iZotope「RX 12」の新機能|音を分けて直せる「Stems View」と、ノイズ除去の使いどころ

iZotope「RX 12」の新機能|音を分けて直せる「Stems View」と、ノイズ除去の使いどころ

iZotopeの音声修復ソフト「RX 12」が、2026年4月に発表されています(公式プレスルームの日付は4月28日)。録音に入ったノイズや、響きすぎた部屋の音などを直すソフトで、今回のバージョンでは「音を分けて直す」機能が増えています。この記事では、公式ページの説明をもとに、新しくなった点と、宅録・歌ってみたでの使いどころを紹介します。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月4日)時点のものです。

RX 12 Advancedの画面
画像:iZotope公式プレスキットより

目次

この記事の要点

  • RX 12は、録音の問題(ノイズ、クリック音、響き、ハムなど)を直す、iZotopeの音声修復ソフトです。
  • 新しく、音を「ステム」(歌、楽器など、パートごとの音)に分けて表示し、その上で直せる「Stems View」が入りました。
  • 映像のセリフ・音楽・効果音のバランスを、あとから変えられる「Scene Rebalance」が加わりました。
  • 機械学習の部分の更新、リアルタイムのプラグインの追加、画面の使いやすさの変更も、公式で紹介されています。

どんなソフト?

RXは、録音した音の「失敗」を直すためのソフトです。スペクトログラム(音の高さと大きさを、色で見られる画面)の上で、直したい音をなぞって消したり、クリック音やハムノイズを専用のモジュールで取り除いたりします。公式の説明では、50種類以上のツールをそろえた「オールインワンの音声修復ソフト」と紹介されています(Advancedの場合)。

音声を直す使い方が中心ですが、公式ページには、映画・テレビなどのポストプロダクション、音楽制作、動画などのコンテンツ制作という3つの使い方が挙げられています。宅録のボーカル、歌ってみたの録音、配信の音声も、対象に入ります。

RX 12で新しくなった点

Stems View:音を分けて、必要な部分だけ直す

RX 12の目玉として紹介されているのが、「Stems View」です。Scene Rebalance、Music Rebalance、Dialogue Isolate の機能から使うと、音を、パートごとの「ステム」に視覚的に分けて表示できます。分けたあとで、RXのどのツールでも、直したい部分にだけ使えます。公式では、最終のミックスの微調整や、リミックス用にステムを取り出す使い方が紹介されています。

RX 12 Music Rebalanceの画面
画像:iZotope公式プレスキットより

Scene Rebalance:セリフ・音楽・効果音のバランスを、あとから変える

新しいモジュール「Scene Rebalance」は、ポストプロダクションで、セリフ、音楽、効果音を、それぞれ独立して調整できます。公式のガイドでは、「BGMがセリフの邪魔になっている」場面で、音楽を下げて、セリフを聞き取りやすくする使い方が紹介されています。

RX 12 Scene Rebalanceの画面
画像:iZotope公式プレスキットより

Trim Silence:長い音声の整理

もう1つの新しいモジュール「Trim Silence」は、長い音声ファイルの、無音の部分を整理するためのものです。公式では、長いファイルを素早く扱うための機能と紹介されています。

機械学習の更新と、リアルタイムのプラグイン

公式ページによると、ニューラルネットワーク(機械学習の部分)が更新され、リアルタイムで使えるプラグインが新しく加わり、これまでのモジュールの一部が、新しい機械学習で作り直されています。

画面の使いやすさ

細かい編集がしやすいように、スペクトログラムの初期の表示が大きくなりました。メニューをたどらずに、モジュールを検索できる機能と、大きさを変えられる「History」パネルも加わっています。

宅録・歌ってみたでの使いどころ

ここからは、公式の機能の説明をもとにした、使いどころの例です。

  • 録音にエアコンの音や、部屋の響きが入ってしまったとき:RXには、背景のノイズや響き(リバーブ)を減らす専用のモジュールがあります。録り直しが難しい歌でも、使えるかもしれません。
  • どこを直せばいいか分からないとき:公式の「Repair Assistant」は、音の問題を見つけて、直し方を提案してくれる機能です。提案された設定は、あとから好みに合わせて調整できます。
  • 書き出し前の確認:「Loudness Optimize」で音量を整える、「Streaming Preview」で、配信サービスでどう聞こえるかを確かめる、といった使い方が紹介されています。音量の考え方は「歌ってみたの音量の基準」で解説しています。

買う前に確認すること

  • RX 12には、Elements・Standard・Advancedの3つの版があり、入っている機能が違います。違いは「RX 12の版の違い」で整理しています。
  • 対応するDAWや、プラグインの形式、パソコンの動作環境は、公式ページで確認してください。
  • 価格や、セールの有無は、時期によって変わります。公式ページで、最新の情報を確認してください。
  • 公式ページには、無料で試せるボタンがあります。購入前に、自分の環境で動くかを確かめられます。

公式ページ:iZotope「RX 12」

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