IK Multimediaのマスタリングソフト「T-RackS 6 MAX」の特徴と評価

IK Multimediaのマスタリングソフト「T-RackS 6 MAX」の特徴と評価

IK Multimediaのマスタリングソフト「T-RackS 6 MAX」は、63のミキシング・マスタリング用モジュール(組み合わせて使う個々の処理)を好きに組み合わせて使えるソフトです。好きな曲に近づけて自動で仕上げる「Master Match X」があり、DAW(音楽を作るソフト)のプラグインとしても、単体のマスタリング用ソフトとしても使えます。各モジュールは個別のプラグインとしても使えます。

マスタリングソフトは、完成したミックスを、配信やCDに出せる音量と音のバランスに仕上げる道具です。

この記事では、マスタリングソフト8製品と比べて、目的に対してどれだけ優れているかを3つの項目で評価しています。根拠はメーカー公式の情報です。

※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。価格・セールの情報は記事の確認日時点のもので、変動する場合があります。

IK Multimedia T-RackS 6 MAX
IK Multimedia / マスタリングソフト
T-RackS 6 MAX
AランクA(S・A・B・Cの4段階で上から2番目)
点数 3.8/5点(比べた8製品の平均は2.9点)
→ 全体を見る
仕様の最終確認日
2026/09/25
AIでの仕上げ
参照曲に合わせて自動
細かい調整
63モジュール・個別プラグイン
配信前の確認
確認の機能は少なめ
価格(店・確認日)
¥52,290 [PB・10月26日確認]

画像:IK Multimedia公式サイトの製品画像(プレス向け)より

目次

結論

T-RackS 6 MAXは、マスタリングソフト8製品の中でランクAです。ランクはS・A・B・Cの4段階で、Aは上から2番目にあたります。項目ごとの点数(5点満点)を平均すると3.8点です(目的にとって大事な1項目は、2倍の重みをつけた平均です)。

得意なこと

  • AIでの仕上げ(4点):AIが曲を聞いて、仕上げの設定を自動で作ってくれます。
  • 細かい調整(5点):AIの結果を土台に、自分で細かく作り込めます。

注意したいこと

  • 配信前の確認(1点):書き出し前のチェック機能は少なめです。

こんな方にオススメ:参考にしたい曲に近づけて、自動で手早く仕上げたい人。モジュールを組み合わせて作り込みたい人。

T-RackS 6 MAXの主な特徴

63のモジュール

T-RackS 6 MAXには、名機を再現したEQやコンプ、リミッターなど、ミックスとマスタリングの63のモジュールが入っています。モジュールは自由に並べて使え、それぞれを個別のプラグインとしてトラックに挿すこともできます。バージョン6で11のモジュールが加わりました。

参考曲に合わせるMaster Match X

Master Match Xは、好きな曲(参考曲)を読み込むと、その音に近づくように自動で仕上げる機能です。自分の曲をどう仕上げたらいいか分からないとき、出発点を作れます。

モジュールを1つずつ試せる

Module Managerから、ほかのモジュールを14日間、制限なしで試せます。気になるモジュールを、買う前に音で確かめられます。

こんな場面で役立ちます

  • 参考曲を読み込んで、Master Match Xで仕上げの出発点を作る
  • ボーカルやドラムのトラックに、名機を再現したコンプやEQを個別に使う
  • マスタリングの処理の順番を入れ替えて、音の違いを試す

