、Function(関数のような曲線)、Random(ランダム)、Voice Modulator、Step Sequencer(ステップ・シーケンサー)のどれでも入れられます。動かしたいつまみに、モジュレーターをドラッグ&ドロップして深さを決める、という流れです。モジュレーションの量を、さらに別のモジュレーターで動かすこともできます。

Mod Seq(ステップシーケンサー)を開いたPure SUBの画面。ステップごとの値を示す棒が並んでいる
画像:Arturia公式プレス素材より

Functionモジュレーターを開いたPure SUBの画面。右下がりの線が表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

Randomモジュレーターを開いたPure SUBの画面。なめらかに上下する波形が表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

プリセットとランダム

工場出荷のプリセットは300種類で、「そのまま使える」「分解して作り直せる」ことを目指していると説明されています。プリセットを読み込んで、サイコロのボタンを押すと、音の各層やフィルター、Sub Processorの設定などをランダムに変えられる機能もあります(メーカー公表)。

宅録・自作曲での使いどころ

ここからは、公式の説明をもとにした使いどころの例です。

  • 自作のオケで、低音を自分で作りたいとき:Pure SUBは、低音の音色づくりに特化しています。プリセットから探して、気に入った音を少し直す使い方が、始めやすいかもしれません。
  • 小さなスピーカーやヘッドホンで、低音が聞こえにくいとき:公式のリリース資料には、非常に低い音は小さなスピーカーでは消えやすく、ノイズを足すと、低音が聞こえやすくなる効果がある、というヒントが書かれています。Textureの層が、そのために使えそうです。
  • 音を加工しすぎて、低音が痩せてしまうとき:Sub Regenで、加工した低音を、きれいな基音に置き換えられると説明されています。

買う前に確認すること

  • 動作環境:公式のダウンロードページには、Macは「Mac OS 11.0以降」、Windowsは「Windows 10以降」と書かれています。プラグインの形式は、VSTとAudio Unitが案内されています。使っているDAWで読み込めるかは、公式ページで確認してください。
  • 試してから決める:公式の製品ページには「Get Free Demo」(無料デモ)の案内があります。
  • 低音づくりの仕組み:「何を、どこまで自分で作りたいか」で向き不向きがあります。ベース音源の違いは「ベース音源のおすすめ比較」で整理しています。

公式ページ:Arturia「Pure SUB」

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