Arturia「Memory V」が登場|1982年の6ボイス・ポリシンセを再現したソフトシンセ

Arturia「Memory V」が登場|1982年の6ボイス・ポリシンセを再現したソフトシンセ

Arturia(アートゥリア)のソフトシンセ「Memory V」が、2026年5月26日にダウンロード提供されています(公式プレスリリースの日付)。公式は、1982年のポリフォニック(和音が出せる)シンセサイザー「Memorymoog」の、大きな太さと3つのオシレーター(音のもとになる部分)の構造を、再現したソフトと紹介しています。この記事では、公式の情報をもとに、特徴を紹介します。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。内容はメーカー公式ページの確認日(2026年10月5日)時点のものです。

Memory Vの画面。上にPerformance、Scope、Global、Modulation、Oscillators、Mixer、Voltage Controlled Filter、Voiceの操作部があり、下に鍵盤が並ぶ
画像:Arturia公式プレス素材より

目次

この記事の要点

  • Memory Vは、1982年のMemorymoogを、部品のレベルでモデリングして再現したソフトシンセです(公式は、Arturia独自の「TAE」という技術と説明しています)。
  • 1つの音に3つのオシレーターを使い、24dBのラダーフィルターを持ちます。12dBへの切り替えもできます。
  • 元の6ボイスのほか、12ボイスの「Poly 12」で使えます。
  • ドラッグ&ドロップのモジュレーション、4層のMulti-Arp、17種類以上のエフェクトを入れられる4スロットのFXラックが加わっています。
  • 300以上のプリセットが入っています。公式ページには、無料デモの案内があります。

どんなソフト?

公式ページによると、Memory Vは、分厚いブラス、重いベース、変化するリード、映画のようなパッドを、元の機材の「生きた不安定さ」と3つのオシレーターの深みで作れる、と説明されています。元のMemorymoogについて、公式は「めったにない(rare)ポリフォニックシンセの音」を、現代のスタジオに復活させた、と紹介しています。

公式は、シンセウェーブ、現代的なエレクトロニック、アンビエント、R&Bなどの曲での使い方を、デモ曲で紹介しています。

音の作りの特徴

3つのオシレーターとラダーフィルター

1つの音ごとに、3つのオシレーターが自由に動きます。矩形波(Square)、ノコギリ波(Ramp)、三角波(Triangle)を重ねて、パルス幅(矩形波の幅)を変えたり、オシレーター同士を同期(Sync)させたりできます。フィルターは、24dBのローパスのラダーフィルターで、12dBのスロープへの切り替え、自己発振、そして、レゾナンスを上げたときに低音を保つ「Bass Compensation」があります。

Memory VのVoice Modの画面。8つの段の棒グラフ(Voice)が表示され、下にModeとPolarityの設定がある
画像:Arturia公式プレス素材より

「元の機材の味」を出すVintageとDispersion

VintageとDispersionのつまみで、元の機材のような、連続的な音程のゆれ(ドリフト)や、音ごとのばらつきを足せます。音程、パルス幅、レベル、カットオフ、エンベロープの時間などで、ばらつきの量を決められます(メーカー公表)。

Poly 12とUnison

元の6ボイスの構造と、12ボイスの「Poly 12」を切り替えられます。Unison(同じ音を重ねる機能)とデチューン(わずかな音程のずれ)、ステレオの広がりも使えます。

現代的なモジュレーション、Multi-Arp、エフェクト

ドラッグ&ドロップのモジュレーションと、4層の「Multi-Arp」(アルペジエーター。音を自動で順に鳴らす機能)、MPEへの対応、4スロットのFXラックがあります。FXラックには、テープエコー、リバーブ、ディストーション、コーラスなど、17種類以上のエフェクトが入っています(メーカー公表)。

Memory VのMulti-Arpの画面。左にARP 1〜4、中央にArp、Rhythm、Noteの設定が表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

Memory VのEffectsの画面。Tape Echoが2つとReverbが並び、右にFX Typeの一覧(Reverb、Delay、Distortion、Chorusなど)が表示されている
画像:Arturia公式プレス素材より

300以上のプリセット

Arturiaのサウンドデザインチームが作った、300以上のプリセットが入っています。ヴィンテージのブラス、ベース、鍵盤から、現代的なエレクトロニックの音、映画のようなパッドまでが入っていると、公式は説明しています。

宅録での使いどころ

ここからは、公式の説明をもとにした使いどころの例です。

  • オリジナル曲で、太いシンセベースやパッドを足したいとき:公式が、重いベースや、広がるパッドの作り方を紹介しているソフトです。
  • 80年代風の、アルペジオやリードを作りたいとき:Multi-Arpで、アルペジオの動きをいくつか重ねられます。
  • 歌ってみたのオケに、シンセの厚みを足したいとき:プリセットから、近い音を選んで、ミックスの中でのバランスを調整する使い方が考えられます。

シンセ全体の比較は「シンセのおすすめ比較」にまとめています。

買う前に確認すること

  • 動作環境:公式のダウンロードページには、Macは「Mac OS 11.0以降」、Windowsは「Windows 10以降」と書かれています。使っているDAWで読み込めるかは、公式ページで確認してください。
  • 試してから決める:公式の製品ページには「Get Free Demo」(無料デモ)の案内があります。
  • 優待の条件:公式は、Arturiaのユーザー向けの、期間限定の優待があると案内しています。条件は、公式ページで確認してください。

公式ページ:Arturia「Memory V」

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