項目ごとの評価

AIでの仕上げ:4点/5点

知識がなくても、AIが曲を聞いて整った音に仕上げてくれるかを見ています。

好きな曲(参照曲)に合わせて自動で仕上げるMaster Match Xがあります。

細かい調整:5点/5点

AIが作った結果を、自分で細かく作り込めるかを見ています。

63のモジュールを直接操作でき、各モジュールを個別のプラグインとしても使えます。

配信前の確認:1点/5点

配信や書き出しの前に、音量や音質をチェックする機能があるかを見ています。

配信前の確認の機能(ディザー・差分の試聴・配信用の試聴)は、この製品の特長には入っていません。

「配信前の確認」を重視するなら、Ozone 12 Advanced(5点)が向いています。

12345AIでの仕上げ4点細かい調整5点配信前の確認1点
T-RackS 6 MAX8製品の平均
AIでの仕上げ
4/5
見ている点知識がなくても整った音にできるか
この製品参照曲に合わせて自動
細かい調整
5/5
見ている点AIの結果を自分で作り込めるか
この製品63モジュール・個別プラグイン
配信前の確認
1/5
見ている点配信・書き出し前のチェック機能
この製品確認の機能は少なめ
点数の付け方(マスタリングソフト)
項目使う数値5点4点3点2点1点
AIでの仕上げ知識がなくても整った音にできるか自動の仕上げに加え、参照曲との比較とボーカルのバランス調整がある自動の仕上げと、参照曲との比較かボーカルのバランス調整のどちらか自動の仕上げのみ——
細かい調整AIの結果を自分で作り込めるか15以上の処理モジュールをすべて直接操作でき、個別のプラグインとしても使える10以上の処理モジュールを直接操作できるいくつかの処理を直接操作できるアシスタントの結果を少ないつまみで調整するだけ—
配信前の確認配信・書き出し前のチェック機能配信用に圧縮した音の試聴・ディザー・処理の差分試聴がそろうディザーと差分試聴どちらか1つ—公式ページに記載がない

歌ってみたや自作曲を配信向けに仕上げるという目的に対して、どれだけ優れているかを項目ごとに1〜5点で決めています。点は上の表の条件に当てはめて付け、ランクを出す平均では「細かい調整」を2倍の重さで数えています。根拠はメーカー公式の情報です。音質やCPU負荷は実際に測っていないため点数には含めず、専門誌のレビューを記事の中で参考として紹介しています。価格は点数に含めません。iZotope Ozone 12の3つのエディションに加え、IK Multimedia・LANDR・Brainworx・Slate Digital・Steinbergの製品を比べています。メーカーや販売店の説明で確認できない機能は、ないものとして点数を付けています。 表の「OBS(配信)」は、配信ソフトOBS Studioで使えるVST2形式が公式ページに書かれているか(○)です。OBSはVST3形式に対応していません。点数には含めていません。

T-RackS 6 MAXの画面・イメージ

T-RackS 6 MAX
画像:IK Multimedia公式サイトの製品画像(プレス向け)より

T-RackS 6 MAX
画像:IK Multimedia公式サイトの製品画像(プレス向け)より

T-RackS 6 MAXの対応環境と始め方

対応OSWindows/Mac
プラグインの形式Windows:VST3・AAX/Mac:AU・VST3・AAX(64ビット)
単体で起動あり
体験版無料で試せる(TRY FREE)
OBS(配信)そのままでは使えません(VST3のみ)。中継のプラグインを使えば読み込めます

メーカー公式ページで2026年9月27日に確認しました。配信ソフトOBSでの使い方は「OBSでVST3プラグインを使うには?」で解説しています。

ほかのマスタリングソフトとの比較

見出しを押すと並べ替えできます。スマホでは表を横にスクロールできます。

製品ランク平均点AIでの仕上げ細かい調整配信前の確認OBS(配信)価格(店・確認日)
iZotopeOzone 12 ElementsC 2.3アシスタントつまみのみ確認の機能は少なめ×(VST3のみ)¥9,580 [PB・10月26日確認]
iZotopeOzone 12 StandardS 4.3参照曲も比較14モジュールディザー+差分×(VST3のみ)¥38,170 [PB・10月26日確認]
iZotopeOzone 12 AdvancedS 5.0参照曲も比較20モジュール+個別コーデック試聴まで×(VST3のみ)¥86,970 [PB・10月26日確認]
IK MultimediaT-RackS 6 MAXA 3.8参照曲に合わせて自動63モジュール・個別プラグイン確認の機能は少なめ×(VST3のみ)¥52,290 [PB・10月26日確認]
LANDRLANDR Mastering PluginC 2.5AI解析で自動EQ・ダイナミクスなどメーターのみ未確認記載なし
Brainworx(Plugin Alliance)bx_masterdeskC 1.5AIなし少ないつまみ+プリセット確認の機能は少なめ未確認記載なし
SteinbergWaveLab Pro 13C 2.0AIの記載なしプラグイン+オフライン処理音量の測定が中心未確認記載なし
SteinbergWaveLab Elements 13C 2.0AIの記載なしプラグイン+MasterRig 2音量の測定が中心未確認記載なし

機能は2026年9月25日に各メーカーの公式サイトで確認。価格は購入ボタンの先の販売ページで確認してください。

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