Arturia(アートゥリア)のリバーブ「Rev OCEAN」が、2026年6月25日に発売されています(公式プレスリリースの日付)。公式が「Tidal reverb」(潮のようなリバーブ)と呼ぶ、響きが動き続けるタイプのリバーブです。この記事では、公式の情報をもとに、特徴と、歌での使いどころを紹介します。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月5日)時点のものです。

画像:Arturia公式プレス素材より
目次
この記事の要点
- Rev OCEANは、長くなめらかな響きを作るリバーブです。公式は、ダウンテンポ(ゆったりしたテンポの音楽)を作る人を想定して作ったと説明しています。
- 響きの性格を変える3つのモード「Abyss」「Tide」「Foam」があります。
- 大きさ(Size)、長さ(Decay)、明るさ(Brightness)を中心に、少ない操作で響きを決められます。
- 歌の遠い響き(ボーカルのウォッシュ)や、ぼんやりした歌声の例が、公式ページに挙げられています。
- 公式ページには無料デモの案内があります。
どんなソフト?
公式ページによると、Rev OCEANは「FDN」と呼ばれる反響の計算方法と、何段階にも響きをぼかす「ディフュージョン」、深い変調(響きを揺らす処理)を組み合わせたリバーブです。長くなめらかな響きの中に、絶えず動きがあるのが特徴だと説明されています。
公式は、使いどころとして、ダウンテンポの制作、アンビエント(環境音楽のような曲)、ギターの広がる響き、歌の空間、エレクトロニックなサウンドを挙げています。
3つのモード
Rev OCEANの中心は、響きの動き方を決める3つのモードです。
- Abyss(アビス):逆再生のような響きの層を、いくつか重ねて加えます。ピッチ(音の高さ)が少し動く、倍音の豊かな響きになると説明されています。公式ページには、歌、シンセ、場面転換、アンビエントな音に、映画のような深さを足せると書かれています。
- Tide(タイド):響きの出力に、左右別々のフィルターをかけて、波のような動きと、変化するステレオの深さを作ります。パッド(持続する音)、鍵盤、ギター、メロディに、さりげない動きを足す使い方が紹介されています。
- Foam(フォーム):響きの頭を、長く、ぼかして、ふくらむような響きを作ります。音の立ち上がり(トランジェント)をやわらげます。ギターのアルペジオ、はじいたシンセ、歌、シューゲイザー(音が厚く重なるロック)の質感に向くと紹介されています。
画面の左側のスライダー(Macro)で、選んだモードの効き具合を調整します。
操作のしくみ
公式ページの「Closer look」では、画面を5つの部分(Mode、Macro、Reverb、Utilities、Output)に分けて説明しています。
- Reverb(響き):Size(空間の大きさ)、Decay(響きの長さ)、Brightness(明るさ)。Decayを最大にするか、雪の結晶のアイコンを押すと、響きを止めて伸ばし続ける「フリーズ」になります。
- Utilities(入力まわり):Pre Delay(響きが始まるまでの間)、Transients(鋭い立ち上がりをやわらげる)、HPF/LPFのInput Filter(響きに入る音を、高い側・低い側で削る)、Ducking(元の音をはっきり聞かせるために、響きを抑える)、Width(ステレオの広がり)。
- Output(出力):Mix(元の音と響きの混ぜ具合)、Wet Vol(響きの音量)、Mix Lock(Mixの位置を固定)。プリセットもここで選びます。
宅録・歌ってみたでの使いどころ
ここからは、公式の説明をもとにした使いどころの例です。
- 歌を遠くに置いて、ぼんやり包みたいとき:公式ページには、「遠くの歌のウォッシュ」や「歌がただよう」といった使い方が挙がっています。AbyssやFoamが合うかもしれません。
- 響きで、歌がぼやけるのを避けたいとき:Duckingは、元の音をはっきり聞かせるためのつまみと説明されています。Input Filterで、響きに入る低い音を削る使い方も考えられます。公式のリリース資料には、声に使うとき、低い音を削って明るさを上げると、ミックスを濁らせずに高い音を足せる、というヒントがあります。
- 響きを止めて、変化をつけたいとき:公式のリリース資料には、フリーズ(響きを止めて伸ばす機能)を使う例や、Mixを自動で動かして、リズムのようにフリーズを入れる使い方が紹介されています。
歌のリバーブの基本的な考え方は、「ボーカルのリバーブとディレイの使い方」にまとめています。
買う前に確認すること
- 動作環境:公式のダウンロードページには、Macは「Mac OS 11.0以降」、Windowsは「Windows 10以降」と書かれています。プラグインの形式は、VSTとAudio Unitが案内されています。使っているDAWで読み込めるかは、公式ページで確認してください。
- 試してから決める:公式の製品ページには「Get Free Demo」(無料デモ)の案内があります。
- ほかのリバーブとの違い:公式のリリース資料では、Arturiaの別のエフェクト「efx AMBIENT」と同じ計算方法(FDN)を使い、Rev OCEANのほうが、より細かい調整と、焦点を絞った画面になっていると説明されています。リバーブ全体の比較は「リバーブのおすすめ比較」で整理しています。
公式ページ:Arturia「Rev OCEAN」








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